ヤクとクズとケンタウロスと
尺伸ばし尺伸ばしっと
「ゥグ、なんでたってこんなことになってんだクソォ…!しかも、監視転移の範囲外じゃないか…!てか超空間把握能力で気づけっての」
と地震で地面が崩落に巻き込まれ、普段は冷静なヒューゴもこれには狼狽しながらもメロルスとカテリナを起こしてやった。
「ほら、さっさと立てよ」
「…あぁ」
「うぅすいませんこんなにも急に地震が発生するだなんて」
とそうこうしているうちに物陰からゴロゴロと人間並の大きさの白い玉が合計四体、転がり出て来たかと思うと白い玉の装甲の隙間から脚が複数飛び出し目が開き、こちらに襲いかかって来た。どうやら管理のされていない警備ロボットだったようだ。
一体はメロルスが拳と足でカテリナを守りながら、泥臭く相手をし、ヒューゴは強烈無比に足とリボルバーを器用に使いこなしロボットの脚を潰しコアを潰していった。
こうして結局メロルスの分の警備ロボットまで潰したヒューゴは散らばった荷物を集めメロルスに手渡し、電子地図通り進んで行くと、天井の細かな穴のせいで太陽の光が木漏れ日のようになっている退廃的だが綺麗で悪くない空間につながった。
「おっ、あるんじゃん!あるんじゃん!」
とその空間の奥にヒューゴはコンテナを見つけると早速開けた
その中にはただ一つジュラルミンケースが置いてあった
「おいメロルス!早速開けてみようじゃないか」
「いや、それは流石にマズイだろ」
とメロルスは言いカテリナも止めるがヒューゴはお構いなしにケースに手をかけ開錠する。
その中には一本の注射器がはいっていた。
「なんだこれは?」
とメロルスは知らなかったがヒューゴはどこか懐かしい顔であっただがカテリナは厳しい顔をしていた。
「これはこれは俺をこの運命に導いたデッドリートライアルの薬剤のひとつじゃないか。これを見ると懐かしく感じるよ。」
「なにっじゃあこれでまた新しく能力者を生み出せるって言うのか!?」
「まあそう言うことになるな」
と話していると急に、
「ズガアアァン!!!」
と天井の一部が何者かの力により崩落した
その方向に二人は目を向けると人間の二倍の身長があり白くテラテラとした装甲、そして、ケンタウロスの様な下半身に女神の様な上半身で手にクロスボウを装着した謎の大型ロボットが佇んでいたと思うと二人に、
「私はセラフィムサード・ケンタウラ、それをこちらに渡しなさい」
「ハッそんなことを言われて渡すかよ。
ファッキューファッキュー」
と中指を立てたガキみたいなことをした直後、ケンタウラに駆けていったかと思うとヒューゴはデッドリーインパクトを足にかました。だが全く効いておらずヒューゴが痛みで足を抱えるなんとも酷い体たらくであった。
「メロルスゥゥゥ!カテリナァァァ!逃げるぞぉ!」
「オイ嘘だろ!?」「エェ?!」
と勝ち目がないことを即座に判断した三人は追跡するケンタウラのクロスボウをなんとか回避しながら出口へと醜く逃げていった。
「逃げられましたか。私も、まだまだですね。ですが今回のことはそこまで重要ではありません。御当主様も許してくださるでしょう」
とケンタウラは自分の開けた穴から出ていくのであった。
そして、どう考えても惨敗のヒューゴ達はというと
「なあ、メロルスこの薬剤まさかだが結構、ヤバいやつなんじゃないか。ロボットのおっさんもわざわざCARRYなんかで身分を隠していたし。」
と神妙な面持ちをしながらなんとか地下鉄を脱出し帰路についていた。
「ああ、俺もそんな気がする」
「てなわーけーで依頼人にはすでに荷物は破損していたと伝えてこれを事務所で管理し、然るべきタイミングで闇市で売っぱらうことにしましたー^_^」
「…お前それバレたら終わりだぞ」
と苦笑しながらもメロルスの視線は鋭いままだった。
「大丈夫さ」
と笑って見せる。
「じゃ、今から依頼人に電話かけるから」
「はい、もしもし、もしかして探偵のヒューゴさんですか?」
「そうですそうです。実は依頼されていたコンテナですが中身がぐちゃぐちゃで持って帰れるものが無かったんですよw」
「…」
しばらくの沈黙が訪れる
「クズどもが」
2度目のドスの効いた声だった。
「では依頼も無かったということでー」
と急ぎ電話を切った。
「…キレてましたね…」
カテリナは呟きメロルスは頷いた
「そりゃね」
とヒューゴは笑って見せる。
「とにかくさ、この薬剤上手く使おうな」
とヒューゴは言い注射器を手の上でコロコロと転がすのであった。
よし終わった。時計チラッ
えっもう朝じゃん




