表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「春になる頃には」  作者: ともり。


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

5/16

フェードアウト

## 第五話


### フェードアウト


会った日から数日後。


春斗は、

スマホを見る回数が増えていた。


仕事中。


休憩時間。


エレベーター待ち。


通知が来ていないか確認してしまう。


でも。


美咲からの返信は、

少しずつ遅くなっていた。


前はすぐ返ってきたのに。


今は半日後。


時々、一日後。


春斗は、

理由を探してしまう。


仕事が忙しいだけ。


疲れてるだけ。


考えすぎだ。


そう思おうとする。


でも。


トーク画面を開くたび、

温度が下がっているのを感じた。


ある夜。


春斗は、

勇気を出して送った。


> 「またタイミング合えば、

> ご飯行きましょう笑」


送信。


既読。


返信なし。


春斗はスマホを伏せた。


でも数分後、

また開いてしまう。


既読はついたまま。


返信は来ない。


コンビニで買った弁当も、

半分くらい残した。


美味しく感じなかった。


深夜。


ようやく通知。


春斗は急いでスマホを開く。


> 「最近ちょっと仕事忙しくて…!」


短い文章。


でも、

どこか距離を感じた。


春斗は悩む。


ここで追ったら重いか。


でも終わりたくない。


何分も悩んで、

結局送った。


> 「無理しないでくださいね!」


送信。


既読。


返信なし。


数日後。


春斗はアプリを開いた。


美咲のプロフィールが消えていた。


退会したのか。


ブロックされたのか。


もうわからない。


春斗は静かにスマホを閉じる。


付き合っていたわけじゃない。


たった数週間、

やり取りしただけ。


それなのに。


思っていたより、

胸が痛かった。


静かな部屋に、

冷蔵庫の音だけが響いていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