第12話 運命のルーレット
第12話です!
いよいよ、ペア決めが始まった。 青山さんが、場を盛り上げるように提案した。
「じゃあ、一緒に行きたい人とペアになるのは?」
その提案に、一瞬だけ場の空気が止まった。けれど、みんな積極的には乗る気ではない様子だ。 沈黙を破るように、村岡が口を開いた。
「いや、ルーレットにしない? そっちの方が良くない?」
その問いかけに、リーダーの山田が頷く。
「確かに。それなら揉めなくていいかもね」
みんなその意見に賛成し、村岡がスマホのアプリに手際よく名前を打ち込んでいった。
「よし、できたぞ」
村岡が画面を見せると、場にピリッとした緊張感が走った。初めての経験に、みんなの視線がスマホの画面に集中する。
「いくぞ」
村岡がルーレットの開始ボタンを押すと、画面上の名前が激しく入れ替わり始めた。
「よし、決まった!」
次々とペアが確定していく。
1ペア目は、青山さんと最川さん。 2ペア目は、山田と村岡。
そして、最後に残った名前が読み上げられる。 3ペア目は、優と冬月さんだった。
「あ……よろしくね、水瀬くん」
控えめに声をかけてきたのは、同じ班の冬月さんだった。
「あ、はい。よろしくお願いします。」
俺は短く返し、自分のペアになった彼女に向き直った。 運命のルーレットが導き出したこの三組で、俺たちの班の肝試しが始まろうとしていた。
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