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復讐に行ったら、能力者探偵と出会った  作者: 小説書こう


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13/61

最強・凶となる元囚人 そのニ

ミステリは諦めた

床に座り死んでいるズィバをグバヤは肩を掴み揺らす。


「ズィバ!ズィバ!起きろおい!」


そこへ一人、男がゆっくり歩み寄ってくる。男は短剣を持っておりそれは、血に濡れている。


「はぁ、そいつが悪いんだ。このホテルの臓器売買の秘密を目撃して、俺が殺したってわけ。自業自得さ。そして、お前は部屋からでなければ楽に死ねたってのに。」


「お前かァ!ぶっ殺シてやル!!!湾曲せし己が自慢の剣(モパンガ・ロクム)あいつを殺せ(ボンバイエ)!!!」


 グバヤは鬼の形相で手から剣を生み出し斬りかかる


「俺、1人だと思ってんの?」


すると部屋から拳銃やナイフを持った男共が出てくる

それらを薙ぎ払うようにグバヤは殺していくがほとんどがまた部屋へ戻っていく。

するとグバヤの後ろの部屋が開き、"先ほどの男"が部屋から現れ、グバヤの腹を切り裂いていくと思うとすぐに部屋へ戻る。


「クソガァァァ!!!」


グバヤは男が隠れた部屋に手を押し当て剣を射出するが()()()()()()。ドアを開けてみると男どころか誰もいない


「クソォ!ワープ系かよ!!」


「正解」


 とまた、違う部屋から仲間とでてくる。


「俺の能力はルームランナー、これを使って部屋を移動したり、部屋を転送できるんだ。お前のお仲間さんはそれぞれ地下の部屋に転送してるから助けは来ないよ」


グバヤは腹を押さえながら睨みつける。斬られた傷から血が滴っていた。だが、それでも膝はつかない。するとまたグバヤは敵共を押し退け"男"に突進するがまた男は部屋に隠れてしまう。


「ドおコおダあ!!!」 


「…実はこの階、屋根裏があるんだ」


と上から聞こえて来たかと思うと天井のドアから"男"

が飛び出しグバヤの肩を切り裂いていき他の部屋へまた隠れる。これにはグバヤも膝を床につき、伏せてしまう


(クソクソクソクソ!!!なんで弟を殺された上におちょくられねえとならねんだ。許せん許せん許せん許せん許せん許せん許せん許せん許せん許せん許せん許せん許せん許せん許せん許せん許せん許せん許せん許せん許せん許せん許せん許せん許せん許せん許せん許せん許せん許せん許せん許せん許せん許せん許せん許せん許せん許せん許せん許せん許せん許せん許せん)


「そうだ、()()()()()()()()()()()()


すると今まで掌からしか刃を生み出せなかったグバヤの背中、両腕、両足、肩、太もも——全身の皮膚が裂け、無数の凶刃が突き出した。


湾曲せし己が凶刃(モパンガ・アザル)!!!」


そして、グバヤが気づいた時には"男"の死体の前に立っていて男の仲間もそこらじゅうにバラバラになって倒れていた。グバヤはその階の部屋全てを破壊し、逃げ場を無くした上で相手を皆殺しにしたのだった。


グバヤは弟の死を思い出し、膝をつき泣き始める


「どうしてこんな臓器売買のクズ共にズィバを殺されねえといけねえ」


崩壊したフロアには、粉塵が雪のように舞っていた。壁は裂け、床は崩れ、客室だった場所は原型すら留めていない。

その中心で、グバヤは膝をついていた。大量の血を流しながら。ズィバの亡骸を抱えながら。


「……クソが……」


低い嗚咽が漏れる。


「なんでだよ……せっかく真面目に働いてたのによ……」


震える声。あれだけ暴れていた巨体が、今は酷く小さく見えた。その時。瓦礫を踏み越える音が近づいてくる。


「おいグバヤ!!」


 ヒューゴだった。


続いて脱出したメロルス、カテリナ、カイゼル、そしてレオも現れる。カイゼルの頬には、なぜかもみじ柄の赤い手形がついていた。ヒューゴはそれを見て眉をひそめる。


「……お前、その顔どうした」


「転んだ」


「絶対嘘だろ」


レオが無言でそっぽを向く。だが今はそれどころではなかった。ヒューゴは周囲を見渡し、顔を引きつらせる。


「……お前、ホテル三階分ぶち抜いたのか?」


「知らねぇ……気づいたらこうなってた」


 グバヤは力なく言ったカイゼルは崩壊した空間を見上げる。


「…能力者は死んだみたいだね」


「地下の空間も崩壊してる。急いで生存者を探すぞ」


メロルスが言い、一同は瓦礫の中を探索し始めた。


 そして数十分後。


地下の隠し部屋から、複数の行方不明者たちが発見された。


 臓器売買の被害者。

 監禁されていた人間。

 そして――。


依頼人ルイス・ファーデンの妹も。衰弱してはいたが、生きていた。


「……お姉、ちゃん……」


ヒューゴは静かにニューロパフへ火をつける。


「……ギリギリ間に合ったな」


カイゼルは瓦礫の向こうを見た。SHLDの部隊が到着し始めている。赤色灯が夜を照らしていた。


「このホテルは終わりだね」


「自業自得だな」


ヒューゴは煙を吐く。


「臓器売買に誘拐監禁……腐りきりすぎだっての」


その横で、グバヤはまだズィバの亡骸を抱えていた。

ヒューゴは少しだけ黙り込み、やがて近づく。


「……おい」


「あ?」


「弟、立派だったと思うぞ」


グバヤの目がわずかに揺れる。


「警察に言おうとしてたみたいだな」


「……」


「お前よりよっぽど真人間だ」


「うるせぇよ……」


グバヤは顔を伏せた。だがその声は少し震えていた。


数日後、探偵事務所ではルイス・ファーデンは深々と頭を下げていた。


「本当に……本当にありがとうございました」


ヒューゴはソファへ寝転がりながら手を振る。


「礼なら金だけでいいよ」


「もお最低ですよお」


カテリナが呆れたように言う。

メロルスは壁際で腕を組んだまま黙っていた。ルイスは涙を拭いながら、小さく笑う。


「でも……皆さんが来てくれなかったら、妹は……」


言葉に詰まる。ヒューゴは少しだけ視線を逸らした。


「……まぁ、今回は運が良かっただけだ」


その時事務所のドアが開く。


 そこに立っていたのは、包帯だらけのグバヤだった。


「よう」


「お前まだ死んでなかったのか」


「開口一番それかよ」


 グバヤは苦笑する。そして少しだけ真面目な顔になった。


「……ズィバの件、ありがとな」


 ヒューゴは煙を吐きながら答える。


「別に。依頼のついでだ」


「ハッ、相変わらずひねくれてやがる」


グバヤは笑った。だがその笑みは、以前よりどこか穏やかだった。


 スレイノホテル事件。


後にそう呼ばれることになる事件は、こうして幕を閉じた。






次何書こうかな。外伝書いちゃおうかな

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