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NTR報復に行ったら、能力者探偵と出会った  作者: 小説書こう


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43/62

バイクVSバイク!!

真夏のキーリオス

二台のバイクが高速道路を抜け、スラム街へ飛び込む

強盗のバイクとヒューゴのバイク。

追う者と追われる者は距離はわずか二十メートルだった


「逃げ足だけは一流かよ!!」


ヒューゴが怒鳴る


「うるせぇ!!」


強盗も後ろに叫び返す

そのまま二台は廃工場跡地の広い空き地へ飛び込み、強盗が急停止した


強盗は後輪を滑らせながら旋回

ヒューゴも距離を取って停止する。


「観念したか?」


「馬鹿言え…」


強盗が笑った。


「ここなら邪魔がいねぇ」


エンジンを吹かす


「…殺して逃げる」


ヒューゴはため息を吐いた。


「その金返してくれたら帰るんだけどな」


「嫌だね」


「あっそ」


次の瞬間強盗がアクセル全開し、ヒューゴへ向かって一直線。その瞬間、前輪が浮く


ウィリーだった


バイクの前輪が持ち上がり、


「死ねェ!!」


前輪がハンマーみたいに振り下ろされた


ヒューゴは横へ飛ぶ


ドゴォ!!


衝撃に地面が砕ける。


「うおっ、危な」


強盗はそのまま回転し、後輪を軸にスライドする


「素人か?」


「探偵だぞ俺」


「知るかァ!!」


さらに再加速そして、今度はドリフト

砂埃を巻き上げながら突っ込むんでかる。ヒューゴは立ち上がった

そしてバイクを降りる。


「……は?」


強盗は困惑した

バイク戦だ。普通降りない。


だがヒューゴはスタンドも立てず。

そのままバイクから離れた。


「何してんだお前??」


「いや」


ヒューゴが肩を回す。


「俺バイク戦とかよく知らねえし」


「馬鹿なのか?」


「しらね」


強盗が鼻で笑う。


「……じゃあ終わりだ!!」


アクセル全開し、突撃!


だがヒューゴは逃げない。

ただ静かに距離を測る。

五メートル

三メートル

一メートル


ガシッ。


「なっ!?」


ヒューゴがハンドルを掴んだ。


その瞬間。


強盗は悟った


(コイツは避ける気じゃない!最初からこうするつもりだったか!)


「おらァ!!」


ゴォォン!!


ヒューゴの全身が捻られる。


遠心力、車体重量、突撃速度そして、NISIKIの義手を全部まとめて利用する。


強盗ごとバイクが持ち上がった。


「はぁぁぁ!?」


そのまま。


ドガァァァァン!!


近くの廃車へ叩き込まれ、廃車の鉄板が派手にひしゃげた


「ぐぁぁっ!!」


強盗が転がる


ヒューゴは肩を鳴らした


「乗り物ってのはな、乗るより投げた方が早い時もある」


「そんな時ねぇよ!!」


強盗は血を吐きながら再びバイクへ跨る


「クソがァァ!!」


エンジン再始動


ブォォォォォン!!


全力加速

ヒューゴは自分のバイクへ歩く。


慌てる様子はない。


いつもの依頼を片付ける時みたいな顔だった


「今度こそ死ねェ!!」


強盗が突っ込んでくる

ヒューゴはバイクの横へ立つ

ハンドルを握り、アクセル全開!


ブォォォォォォン!!


「よし」


スタンドも上げず、ただ発進させる


「は?」


強盗の顔が引きつった

見たことがない

普通の人間なら絶対やらない

だがヒューゴは平然としていた


「乗り物はな」


走り出したバイクを横から押す


加速


さらに押す


加速


「移動手段でもあるが」


バイクが唸る


「鈍器でもある」


そして、


「行け」


ドガァァァァァン!!!


ミサイルみたいに飛んだバイクが強盗へ直撃した。


「ぐぉぉぉぉぉ!!」


二台まとめて吹き飛び、強盗のバイクが爆ぜる


爆発

砂埃

空き地が揺れる


ヒューゴは煙の向こうを見る


「終わったか?」


すると。


炎の中から強盗がよろよろ立ち上がった

血まみれで明らか満身創痍

だが拳銃を握っている


「クソ野郎が……」


ヒューゴはため息を吐く


「しぶといな」


「お前が言うな……」


二人の距離は十メートル。次で決着だった


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