新しい仕事
物騒ですよ、夜に窓を開け放っておくのは。
「お、仕事が来たみたい?」
「私も仕事はいりましたー」
ここは街角異変調査屋2号店。新たな仲間の
麻績結希も来て、平和な日々が続いていた。
「えーと、となりの埼玉県から依頼が来てますー」
「あれ、俺は千葉県…。どうやら担当場所が違うみたいですね。」
「佐藤くんー、新人だけど一人で大丈夫何ですかー?」
んー。どうだろう。初仕事は…
(え?)
いや、不安ではある。
(いい案があるよ)
はぁ、なんだよ。
(埼玉の方も千葉の方も、あんまり楽に行かなそうな異変の予感がする。どっちも早めに対処すべき。)
なんで分かるんだよ。
(勘だよ、勘。…そこでだ。不安なら他の異変調査屋の人にも頼んで、一緒に調査してもらえばいい。)
…まぁ、確かにそれが最適ではあるか。
異変を早く対処できるなら早く対処したほうがいいのは事実だろうし。
「どうせなら今から本部に連絡をー…」
「思いついたんですけど、他の異変調査屋の人に頼んで、一緒に仕事してもらうのは?」
「え?…あぁ、確かにー、ベテランに頼ったほうがいいかもですねー」
「できますよね?」
「はいー、できますよー、都合が合えばですけどー」
電話をかける。ええと、番号は…。
「そうだ、仕事に都合が悪い日ってありますか?」
「特にないですー、いつでも行けますよー」
「明後日に開始で良いでしょうか?」
「大丈夫ですー」
番号は、これだ。
「はい、こちら街角異変調査本部です。」
「2号店の佐藤です。」
「はい、佐藤さん。…どういったご要件で?」
「ええと、自分が単独で仕事になっているんですけど、新人の僕だけだと少し不安で。」
「はい。」
「他の異変調査屋から協力を頼みたいです。」
この手には珍しい、かなり感情を感じる声を聞きながら返答をする。
「仕事はどこで?」
「今回は千葉県です。」
「了解しました。仕事はいつ開始予定ですか?」
「明後日の予定です。」
「はい。…確認してきます。お待ち下さい。」
バタバタと駆けていく音がする。慌ただしい。
…数分後、返答が返ってきた。
「どうやら、その日は都合のいい人がいないようで、ちょっと協力は困難です。」
「あぁ…そうですか…。」
「申し訳ございません。」
少し残念だと思っていると、電話先の相手が「あ、」と言った。
「佐藤さん?ですよね。」
「はい。」
「そういえば緑塚さんからある頼みを受けてたんですよ。あなたのために」
「緑塚さんから?」
…緑塚さん、何か大事なことを遺していたのか?
((・・;))
何だよ、その反応。
「2号店が2人だけだと佐藤にあんまり仕事を教えられなさそうだから、もう少し人が欲しいって。」
「もう少し?」
「はい、しかしもう緑塚さんは居なくなってしまいましたが…」
((-_-;))
あのさあ…!?うるせえよ、なんだその反応!
「もう一人ぐらい、2号店に移しましょうか。
是非本部に来てください、それについて少し話しましょう。」
「本部にですか?」
「仕事の開始を少しずらしておいてください。」
そういうと電話はガチャッと切れた。
「あれ…?」
「どうでしたー?」
「あ、えっと…」
とりあえず一緒に行ける人がいなかったこと、
近々本部に行くことを説明した。
「なるほどー、では私は明後日に普通に仕事にいってきますね。」
「あ、了解です。」
「何かあったらよろしくー」
そういうとそそくさと仕事机に戻っていった。
自由というか、扱いやすいというか、なんというか…。
「といっても本部ってどう行けば…」
(黒目のアドバイスターイム!!)
うるせ、急に大声出すなよ。
(池田ってやつに頼めば?送ってくれるっしょ。)
池田さん?…確かに、頼んだら全然送ってくれそう。
あ、そういえば異変は早く対処したほうがいいのでは?そういってたよな?
(いや、すごい急に成長することないし、一日二日遅れたところで問題ないよ。)
いや、だから何で知ってるんだよ?
(僕が異変だから。)
…。
(のんびりでも大丈夫さ、油断してたら駄目だけど。)
…そんなに油断はしてない。ただでさえ今こんなんだから。
(まぁせいぜい頑張るんだな。)
はぁ、何か完全に負けてる気がする。
…とりあえず池田さんに電話するか。
電話番号は、確かこれ。
…ふと、鳥が一声鳴くのが聞こえた。
最近気づいたのは神社を神社と書くと何か怖いことですね。
暗ーい林の中の看板に、
「当神社ハ千八百七十二年建立サレリ」
なんつってそれっぽいこと書いてあったらビビりますよね。
何ででしょうか。暗いという雰囲気があるから?
それとも宗教色強そう?ただ何となく?
もしかしたら古い=わからない=怖い
みたいに繋がっているかも知れないですね。
わからないって、何でしょうね。




