教師で探偵と爆弾処理班
普段着ないような服を着てるキャラって萌えるよね
「はあ……なんで俺が教師なんだよ」
鏡の前でネクタイを締めながら、ヒューゴ・ヴァレンタインは心底嫌そうに呟いた。紳士服の上に教師用IDカード。黒縁メガネまで掛けさせられている
どう見ても胡散臭かった。その後ろでカテリナが目を輝かせる
「似合ってますよお、ヒューゴ先生」
「絶対ウソだろ」
「いーえほんとに」
メロルスはソファで笑いを堪えていた
「お前、顔が“裏で賭博してる教師”って感じ」
「最悪の評価だわ」
今回の依頼は、レグが以前、通っていた学校についてだった。あの事件以降、学校内では不可解な機械トラブルが続いているSHLDも調査していたが、学校側が世間体を恐れて大規模捜査を拒否、そこで白羽の矢が立ったのがヒューゴだった
「“短期特別講師として潜入してほしい”ねぇ……」
「似合わねえ〜」
「うるせえ」
ヒューゴはため息をつく
「……ま、あの学校にはレグの件もあるしな」
その一言で空気が少し静かになった。ヒューゴは教師証を胸ポケットへ入れる
「行ってくるわ」
都市部第二高等学校
巨大なガラス校舎、最新設備、完全電子化。だがヒューゴには、その綺麗さが逆に薄気味悪く見えた
「今日から臨時教師を担当するヒューゴ・ヴァレンタイン先生だ」
教室へ入り、生徒たちの視線が集まる
「うわ、チャラ」
「ホストじゃん」
「絶対教師向いてねえ」
「聞こえてんぞコラー」
教室が笑いに包まれた。だがヒューゴは気づく、レグみたいな目をした生徒が、何人もいる
死んだような目、疲れ切った顔、誰にも期待していない目
「……」
ヒューゴは軽く笑った
「ま、授業って言っても堅苦しいの嫌いだからさ」
椅子へ座る
「好きな映画の話でもしようぜ」
「は?」
「授業は?」
「知らん」
教室がざわつく
「⚪︎⚪︎えもん映画なら語れる」
「なんだこの教師」
少しずつ空気が緩み始める。ヒューゴはそれを見ながら窓の外を見る、空には監視ドローン、そして校舎中を巡る電子ネットワーク
(レグはこんな場所で追い詰められてたのか)
その時だった、校内全てのモニターがザーッとノイズを走らせ現れた白黒の仮面
『こんにちは、生徒諸君ー』
教室が静まり返る
『突然だが、この学校には爆弾を仕掛ーけた』
『解除できなければ一時間後に爆発すーるよー』
『君たちの青春がどう吹き飛ぶのか、ぜひ見せてくれー』
通信が切れる、そして学校中が悲鳴に包まれた
セイセイセイですよーーー!!!




