表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「春になる頃には」  作者: ともり。


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

6/16

攻略法

## 第六話


### 攻略法


それから春斗は、

恋愛動画を見るようになった。


仕事終わり。


ベッドに寝転びながら、

スマホを眺める。


おすすめ欄には、

似たような動画ばかり並んでいた。


「女性が冷めるLINE」


「追われる男になれ」


「優しすぎる男はモテません」


動画の中の男が言う。


> 「返信はすぐ返すな」


> 「相手を優先しすぎるな」


> 「恋愛は駆け引きです」


春斗は、

黙って聞いていた。


そして思う。


——だからダメだったのか。


美咲に合わせすぎた。


優しくしすぎた。


気を遣いすぎた。


そう考えると、

全部自分が悪い気がした。


それから春斗は、

少しずつ変えようとした。


返信をわざと遅らせる。


絵文字を減らす。


すぐ予定を空けない。


でも。


やればやるほど、

自分じゃない感じがした。


ある日。


新しくマッチした相手とのやり取り。


相手から、


> 「優しそうですね笑」


と送られてきた。


前の春斗なら、

素直に喜んでいた。


でも今は。


“優しい=モテない”


その言葉が頭をよぎる。


春斗は返信を打つ。


消す。


また打つ。


結局、

何を送れば正解かわからなくなった。


スマホを置く。


静かな部屋。


天井を見上げながら、

春斗は小さく呟く。


「恋愛って、

こんな疲れるもんだったっけ……」


その夜。


アプリの通知は鳴っていた。


でも春斗は、

しばらく開けなかった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