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街角異変調査屋 ー2号店ー  作者: 竹の花
第一部.「1章」
11/16

無もなきカフェにて

見知らぬ、駅カフェ。(悪ふざけ)

「きたぞー!埼玉!」


「ですね!」


小さく叫ぶ。電車の中だからね。

今はこの前に配属された埼玉の異変にむけ、移動中である。


「とはいえー、まだまだしばらくは電車移動ですー」


「わかりました!」


埼玉は南の方だと事務所に近かったから良かったんだけど、今回は山の方なので、移動が面倒くさいのである。

異変の内容はズバリ!一つの村が丸ごと消えた…。

すみません、ガチ異変です。

麻績によると、「なんか10年前ぐらいからー、あそこらへんの異変は言われてたらしいですー」とのこと。要するに、「細かい異変の報告が続いていて、一定の数になったので異変を確認することになった」。

その報告の中で、村の消失に関することが多かった、ということである。


ちょっと遅い気がする。


「途中の駅で降りてー、朝ごはん食べましょうかー」


東京駅で駅弁でも買いたかったが、思ったより着いてから時間がなかったのだ。


「県庁のある市の駅で降りればー、まぁ何かあるでしょうー」


「そうですね…、じゃあ、次で降りましょう。

たぶん、大きい駅に着くと思います。」


「オッケーでーす」


マップアプリをポチポチした甲斐があった。

まぁまぁデカい駅に降りれたので、何か食べれるものも売ってるだろう。


「じゃあコンビニとかで、軽く食べれるものを…。」


「えー、ちょっとぐらいサボりましょうよー、鈴木君は真面目というかなんというかー」


(ぐーたらしてんねー。)


あ、起きたか。


(異変てのは、ほっとくと面倒くさくなるのが多いのに。)


…今回は10年放置の熟成物ですが…。


(ふふふ、異変である僕から助言だ。異変てのは、人に見つかってから、多くの人に見つかってから、成長を始める。)


ふーん。そうか、…つまり、異変の調査依頼が出るのは…。


(そう。だいたい成長を始めるタイミングだよ。)


「どっかのカフェに寄りましょうかー」


「いいんですかね…。急いだほうが…。」


「いいですよー、私が奢りますからー」


「そういうことじゃなくて…。」


あぁ、いっちゃった。ついてかないと。


(それまで、異変というのは強くなりにくい。影響が少しづつ染み出るだけなんだ。だから、調査屋の本部は、人に見つかる前の異変は多くを無視している。

監視する意味はないし、調査、解決する人員も足りてないからね。)


へぇ。お詳しいこと。本部は何でそういうこと教えてくれないんだろうか…。と、鈴木はふと思った。じゃあ、黒眼ってもしかして相当強い異変だったのか?依頼が出てからすぐ行ったのに、あんなふうになって…、


(そうなるかもね。これ以上はノーコメント。君は探るのが下手くそだね。)


はいはい。ご指摘どうもありがとう。


(基本的に、異変というのは成長スピードが凄いね。怖いくらいだ。)


そこには、やっぱり個体差があるのか?


(それは君が知る必要はないかな。)


そう。


(要するに、結局急いだほうがいいとは思うよ。)


やっぱりそうだな。今からでも麻績を説得しようと鈴木は考えたが…。


(でも、アイツがいるならたぶん、大丈夫なんじゃないかな。)


アイツ?あぁ、麻績さん。それは…、まぁ、そうかも。鎖を常に腕に巻いてる様子は、絶対に弱い人の所業じゃないだろう。


(だから、先輩のわがままについていくのも悪くないんじゃないか?)


そう。ま、情報提供どうもありがとう。


「よーし、ここのおみせにしましょー!」

 

いままでスルーしてたけど、この人足はっや!


