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復讐に行ったら、能力者探偵と出会った  作者: 小説書こう


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12/60

最強・凶となる元囚人 その一

ミステリ書いてみよっと

遊園地での一件――世間では“ラスト・パレード・プロトコル”と呼ばれる事件から数日後。


探偵事務所に、一人の女性が訪れていた。

ルイス・ファーデン。彼女は青ざめた顔で椅子に腰掛け、震える声で言った。


「仕事でスラムのホテルを利用した妹が消えたんです。警察もSHLDも共同で調査したのに、それでも見つからなくて……藁にも縋る思いでここに来ました」


「はいはい。そのホテルってのは?」


ヒューゴが気だるげに尋ねる。


「スレイノ……スレイノホテルです」


「まだそんなところ営業してたとは……驚きですね」


ルイスは不安げに頷いた。それに対し、カテリナが静かに口を開く。


「スラム区画の外れにあるホテルです。今は宿泊施設というより、流れ者や違法改造の仲介人が集まる場所だって……」


「なるほどねぇ」


ヒューゴは椅子を軋ませながら立ち上がる。


「警察もSHLDも見つけられないってことは、普通に探しても無駄ってことか」


メロルスは無言のまま、壁に立て掛けていた黒いコートを羽織った。遊園地での一件以来、彼の表情は以前より鋭くなっていた。まるで常に何かを警戒している獣のように。


「行くのか?」


メロルスが低く尋ねる。


「金が欲しいからな」


ヒューゴは短く返した。ルイスは安堵したように胸を押さえる。


「ありがとうございます……!」


「礼は妹を見つけてからね」


ヒューゴは机の引き出しを開け、リボルバーを懐へ差し込んだ。


「メロルス、カテリナ。今回は人手が欲しい。ついてこい」


依頼人を帰した後――。

数分後、三人は事務所を後にした。ヒューゴはニューロパフ(煙なし脳直系タバコ)を咥えながら、スラム街へと足を進める。肉体改造を施した者たちが跋扈する薄汚れたスラムの通り。ホテルへ向かう途中、見覚えのある、そして少々癪に障る顔が視界に入った。


「おうおうおう! ヒューゴじゃねえか! 監視所ではすまなかったなぁ! 俺も能力デッドリーに取り憑かれたみてぇになって混乱してたんだ。ガハハ!」


現れたのはグバヤだった。強盗殺人を繰り返し、捕まった後に脱獄。かつてヒューゴとメロルスと死闘を繰り広げた男である。

ヒューゴはニューロパフを咥えたまま上を向く。


「……お前、まだ生きてたのかよ」


毒を吐くように言う。グバヤは歯を見せて笑った。


「そりゃお互い様だろう。にしても熱かったなぁ、あの夕日の差す監視所! 手に汗握る攻防ってやつよ!」


とニヤリと笑う。


「ところでヒューゴ、メロルス、それにそこの可愛い姉ちゃん。今からどこ行くんだ?」


「聞いたことくらいあるだろ。スレイノホテルだよ」


「あー、あそこか。実はな、事件が起こる前に弟があそこで働き始めちまってな。今日は出前届けたあと、そのまま泊まる予定なんだ」


「へぇ。脱獄してからは真面目に働いてんだな」


「久々に家帰ったらよ、妻が足に縋りついて『もうどこにも行かないで』って泣くもんだからな。今は大真面目に働いてるってわけよ」


グバヤは豪快に笑った。


「ってわけで、道すがら一緒に行こうや」


「……勝手にしろ」


その後、一行はホテルへ到着する。駐車場にはSHLDの車両が停まっていた。そして案の定、その車から現れたのはカイゼル・エルディオンと、先日の“ラスト・パレード・プロトコル”で交戦した少年――レオだった。


「はぁ……またお前かよ、カイゼル」


「いや、今日は違う。私用で来たんだよ、ヒューゴ」


「は? なんで? っていうか、なんであん時のガキまでいるんだよ」


「その件なんだけどね。取り調べをしても彼、何も話さなくてさ。だからSHLD側で役職を与えて監視することにしたんだ」


カイゼルはホテルを見上げる。


「それに、警察とSHLDの共同調査が打ち切りになったこのホテル――僕はね、“何かある”と思ってる」


そしてグバヤへ目を向けた。


「ところで、そこの大柄な人は初めて見る顔だね」


「初めましてだな兄ちゃん。俺ァ、グバヤ=ングルってんだ。今日は出前届けに来て、そのまま泊まる予定よ」


とお互い素性を知らず握手する。一行はホテルの入り口へ向かった。自動ドアが静かに開く。中は別世界だった。スラムには似合わぬ暖色の照明が磨き上げられた床へ反射し、巨大なシャンデリアがゆっくりと光を揺らしている。

