26話 体育祭にはエビフライ!
おはようございます!ひな子です!
今回も出番が少ない気がするので、ここで爪痕を残しておこうかと思います。
それでは聞いてください! 高木ひな子で【運動会の歌】!
♪ そよかぜそよそよ 太陽サンサン
♪ 青空に向かって大きく叫ぶぅ〜 (何を〜?)
♪ 今日はみんなで力を合わせ
♪ 大きな希望に向かって走ってくぅ〜 (もうしんどい!)
♪ あ〜ぁ〜運動会! ♪ 楽しい日〜 (熱中症には気をつけてぇ〜)
誰ですか……変な合いの手入れたの……
えっ? あぁ、作者ですか……
本当に……邪魔しないでもらえます?
では改めまして! 2番をお聞き―― ブツッ
△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△
「花〜っ! 早くしないと置いてくぞぉ!」
「はぁい……置いていってくれてもいいです……」
「なんでそんなテンション低いんだよぉ! 体育祭だぞっ!」
「だからです……体育祭なんて、必要ない行事だわ……」
「なんでだよぉ〜! 勉強しなくていいんだよ! ラッキーじゃん!」
「私は勉強の方がいいんですっ!」
「変なの! 早く行かないと遅刻だぞ!」
「いつもそう言っているのは私のほうでしょ! こんな日だけ張り切って……」
そう。よくある話である。
普段は勉強が嫌で、学校に行きたがらない友達は運動ができる。
そして、勉強が好きな友達は運動が苦手だから、体育祭やマラソン大会の日は憂鬱。
そう。よくある話なのだ!
「花はどの競技に出るの?」
「私は……400メートル走です」
「えぇぇ! 絶対ビリッケツじゃん! なんでそんなのにしたんだ?」
「それしかなかったのよ! 3000メートルなんか走ったら死んでしまうし、リレーなんて迷惑かけるだけでしょ!」
「そっかぁ……でもビリッケツでも目立っていいじゃん!」
「私は目立ちたくないの! 皐月と一緒にしないで!」
「変わったやつだ……体育祭なんて、目立つためにあるようなものじゃん」
「……はぁっ……帰りたい」
ピンポンパンポ〜ン 生徒の皆さんは〜グラウンドに集合してください――
「行こう!」
「はぁっ………………」
こうして始まった体育祭。
各競技とも、熱い戦いが繰り広げられた。
男子生徒たちは、女子にかっこいいと思わせようと必死で1位をとりにいく。
女子たちは適当に競技をこなしていく……
あぁ青春……若人の集いよ……
「なんか訳のわかんないナレーションが入ったねぇ」
「そうなんですか? どうでもいいです……」
「まだテンション低いのかよぉ。いい加減楽しめよぉ」
「それは無理です……」
「でももう次じゃない? 花の400メートル走」
「……皐月、代わってくれてもいいのよ」
「嫌だよ、私はリレーと借り物競走に出るんだから!」
「こんな時いつも悩むの……頭が悪いのと、運動神経が悪いの……どっちがいいのかなって」
「ん? どういうことだ?」
「なんでもないです……行ってくるわ」
「おおっ! がんばれ花! 応援はまかしとけっ」
「皐月……私頑張ってみる……」
よぉい…………パンッ!
「がんばれ〜っ!!」
「行けぇぇ!」
「も……もうだめです……息が上がって……(ゼェゼェ)」
「花〜っ! がんばれぇ〜!」
「皐月……ごめんなさい……あなたの応援には応えられないわ……(ゼェゼェ)」
「花ぁ! ビリッケツでも大丈夫だぞぉ! どうせ期待してないからなぁ!」
「…………(ゼェゼェ)」
「どうせなら転けて笑いとれぇ! そこだ! 転けろ花!!」
「………………(ゼェゼェ)」
「花!? どうした? なぜこっちに向かってきた?」
ゴンッ!!!
「ううぅ……痛い……」
「それ応援じゃないっ! 本当にもう!」
「あははは! いいぞ北川〜! もっと本山をしばけぇ!」
「がんばれ北川さぁぁん〜!」
「花ちゃんがんばれぇ!」
「皆さん……私……変に目立ってる!?」
予想外にクラスのみんなから応援をもらった花は、少し嬉しい気持ちになっていた。
もちろん、結果は安定のビリッケツだが……
普段、目立たないようにしている花だったが、今日だけは少しクラスの一員になれたような気がして、涙を浮かべたのだった。
「うぅ……なぜ私だけゲンコツ……」
「うるさいです。早くご飯を食べましょう」
「北川さん、面白かったよ!」
「おうおう、また仲良しコンビで笑わしてくれたなぁ!」
「あははは……そう……よかった」
「ビリッケツだけどみんな大笑いだったぞ!」
ゴンッ!
