499 アカメレポートその5 姫神戦力分析・桃姫・銀姫
〈桃姫〉瀬々良木マユミ(二十五歳) 「愛憎の道標」
万物を魅了し疑似生命を与え操る操作系魔術師。
転身名〈淫魔艶女〉。
小柄で愛くるしい顔立ちをしているが性格は大雑把。
その性格からか亜人世界に馴染むのも他の姫神よりも早かった。
東の緑砂大陸の西側、エルフの根城であるセンリブ森林に降臨したため、すぐにエルフの虜囚となる。
エルフの女王ト=モにより精神の上位精霊プシュケーを憑依され本来の人格を封印されていた。
「神器」
柄に細かな装飾が施された鋼の鞭である龍騎。
持ち主の身に危険が迫ると勝手に攻撃を始める「自動防御機能」が付いている。
桃姫が転身すると鞭の本数が増える。本数はレベルアップで際限なく増加する。
「転身」
桃色の闘気をまとうことで転身する。
気の狂いそうなほどにピンク色な髪を腰まで伸ばし、露出の多い黒革の衣装をまとう。
細い悪魔のような尻尾とコウモリの羽を生やし飛行能力も有する。
エルフの女王に装着された目元を覆う黒いバタフライマスクは呪われているので転身を解いても外せなかった。
マスクの呪いを解くことで現在はマスクのない状態になっている。
桃姫固有の特殊スキルは「人形使い」。
どんな無機物でも疑似生命化することで自動人形として働かせることができる。
全身鎧を兵隊にしたり、人の手を介さずに楽器を演奏したりなど。
操れる最大個数は桃姫の髪の毛の本数と同数(本人談)である。
なお、人形には活動に一定量の酸素が必要であり、特に水中では行動不能になるという欠点があります。
「覚醒態」
精神系の術技に長けた桃姫に宿る旧きモノは「愛と美の女神」アフロディーテでした。
すべての者を魅了する美の女神の如く、覚醒態となった桃姫は生物、無機物だけではなく、砂粒ひとつから吹き渡る風まで魅了することで天候まで操ることができます。
その神髄は「愛を持って奉仕すること」だそうです。
覚醒態になると薄桃色のドレスをまといつつ、黒いレザーのロンググローブにロングブーツという服装は愛くるしさと背徳感を併せ持つ怪しい魅力を解き放っています。
「桃姫専用姫神魔法」(現在判明している一覧です)
・通常魔法
<超龍騎>-神器の鞭一本一本がバラバラに動き、それぞれが竜巻のように襲い来る。
<スピニングバットキック>-飛翔しつつ上下左右から多角的に繰り出される連続蹴り。
<槍の尾>-尻尾が槍のように突き出す。
<桃色吐息>-フゥーっと長めに息を吐くと桃色に染まった毒の霧が生まれる。
<爆風弾岩>-足元に転がる無数の石ころを礫として対象に向け射出する。
<幻魔術ドグラマグラ>-堂廻目眩・戸惑面喰-対象の不安や後悔の念を幻視により顕現させる。炎に焼かれたと思えばその通りに、刃で切り刻まれたと思えばその通りに現実となって対象を死に至らしめる。
・覚醒態魔法
<最大秘奥義! 究極人形>-桃色の光が降り注ぐ最大級の魅了系操作魔法。
<万物の愛>-自然、天候までも操る。
「現状と展望」
当初は正体のつかめない不気味な姫神でしたが、呪いのマスクから脱却したことで本来の人格を取り戻しました。
本人は面倒見がよく、何事も割り切った物事のとらえ方をする性格で、シオリの支えにもなるほどでした。
覚醒と成熟度の速さから〈力のズァ〉に目を付けられ、「浮遊要塞ゴルゴダ」に捕らわれていましたが現在は脱出し、同じようにこの世界に姫神として降臨した可能性のある自身の娘アユミを探しひとりで旅立ちました。
彼女とその娘の関係性は未知数ですが、もし本当に紅姫が娘であった場合、味方となればこれ以上なく頼もしい存在となるでしょう。
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〈銀姫〉秋枝ナナ(二十二歳) 「守護の道標」
東の緑砂大陸中央、砂漠の古王国エスメラルダ元帥にして翡翠の星騎士団団長が銀姫です。
次期法王たるオールドベリル大神殿のハナイ・サリ司祭に降臨時、庇護されました。
転身名は鋼鉄神女。
不定形の金属生命体メタルスライムの性質を持った姫神で、全姫神中最硬の守備力を誇ります。
「神器」
神器は銀色の片手剣、銀星号。
転身すると刀身がクリスタルになる。
剣先からほとばしる水は浴びた相手を結晶に固めてしまう〈クリスタルフリーズ〉という能力がある。
「転身」
神器で頭上に真円を描くと空中からドロリとした粘液が滴り浴びることで転身する。
その姿はシンプルで、体系がはっきりとわかる表面が鏡のように光る銀色のスーツ。
銀姫は特殊な姫神で、専用の姫神魔法を持たない代わりに身体を自由に変形させ、様々な形態で戦うことができる物理特化型の姫神です。
・風船のように全身が膨らんで矢を弾く。
・足裏にスプリングを形成し跳躍力を上げる。
・腕に小盾を形成し火弾を弾く。
・背中に大きな斧を持った長い腕を作り出す。
・巻き付いた鞭をその部分だけ回転刃にして切る。
・背中から巨大な鋏を出す。
・破壊された投石器の土台の一部に変容して支えるほどのパワーも有する。
以上のような戦法を駆使するのが基本戦術となります。
初期は単純な武器を作り出す程度でしたが、レベルが上がることでまるで生物のように動き続ける形成も可能になりました。
ただし身体から切り離すことはできないので、飛び道具などは精製できません。
「暴走と覚醒」
銀姫は暴走と覚醒の両方を体験しています。
暴走したときは意識のない巨大な浮遊移動するメタルスライムと化していました。
その後、覚醒することに成功しています。
銀姫に宿りし旧きモノは<生きている銀>メルクリウス。
先史時代、水銀を司ることから錬金術師たちに崇められた太古の神です。
覚醒態になるとメタリックな全身銀色のドレスを身にまとった姿になります。
専用魔法を持たない銀姫ですが、覚醒態になることで使用できる技というものはあります。
「銀姫の攻撃技」(現在判明している一覧です)
・通常技
<百首暴風竜>-小さな背中から数えきれない無数の竜の首を形成して敵に攻撃する。
<ギガントフットスタンプ>-銀色に輝く巨神の足で相手を踏み潰す。
・覚醒態技
<メタルマックス>-ひとつの町全体を覆うほどに伸びた体で鳥かごのように覆う銀姫最高レベルの防御結界。
<回転刃>-檻の表面、至るところに回転する刃を走らせ接近するものを切断する。
「現状と展望」
敬愛するハナイ司祭を失ったことで一時エルフに対し激しい憎悪を抱えていましたが、桃姫マユミが保護していたハナイ司祭を白姫シオリが救ったことで現在はとても安定しています。
小柄ながら凛としたたたずまいは女性ばかりのエスメラルダにおいても非常に人気があり、ハナイ次期法王と共に今後の展望は明るいと見られています。
ただし南に国境を接するアーカム大魔境の妖精女王と結んだ不可侵条約はあと数ヶ月で期限が切れます。
不穏な動きも多く報告されているだけに予断を許しません。
2025年3月1日 挿絵を変更しました。
2025年9月23日 挿絵を変更しました。




