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「それなのにウイスキーボンボンなんか普通寄越すか?」
「…確かに」
なんで俺気付かなかったんだろ
「きっとこれを持ってきた『親衛隊の子』は碧空の親衛隊じゃなかったんだな」
もしくは、なかなか親衛隊と肉体関係を持たない碧空に痺れを切らして、煽る目的で差し入れをしたか
蒼海がちょっと…いやかなり嫌そうにそう吐き捨てる
ふと机を見ると、碧空用に分けていたチョコがない
きっとチョコが酒入りだと解ったときに途中で全部俺と蒼海の分に回したんだ
「…はあ」
ため息が漏れる
まあ箔桜は中高一貫で男子校だから、そういうのがあるのは知っていたけど…身近で起こるとは正直思ってなかった
「まああの赤銅先輩がそんなことさせるはずないけどな」
「…だな」
あの人は本当に信頼できる
碧空も年は一応一個上だけど、実際は俺らと変わらないから、赤銅先輩は俺達3人のお兄さん的存在だ
「…つかそろそろ手離せ」
赤銅先輩の名前が出て、話がこじれたけど、もうかなり我慢の限界
変に動くと色々擦れるから蒼海が手を離すのを待っ…
「嫌だ」
…てるわけにはいかなさそうだ
「離せよ、お前も勃ってんなら抜きに行きたいだろ」
「行きたいけど行かせない」
「は?」
矛盾したことを言う蒼海に今度は俺が「どっちなんだよ」と突っ込む
「抜きに行きたいけど、翠は抜きに行かせたくない」
「何それ虐めですか」
「いや違う違う」
違わなくないだろ
抜きたい奴に抜きに行くなとか
ならお前がやってくれんのてはな…し…
まさか
「俺が抜く」
…嘘だろ
「嫌だ絶対嫌だ」
「なんでだよ」
「理由なんかねえよ!当たり前だろ!」
「理由ないならいいだろ!」
蒼海は何故か机の上のチョコをがーと一集めにすると、ズボンのポケットに詰め込んだ
「何、処分すんの?」
「違う違う.ちゃんと利用させて貰うから」
なんていいながら、蒼海が掴んでいた俺の腕を背後に思いっきり引っ張る
バランスを崩した俺はそのまま引っ張られた方向に体勢を崩す
「うわっ…!」




