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復讐に行ったら、能力者探偵と出会った  作者: 小説書こう


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ラスト・パレード・プロトコル その三

レオが出るストーリー考えた!

弾丸の嵐の中、ヒューゴとメロルスは横倒しになったアイスボックスの陰へ滑り込んだ。


直後。


 ドドドドドドドドドッ!!!!


マシンガンの掃射が通路を引き裂く。氷が砕け、カラフルなアイスが爆散し、溶けたクリームが床へ飛び散った。遊園地の陽気なBGMだけが場違いみたいに流れている。


「ッ……!」


メロルスが顔をしかめる。

弾が止まらない。アイスボックスの鉄板が見る見る歪み始めていた。


「おいヒューゴ!!これ長く持たねえぞ!!」


「だろうな!」


ヒューゴは床へ転がったプラスチックスプーンを拾いながら呟く。


「……なあメロルス」


「何だよ!!」


「この状況、なんか思い出さないか?」


「はぁ!?」


 ヒューゴは妙に楽しそうに笑った。


「お前と初めて会ったホテルの件」


「あぁ……」


「その時と違うのは」


ヒューゴがニヤつく。


「今はお互い信頼してるってことだな」


「……」


メロルスは数秒黙った。その直後。ヒューゴが耳元へ顔を寄せる。


「――ってわけで頼む」


「嫌すぎるんだけどその作戦」


「頼むって」


「絶対痛い役俺じゃねえか!!」


「若いんだから頑張れ!」


「理由になってねえ!!」


ガギン!!アイスボックスへ弾丸が突き刺さる。

限界だった。


「行くぞ!!」


メロルスが飛び出した。


「オラァァァ!! こっち見ろ鉄クズ!!」


義体男の赤い眼が即座に反応する。腕部展開。


 ドドドドドドドッ!!!!


弾幕がメロルスを追いかけた。


「うおッ!?」


床が抉れ、ネオン看板が吹き飛ぶ。

メロルスは生身の脚で無理矢理方向転換しながら通路を駆ける。だが義体男も速い。


 ゴォン!!


重い金属音と共に地面を踏み砕き、一瞬で距離を詰めてきた。


「ッ、速っ……!」


振り下ろされた腕。メロルスは横へ転がって回避する。直後、背後のクレープ屋台が丸ごと潰れた。


「おいおいおい!!」


さらに追撃される。

マシンガン、肘打ち、蹴り


まるで戦車だった。その瞬間、ヒューゴが飛び出した

視線の先は床へ突き刺さったままの、折れた義手の刀身。


「うおっ……重ッ!!」


無理矢理引き抜き、そのまま全力で走った。

義体男の死角へ回り込む。

だが赤い眼球がギギ、と回転した。


「――ッ、見えてんのかよ!!」


マシンガンが向く。


 ドドドドドッ!!


ヒューゴは床を滑り込む。弾丸が頭上を掠め、髪を揺らした。そのまま跳ぶ。


「ッラァ!!」


刀身を義体男の肩口へ突き刺す。

バギィンッ!!!!

装甲が砕けた。

火花、爆炎。肩口から内部機構が露出する。


『ERROR ERROR ERROR』


義体男の全身へ赤い警告ランプが走った。だがそれでも止まらず、逆に暴れ始めた。


 ブォン!!


巨大な腕がヒューゴを薙ぎ払う


「ッ!!」


ヒューゴが吹き飛び、ガラスケースへ叩き込まれ、ショーケースが砕け散った。


「ぐっ……!」


義体男が迫る。至近距離でマシンガン展開される


「ヒューゴ!!」


メロルスが飛び込み、義肢の腕で銃身を掴む


 ドドドドドドッ!!


「がァァァァ!!」


義体男の至近距離の連射で義肢から火花が散り、装甲が軋む。それでもメロルスは歯を食いしばった。


「ッ……ぐ、ぉおおお!!」


無理矢理銃口を押し上げ、マシンガンが天井へ向き、弾丸が観覧車のネオンを吹き飛ばした。


「今だッ!!」


ヒューゴが地面を蹴る。空中で身体を反転。

ヒューゴのオーバーヘッドキックが義体男の後頭部へ叩き込まれる。

 ゴギンッ!!!!

義体男の頭部が大きく揺れた。


『脳損傷ヲ確認』


『制御系統異常』


 ヒューゴの目が細くなる。


「やっぱ中身人間か!!」


 義体男の赤い眼が不気味に明滅した。


『危険領域到達』


『自爆シークエンス移行』


「…………は?」


ヒューゴの顔が凍る。義体男の全身の隙間から赤熱光が漏れ始めた。内部炉心が唸り、装甲が軋む。


「おい待て待て待て!!」


メロルスが全力で飛び退く。義体男は最後に二人を見た。壊れた眼で。


「……クズ……ども……が……」


 とヒューゴ達には聞こえないドスの効いた声だった

次の瞬間。ドォォォォォォンッ!!!!

男が弾け飛び衝撃波が走り、遊園地全体が揺れた。

ネオンが砕け散り、観覧車のライトが一瞬消える。

炎だけが夜空へ吹き上がっていた。




 数十分後。


 規制線の張られた遊園地。


ヒューゴは自販機へもたれながらニューロパフへ火をつける。隣ではメロルスが煤だらけの顔で座り込んでいた。


「……死ぬかと思った」


「毎回言ってんなお前」


「本当に毎回死にかけてんだよ!!」


そこへカイゼルが歩いてくる。後ろには手錠を掛けられたレオ。


「やあ、お疲れ」


「大変だったぜこっちは……」


ヒューゴが煙を吐く。


「で、そのガキどうすんだ?」


カイゼルはレオを見る。


「SHLDで保護と取り調べを行う」


「それと義体男の残骸も回収した。解析に回すよ」


「また面倒事増えそうだなぁ」


ヒューゴが欠伸する。


「俺明日、依頼人に説明しなきゃなんねえんだけど」


「不倫調査だったんだよなこれ」


「なんで遊園地でロボと殺し合いしてんだ俺ら」


メロルスが呆れた顔をした。


「お前が事件呼んでんじゃねえの?」


ヒューゴは鼻で笑う。


「探偵ってのは、事件に好かれる職業なんだよ。

……ったく、愛されたくねえのによ。」


義体男の陣営も考えていきたい!

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