人工香料の甘い匂いと、高級酒の香り。だがヒューゴは、その空気に違和感を覚えた。

静かすぎる。

客はいる。フロントにもスタッフは立っている。なのに、誰もが妙に無表情だった。カイゼルも同じ感覚を抱いたのか、目を細める。


「……やっぱりだ。このホテル、変だ」


その時、レオがヒューゴの袖を引いた。


「カイゼル、あそこ」


レオが指差した先。ロビー奥の防犯カメラが、一瞬だけこちらを向いた気がした。


――いや、気のせいではない。

ぎちり、と。人の首のような動きで、防犯カメラがこちらを向く。


「チッ……」


ヒューゴは小さく舌打ちした。


「歓迎されてるらしいな」


すると、フロントスタッフの女性が営業用の笑顔を浮かべながら近づいてくる。


「ご宿泊のお客様でしょうか?」


完璧な笑顔。だが、目だけが笑っていなかった。

ヒューゴは無意識にコートの内側へ手を伸ばしかける。しかし、その前にカイゼルが一歩前へ出た。


「予約していたカイゼル・エルディオンだ」


スタッフは端末を操作しながら、順にチェックインを進めていく。


部屋割りは以下の通りとなった。


 ・ヒューゴ 一人部屋

 ・メロルス、カテリナ 二人部屋

 ・カイゼル、レオ 二人部屋

 ・グバヤ 一人部屋


「確認いたします」


スタッフが淡々と操作を続ける。 その間も、ロビー中の視線がこちらへ向けられている気がした。すると、一人の青年がグバヤへ歩み寄ってくる。


「やあ兄さん。来てくれたんだね。嬉しいよ」


「おう、お前の頼みだからな」


グバヤは胸を叩く。


「それと兄さん、後で話があるんだ。部屋に行くよ」


「あいよ、わかった」


「レオ、僕たちも部屋へ行こうか」


カイゼルが振り返る。だが、レオの姿がない。周囲を見渡すと、ホテル内の売店で髪飾りを見つめていた。


「どうしたレオ。その花飾り、欲しいのかい?」


「ッ……! 別に、そういうわけじゃ……」


「いいよ。買ってあげる」


カイゼルは店員へ向き直る。


「店主、この花飾りを一つ」


会計を済ませると、カイゼルはその花飾りをレオの髪へ優しくつけた。


「……ありがと」


レオは少し照れながら呟く。


「じゃ、行こうか」


「……うん」


エレベーターへ向かう途中。レオは何度も髪飾りへ触れていた。ガラス細工のような青い花弁が、ホテルの照明を受けて淡く輝いて見える。


「そんなに気に入ったのか?」


カイゼルが笑いながら尋ねる。レオは少しだけ目を逸らした。


「……別に。ただ、こういうの貰ったことなかったから」


「そうか」


短いやり取り。だが、その空気は先程までの張り詰めたものより幾分柔らかかった。エレベーター前へ到着する。

 チン。扉が開いた。

 中には誰もいない。

 だが――妙に寒い。


「……」


一瞬、全員が黙り込む。グバヤだけが平然としていた。


「お、涼しくていいじゃねえか」


「お前は鈍感すぎるんだよ」


ヒューゴは呆れながら中へ入る。

続いてカイゼルとレオも乗り込んだ。その後一団は部屋ごとへ分かれ、カイゼルとレオ達は部屋に入り、時間も時間だったのでレオを先に風呂へ入れた。続いてカイゼルも脱衣所で衣服を脱ぎ浴室へ入る。


「レオ!僕も一緒に」


と言ってカイゼルはすぐに浴室のドアを閉めてしまった。なぜか?

シャワーを浴びてるレオの体をみてしまったからだ。

それだけではない。火照ったレオの体に加えて、お尻は丸み帯び、胸は少し膨らんでいた。何よりレオには、男性器がなかった。


 すると浴室のドアが開き、裸のレオが出て来た。


「なに、入らないの?」


「ちょちょちょ、服着なよ!」


と目を覆い隠すがレオはお構いなしにカイゼルを連れ浴室へぶち込む。


「洗ってあげるよ」


湯気の立ち込める浴室の中。カイゼルは顔を真っ赤にしたまま硬直していた。だがカイゼルはふと思い立つとレオを壁際へ追いやり壁ドンする。


「俺が男だってわかってる?」


「それがどうしたの?」


「わからせてあげないといけないみたいだね」


と言いカイゼルはレオに口を近づけた。

その頃、グバヤは弟を待ちぼうけていた。


「ズィバのやつまだこねえじゃねえか。12時もう過ぎてるしよー」


グバヤは部屋を出て知り合いの部屋を訪ねて行く


「ちっ、誰1人いやしねえ。カイゼル達の部屋もだ。」


と廊下をあるいて行くと奥にズィバが座り込んでいるのが見えた


「何してんだズィバのやつよう」


近づき確認すると苦しんだ顔でズィバは頸動脈から血を流し死んでいたのだった



これ書いた時点でまだなんも次のこときめてないんだよねー

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