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NTR報復に行ったら、能力者探偵と出会った  作者: 小説書こう


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44/63

鉄パイプVS鉄パイプ!!

強盗は炎の向こうから立ち上がった

血まみれで明らか満身創痍、だがまだ倒れない


「クソ探偵が……」


ヒューゴはウンザリした


「しぶといな」


「まあな」


強盗は腰の拳銃を捨てた

弾切れだった

代わりに近くに転がっていた鉄パイプを拾う


ヒューゴはため息を吐いた


「まだやんの?」


「当たり前だろ…!」


強盗は笑う


「捕まったら終わりなんだよ!」


「へぇ」


「だから最後まで足掻く!」


「あっそ」


ヒューゴは頷き、コートの内側からリボルバーをあっさり取り出し、強盗の顔色が変わる


「おい待て待て!!」


「ん?」


「銃は無しだろ!」


「なんでだよ」


「フェアじゃねぇだろ!!」


「強盗が言う台詞じゃないと思わなあい?」


正論だった

だがヒューゴは銃をしまった


「安心しろ」


「え?」


「俺も気分悪い」


そう言って近くに落ちていた鉄パイプを拾う


カラン――


夜の空き地で二人が向かい合う


「……」


「……」


同時に


ダンッ!!


二人が地面を蹴り、鉄パイプ同士がぶつかる。

ガギィィィン!!


火花が散りながら強盗が叫ぶ


「死ねェ!!」


振り下ろす攻撃をヒューゴが受け流す


横薙ぎ


強盗が避ける

互いに距離を取り、そして再び激突。


ガギン!!


ガギン!!


ガギィン!!


金属音が夜へ響く

強盗は荒々しい

力任せで必死だった

対してヒューゴは冷静で優勢。だが強盗は退かない。強盗は雄叫びを上げる。


「おおおおおおおお


全力で渾身の一撃を振り抜く


ヒューゴは動かなかった


ギリギリまで引き付け、半歩避ける


「――遅ぇ」


ドゴッ!!


蹴りが腹へ強盗の身体がくの字に折れる。


「がっ……!」


空気が全部吐き出される。


「がっ……!」


空気が全部吐き出される。

ヒューゴは鉄パイプを放り捨て、前のめりになった強盗へ、そのまま横蹴りを叩き込む。


ドゴォォォッ!!!


強盗の顔面へ叩き込んだ


歯が飛び、血が飛ぶ

身体が浮く。数メートル吹き飛び、廃車へ激突した

ヒューゴはしばらく立っていた。足で軽く強盗を小突く。


「おい」


反応なし


「死、死んでないよな??」


反応なし


胸を見る


呼吸はある


「よし…!」


ヒューゴは安心し、懐から端末を取り出し、強盗のバッグを開き、回収した端末を照合


ヒューゴの目が見開いた。


「おっ」


銀行から盗まれた金の流れ


その中に。


自分の口座番号!


そして八万七千リアルを発見!


ヒューゴは即座に送金申請した


ピッ。


《送金完了》


その瞬間。


ヒューゴは拳を握る。


「よっしゃあああああああ!!!」


勝利だった。


犯人逮捕でもない。


正義でもない。


八万七千リアル奪還!


それが今日最大の成果だった。


数分後、駆け付けたSHLD隊員達が見たのは


気絶した強盗


ボロボロの空き地


破壊されたバイク


そして。


スマホを抱き締めながら満面の笑みを浮かべる探偵だった。


「金が返ってきたァ!!」


「……何やってんだアイツ」


誰にも分からなかった。

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