「……ご飯! 運動会のお弁当といえばっ!?」
「唐揚げですね」
「はぁっ!? エビフライだよっ!」
「唐揚げが絶対にど定番でしょ」
「エビフライに決まってるじゃん!」
「文さんたちも言ってましたよ、運動会の日は昼前に唐揚げが売れるって」
「エビフライだって売れてるもんっ! エビフライが一番だもんっ!」
「……皐月って、そんなにエビフライ好きだった?」
「ん? 私、甲殻類アレルギーだから、エビフライ食べれないよ?」
「じゃぁなんでエビフライエビフライ言ってるのっ!?(イラッ)」
「なんとなく!」
「はぁっ……早くお弁当食べないと、すぐにあなたの番でしょ?」
「あ、そうだった! おべんとぉぉ♪」
「おばさんはお弁当に何を入れてくれたの?」
「何って、唐揚げに決まってるじゃん! お弁当は唐揚げでしょっ!」
ゴンッ!!!
「な……なんだよ!今日ゲンコツ3回目だぞ!(ナミダメ)」
「ちょっとイラッとしただけ……気にしないで」
それではぁ……午後の部を始めます……
「うあぁ、もう始まるじゃんっ!」
「早く行きなさいよ!」
「ちょっと待っ―― ゴブッ……お……お茶くれ……」
「もう! 世話が焼けるわね!」
「んぐっんぐっ……ぱぁっ! 行ってくる!」
「本当に落ち着きがない子ですね……」
パンッ!
「行けえぇぇ! 皐月がんばれぇ!」
「お前ならできるはずだぁ!」
「体育だけはできるところ見せてやれぇ!」
「……みんなひどい応援ですね」
「よぉし! 何を借りたらいいんだぁぁ!?」
「さすが皐月……悔しいけど、お題箱までは一等なのね……」
「何が必要なんだぁ!?」
「皐月〜!止まってないで借りるものはなんだよぉぉ?」
「花!ちょっときて!」
「な、なんなのっ!? 何を借りるのよ!?」
「いいからいいから!」
「引っ張らないで! 痛いってば!」
「早く走れよ! 一位になるんだからっ!」
「で……でもまだ借りていないじゃない!」
一位は……3組の本山皐月さんです……2位は……
「おおお! 本山やったなぁ!」
「皐月ちゃんよくやったぁ!」
「よぉしっ!一位とったどぉ!!」
「はぁはぁっ……借り物はなんだったのよ……」
「ん? 1番の親友だよ」
「…………えっ?」
「だから、1番の親友!」
「皐月……」
「あ…………べ、別に……ひな子さんでもよかったんだからなっ!」
「ひな子さんは学校に関係ないでしょう……でも、そう思っていてくれたなんて」
「な! なんだよ! ビリッケツ花!」
「なんなのそれ……」
「うるさい!うるさい!」
「まぁ、今日は許してあげるわ。リレー頑張ってきなさいね」
「……うん」
クラス対抗リレーは、皐月の頑張りによって、3組が1位で終わった。
総合優勝も、3組となった。
採点方法は……よくわからないのであった。
「さぁ! あとはダンスで終わりだなぁ!」
「ダンス? そんなのあった?」
「あるよ! なんで知らないんだよ!?」
「でも練習も何もしていないじゃない!」
「だって、各クラスの選抜3人ずつで踊るからな!」
「そうなの? 聞いていないけど?」
「だって、個別に先生に呼ばれて決まったから、みんな知らないよ?」
ゴンッ!
「痛ったい! もう4回目だぞ! これ以上馬鹿になったらどうしてくれるんだっ!」
「あら、自覚があったのね」
「うっさいうっさい!」
「責任とって一生面倒見ろ!」
「なっ! なんで私が面倒見なくちゃいけないのよっ!」
「うっさい! タンコブがヒリヒリする! もう無理! もう働けない! 面倒見ろ!」
「相変わらず訳がわからない……」
「おぉい、仲良く将来について相談中悪いけど、ダンスの準備するよ皐月」
「将来の話って! そんな話じゃないです!」
「あはは、本当に仲良いよねぇ。 でも今は皐月借りるねぇ」
「どこへでも持っていって!」
「ひどいっ! 覚えとけっ!」
それではぁ……選抜メンバーによる……ダンスを始めます……
「え〜びえびえびエビフライ〜♪ さ〜くさくさく揚がったよぉ♪」
「ひな子、その変な歌は何よ……」
「これですか? 皐月ちゃんが体育祭で踊るらしくて、歌ってるの聞いてたら耳から離れなくなっちゃって」
「へぇ……変な学校ね。エビフライのダンスってなに?」
「なんでも、エビフライの被り物をして、クネクネ踊るんですって」
「あぁ! それであの子、ダンボール大量に持って帰ったの?」
「そうですそうです。ダンボールでエビフライの被り物作るんですって」
「……それ本当に高校生の体育祭なの?」
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「あの! 文先輩!」
「どうしたひな子?」
「私! 主人公なのに! 本当にまだちょこっとしか本文に出ていないんですけど!?」
「あぁ……きっと次はひな子が登場するよ」
「そうですかねぇ」
「うん。 だから予告しちゃいなよ」
「わかりました……えぇっと次回は……【主婦の1日】……ってこれ絶対に明日香さんの話ですよねっ!?」
「えぇ? 私が主役なのぉ? こまっちゃうわねぇ」
「読者の皆さん! 次回は変更になる可能性がありますのでご了承ください!」
「こら、勝手にそんなこと決めたらダメよひな子!」
「うぅぅ……」