「ま、待ってください!」


「鈴木君、遅いですよー」


麻績は目をキラキラさせながら待ちきれない様子でいた。急いだほうが良さそう。


「いらっしゃいませー。」


「2人ですー」


「はーい、お好きな席お座りください。」


開店して間もないのだろう、席はガラガラで、キッチンのほうでは従業員が慌ただしく仕事をしている。


「あそこにしましょー」


窓際のいい席だ。


「ええと、何食べようかな…?」


「今日は私のおごりですよー、好きなもの食べればいいじゃないですか。」


「ほんとに奢りなんですか!?」


鈴木は人の恩は素直に受け取るのことをモットーにしているので、自分の食べたいものを探すことにした。


「なんでもどうぞー」


じゃあ、このカツサンドにでもしようかなぁ…。


「私はー、これとー、これとー、あとー、どうしようかなー?」


めっちゃ頼んでるこの人!?


「鈴木君は決まりましたー?」


「あ、はい…。このサンドに…。」


「えー、少なくないですかー?これもいいですよー?あとー、これとこれも…」


「あ、はい足ります!大丈夫です!」


ふーん?という表情で麻績はメニューを見直し始めた。どんだけ食べるつもりなんだろうか?


「よしー、決まったー!じゃー、早速注文しましょー」


「ど、どのくらい頼んだのですか…?」


き、聞いたあとにこんな事思うのはちがうけど、こういう事聞くのは失礼かな…?


「えー?うーんと、オムライスに、たまごサンド、アイスにあと…」


「す、すごい量ですね!」


「ちょっと食べたいったって、あげませんよ?」


あ、はい、それはもう、本当に大丈夫です。

てか卵多いな!


(僕も食べていい?)


え??どーやって????


(サンドに指をちょんとしていただければ。)


わかったよ。気が向いたら。


「それでー、まぁもちろん、私がこんな風にするのは、ね」


ふと、麻績さんの目が鋭くなる。注文が終わって油断(で適切かな)していたので、驚いてしまった。いきなりこんなに雰囲気が変わるとは。


「聞きたいことがあるんだ」


(:…0$3☆ …,)


っ!それやめろよいきなり!うるさい!


「鈴木君は、なんでここにいるのか、おしえてくれない?この、異変調査屋にさ」


「え、なんで突然…。」


「緊急でね、上からの指示だよ」


注文を受けたであろう厨房から卵の焼ける音がしてきた。トマトの匂いも。

…なにか悪いことしたっけ。


「君のことが何もわからなかったんだ、本部に、何も情報がない」


「それってどうゆう…。」


「君の住所も、出生地も、家族も、なんかー、何もかも」


カラスに見つめてられるのに、蝶と話している気分と言ったらいいだろうか。いつもどおりでつかみどころがない。それだけに、自分が何を聞かれてるのか分からなくなってきた。


「異変調査屋は公務員です、しかし最近は、その親の国が腐っている」


そのとおりだ。最近は国の汚職は当然。政治家も形だけ。


「適当な採用は当然、公務員はバイトより簡単と言われて数年が経ちました、だから調べるんです、内緒ですよ、このことは口外できないんだから」


さっきも思ったことだが、異変調査屋の本部は色々なことを秘密にしすぎていると思う。鈴木は頭が痛くなってきた気がしていた。


「…。」


「で、君のことは何もわからなかったんだと、意味がわからないでしょ?」


自分が何を聞かれているのかわからない。


「君は何者なんだい。」


歩く音が聞こえた。オムライスが届いたみたいだ。


「お待ちしましたー。オムライスとっ…、リンゴジュースです。」


「ありがとうごさいますー」


今度はカツの揚げる音がする。大きな音だ。


「じゃあー、ご飯も届いたのでー」


麻績の顔が一気にへにゃっとなった。


「また今度聞きますー、今日はご飯を楽しみましょうー」


「…、あの。」


「また今度、ゆっくり。」

休暇?

無わけねぇだろ。



物語の主人公って、明かされないことが多いですよね。

何がって?まぁ、この話読んでたらわかるんじゃないすか?

いや、なんか後々明かされることありますけど。


きっと私が違和感を感じるのは、私がこの物語を書いているうえで、地名を出しすぎたからですかね?

でもそんなこと言ったら、主人公以外の登場人物はどうなんだってなりますか。

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