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第22話 保健室での再会


その後すぐ、佐々木先生が保健の先生と一緒に駆けつけてきた。 優の右足の状態を慎重に確認した保健の先生は、険しい表情で口を開いた。


「……見た目だけでは何とも言えないけれど、おそらく骨折している可能性が高いわね」

その言葉に、そばで付き添っていた最川さんが小さく息を呑む。


「とりあえず救護室まで運ぶわよ。担架たんかを持ってきて!」


優は手際よく担架に乗せられ、そのまま静かに運ばれていった。 その間、最川さんは佐々木先生に一部始終を説明した。


「……本当にすまない。私が無理なお願いをしたばかりに、こんなことに……」


佐々木先生は、大きな体を小さく丸めるようにして、深く頭を下げた。


「私にはいいですから。あとでちゃんと水瀬くんに謝ってくださいね」


最川さんはきっぱりと言い返した。

どうやら、あの広大な敷地の外れにある倉庫で二人が閉じ込められていたことに、誰も気づいていなかったらしい。

救護室の扉が開くと、そこには予期せぬ人物の姿があった。 ベッドの上で安静にしていた冬月さんが、担架で運ばれてきた優を見て、弾かれたように身を起こした。


「ど、どうしたの……水瀬くん!?」


驚きのあまり、彼女の声が裏返る。 「……え」


ーと、ちょっと落ちちゃって」 まさかこんな形で再会するとは思わず、優は気恥ずかしさと痛みで、説明に窮してしまった。

冬月さんは、きょとんとした様子で「え? 落ちた……?」と繰り返す。 そんな二人のやり取りの傍らで、保健の先生が手早く応急処置を施していく。


「やっぱり骨折の疑いが強いわね。すぐに病院に行って検査したほうがいいわ」


先生の言葉が響く中、事情を聞きつけた担任の先生が、血相を変えて救護室になだれ込んできた。


「水瀬! 佐々木先生から話は聞いたぞ、大丈夫か!?」


「……すみません、正直、大丈夫ではないです」


顔をしかめて答える優に、担任は深く頷いた。


「そうか……。わかった、保健の先生と今後のことを話してくる。少し待っていろ」


担任の先生はそう言い残し、慌ただしく救護室の奥へと消えていった。

静まり返った救護室に、優と、まだ状況が飲み込めていない冬月さんの二人だけが取り残された。

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