498 アカメレポートその4 姫神戦力分析・黒姫・紅姫
〈黒姫〉深谷レイ(二十一歳) 「傀儡の道標」
西の辺境大陸の武闘派集団トカゲ族に拿捕された姫神。
亡者を操り恐怖を司る黒姫であり、転身名〈深淵屍姫〉。
自身には他人より秀でた特徴がまるでないという思い込みがコンプレックスとなっている内気な女性。
黒猫に導かれて降臨したと言います。
扱う能力は死霊魔術。
周囲に恐怖と瘴気をまき散らす厄介な姫神です。
「神器」
黒く禍々しいデザインをした両刃の両手剣<死をもたらすもの>
生命の根源である魂を吸い取られる魔剣です。
斬られたものは目や耳、口や鼻から黒い煙を噴出し死亡します。
この剣には意志があるようで、持ち主がその場にいなくても対等の力を有する者に闇の波動で対抗します。
「転身」
地面に突き立てた黒い剣から放たれる黒い風に包まれて転身します。
姫神に転身すると、闇よりも黒いドレスをまとい、肌も瞳も死人のように白くなります。
頭部の頂には血のように真っ赤な茨の冠があり、それを自在に動かすこともできるようです。
身の回りには常に黒い靄が漂い、人形のように脱力して立つ彼女をまるで靄が支えているように見えます。
まるで靄に操られているかのように。
黒い剣はより禍々しいデザインに代わります。
黒姫固有の特殊スキルについては現時点で明瞭な答えを持ちません。
転身した彼女の周囲一帯の気温が下がること。
肌が冷たく硬くなることから仮死状態に近いと推測します。
そのため致命的な一撃も彼女には効果が薄いかもしれません。
「覚醒態」
黒姫は未だ暴走も覚醒も経ていません。
宿りし旧きモノの正体も不明です。
ただレイ本人の情緒が常に不安定なため、通常転身地が常に暴走状態に近いという欠点が伺えます。
「黒姫専用姫神魔法」(現在判明している一覧です)
・通常魔法
<亡者の腕>-背後の空間から青白く発光する無数の死者の腕が現れる。触れられると恐怖に発狂する。
<溶解団子>-黒の剣を地面に突き立て盛り上がる直径1メートルの土の塊を飛ばす。当たると体が腐り崩れる。
<麻痺咆哮>-周囲の者に恐怖の感情を芽生えさせる叫び声を発し、強烈な悪寒と身体の麻痺効果を与える。
<黄泉乃来訪者>-地面に黒の剣をたたきつけ、その場所に眠る死者をゾンビ―として蘇らせ下僕にする。レベルアップごとに制御できる個体数が増える。
「現状と展望」
レイはシオリが降臨間もないころに行動を共にしたため、最も安否を気遣っている姫神です。
魔女と結託した暴虐なるトカゲ族に捕らわれていた際、魔女はレイと自身のいる場所をつなぐ門(黒の門という術技)を開くための触媒を体内に植え付けられていました。
その門を使いトカゲ族と大量のゾンビ―を盗賊都市マラガへ移動させ襲撃に加担しました。その際に紅姫と交戦した模様。
その後数ヶ月動静を見失いましたが、現在は<アサインメント>で闇の力を付与した我が友アマンと行動を共にし、再び黒猫に導かれて行方をくらましてしまいました。
報告をまとめるに現在は「昼と夜の境界」に生きる幻想種族バステトの都にいるようですが……。
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〈紅姫〉柿野間アユミ(二十歳) 「破壊の道標」
西の辺境大陸北方のクァックジャード騎士団領に降臨した赤髪の少女。
活発で勢いのある性格だが、反面父性を持った人物に対する依存心が強く、我が友であるアマン、我が盟友であるタイランの二人に強い想いを持つ。
転身名は紅竜美人。
火竜の力を持つ炎の戦士で、全姫神中最高の攻撃力を誇る火力特化型の姫神です。
「神器」
神器は深紅の一撃という片手斧。
長さ50センチの刃渡りは赤く透き通る炎の模様をした美しい斧。
アユミ以外の者が触れようとすると小さな炎を発し拒否する。
「転身」
炎の渦に包まれて転身します。
手足は赤いうろこに覆われ、ボディは赤いラバーにドラゴンの羽根と尻尾があります。
髪は赤く燃え上がり、牙と爪は鋭利。
口から火球を発射することもできます。
紅姫固有の特殊スキルは「熱風防壁」です。
常に周囲に高熱のバリアを張り巡らせ、鉄製の針ですら彼女に届く前に蒸発してしまいます。
「暴走と超暴走」
降臨した騎士団領にて、何らかの原因で暴走した紅姫は、 西の辺境大陸を縦横無尽に破壊して回りました。
さらに盗賊都市マラガにおいて暴走態を上回る「超暴走」により、巨大な火竜に変じ街を壊滅させてしまいました。
その破壊力は凄まじく、とても人間の武力で対抗できるものではありません。
「紅姫専用姫神魔法」(現在判明している一覧です)
・転身前使用可能魔法
<爆裂>-手のひらから火の玉を飛ばす。転身しなくても連射もできる。
・通常魔法
<爆炎障壁>大きく腕を振るうと半円状の炎の壁が立ち上る。
<赤火灼熱>-向かい合わせた両手の間に眩い光量と膨大な熱量を出す太陽のごとき爆炎を生み出す。
・暴走態魔法
<熱射放線>-超暴走による過負荷で火竜に変じた際に放った。
「現状と展望」
アユミは正義感が強く、思いやりと行動力を併せ持った好感の持てる人物ですが、反面、庇護欲の強さから暴走態に陥りやすいという欠点が見受けられます。
盗賊都市マラガの盗賊ギルドにケンカを売り、各地から誘拐されてきた奴隷を解放しようと試みたまではよかったのですが、その結果街は壊滅的な被害を受けることになりました。
現在はエルフの女王についてハイエルフの集団と共にしているようですが、現在地、目的ともに不明。
黒姫、藍姫との交戦記録有り。かつ桃姫の探す彼女の娘である可能性が濃厚である。
メンタルの振れ幅は黒姫以上に大きく、暴走した回数、危険性は最大限の憂慮に値する。
彼女自身の安定を図るためにも一刻も早い接触が望まれます。
2025年3月1日 挿絵を変更しました
2025年9月21日 挿絵を挿入しました




