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「春になる頃には」  作者: ともり。


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会う約束

## 第三話


### 会う約束


やり取りを始めて二週間。


春斗は、

誘うタイミングを悩んでいた。


ネットで検索する。


「マッチングアプリ 初デート」


「3通目で誘え」


「長引かせると脈なし」


「返信速度を合わせろ」


いろんな言葉が出てくる。


でも、

春斗にはわからなかった。


相手にもペースがあるんじゃないか。


急に誘ったら怖がられないか。


考えて、

スマホを閉じる。


また開く。


また悩む。


仕事中ですら、

そのことを考えていた。


昼休み。


コンビニのおにぎりを食べながら、

春斗はトーク画面を見つめる。


「今度、ご飯どうですか?」


打つ。


消す。


重い気がした。


「映画好きなら、

今度おすすめ教えてください笑」


消す。


結局、

何も送れなかった。


その夜。


美咲から通知が届く。


> 「春斗さんって、

> 実際もそんな優しい感じなんですか?」


春斗の心臓が跳ねる。


急いで返信を打つ。


> 「どうなんでしょう笑

> 普通ですよ」


送信。


数秒後には後悔した。


もっと面白い返し、

できなかったのか。


もっと自然に話せる人なら、

違ったのか。


春斗はベッドに倒れ込み、

顔を覆う。


その時。


——ピコン。


> 「なんか会ってみたいです笑」


春斗は、

しばらくスマホを見つめたまま動けなかった。


たったその一言なのに。


明日の仕事を、

少しだけ頑張れそうだと思った。


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