25話 オタク道まっしぐら
みなさん!お久しぶりです!
あなたの心の癒し!
高木ひな子が帰ってきましたよっ!
いやぁ……作者が別の会話劇を書いていたみたいですけど
いまいち続きが書けないということで……
急遽シーズン2を早めることにしたらしいですっ!
勝手な話ですねぇ……所詮ど素人の物書きがねぇ……
あっ!そんな身内ネタはほっといて!
【おいしい惣菜いかがですか! シーズン2】
はっじまりまぁ〜すっ!
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「いらっしゃいやせぇ〜!」
「うわ! 春の姫巫女verフィギュアあるじゃん!」
「まじか! 神々の残響のフィギュア、なかなか手に入らないし、買いじゃね?」
「でも2万かぁ……」
「今諦めたら! この先ずっと後悔することになるぜ!」
「おお……」
ここは、とある人形好きが集まる場所。
小さな店舗があちらこちらに立ち並ぶサブカル地区……いわゆるオタクの聖地である。
数ある店舗の中でも、全国に店舗を持つ有名なショップで、一人の女性が悩んでいた。
(う〜ん……どうしよう……)
「ありがとうございやしたぁ〜」
「買っちゃったよぉ! しばらくは晩飯うどんだな……」
「あははは! 奢ってやんねぇからな」
「プレミア間違いなし! 入荷は2体だけになりやぁす!」
(てことは今売れたみたいだから……これが最後……)
「おや? お客さんひょっとして……15話で残響の限定品のゾロ目222番を、9,800円で買ってくれたお姉さん?」
「あっ、そうですねぇ……」
「いやぁ、毎度いいタイミングで来店されますよねぇ!」
「あははは、そうですかねぇ……」
「今日はその春のフィギュアを狙っているんでしょ?」
「ええ……まぁそうですね……」
周りをキョロキョロしながら、店員が小声で呟く。
それは、オタクの心を最大限に揺さぶる、悪魔の囁きであった。
「ここだけの話……お姉さんいつも買ってくれてるから、サービスしちゃいますよぉ……」
「サ、サービスですか!?」
「しっ! 内緒で!」
「はぁ、すいません……」
「もしそれ買ってくれたら……神々の残響ポップアップストアの特別グッズ引換券つけますよ……」
「ください」
「ありがとぅございやぁぁす! レジへどうぞぉ!」
店員の悪魔の囁きに負けて、レジへ向かった時……
カウンターにスッと出される品物。
それを見たオタクはまた目を輝かせる……
「あ、そういえば……今日入荷したてのマグカップ並べるの忘れてやしたぁ」
「それもください」
「合計、税込で23,000円でございまぁす!」
「25,000円からで……」
「お釣りとレシートでぇす! 毎度どうもでぇす……非売品のクリアファイル、おまけしときますよ」
全ては、ベテラン店員の思う壺だった……
それであっても、彼女の目は輝き続け、込み上げてくる喜びを噛み締めていた。
そう……家に帰って落ち着くまで……
「ちょっと文。そんなところにぼーっと立って何してるのよ?」
「ん? 千秋? こんなところで会うって珍しいな」
「ちょっと電気屋さんに用事があってね。って、その紙袋……また人形買ったの?」
「いいじゃんか、なかなか手に入らないのがあったんだ」
「……どうでもいいけど、人形好きねぇ。もう20体ぐらいはあるんじゃないの?」
「人形っていうな! フィギュアだよ! それにそんなにないぞ、17体だ!」
「あんまり変わんないじゃない……」
「で、電気屋はもう行ったのか?」
「ううん、これからよ。一緒に連れて行ってあげてもいいわよ?」
「うん、時間あるしついていくよ」
「そ? なんか二人でお買い物って久しぶりね」
「そうかな?」
「そうよ、最近はひな子も一緒が多いじゃない」
「そうだね、今頃ひな子はお弁当の追加に追われていそうだね」
「あたふたしながら、ご飯詰めてるのが目に浮かぶわ」
「あはは! ひな子って感じだ。それで、電気屋で何買うんだ?」
「電動歯ブラシ?」
「電動歯ブラシ? ってなんで疑問系なんだよ」
「そんな名前だったかなと思っただけじゃない」
「多分それであってるよ」
「うわぁ、結構種類があるのね」
「どれも一緒じゃない? 違いあるのかな?」
「そんなに違いはなさそうね……この色落ち着いてて、いい感じじゃない?」
「いいとは思うけど、千秋はもっとピンクとか可愛い系が似合うと思うけどなぁ」
「そ……そうなの!? ピンクって……私に合うかな? (ポッ)」
「似合うよ、千秋は普段からもっと可愛い色の服とか着ればいいと思ってるよ」
「そ、そうなの……(照) じゃぁ、今度一緒に買いに行く?」
「うん、行こうよ」
「……ありがとっ(ポッ)」
「で、どれにするか決めた?」
「うん、どれでもいいわ。これで……」
「…………」
「どうしたの文?」
「いや……いくらピンクが似合うって言っても、リボンをつけた有名な猫キャラのってのは……どうかなぁって」
「まままま間違えただけよっ! こっちよこっち!(汗)」
「あぁ、それならいいと思う。私も買おうかなぁ」
「……ブラシは交換できるみたいだし、本体は一緒に使ったらいいじゃない」
「ほんと? なら安くつくなって……私ん家に置いとくつもりかっ!?」
「い、いいじゃない! この私が毎度お泊まりしてあげてるんだからっ!」
「まぁいいけどさ……千秋、週2で泊まりにくるけど、親御さんは心配してないの?」
「するわけないでしょ、私たちもう20歳よ? そんな心配されても嫌だわ!」
「嫁入り前の娘が帰ってこないって、彼氏ができたと思われてたらどうするんだ?」
「べ、別に……文ならいいけど……(ボソッ)」
「え? なんて?」
「な、なんでもないわよっ! ともかく心配なんてしていないから、これからもお泊まりしに行くわよっ!」
「わかったよ。それじゃその歯ブラシ代金、半分出すよ」
「ほんと?」
「一緒に使うんだろ?」
「私買ってくるわねぇ!」
男と女……女と女……男と男……
愛というのは、人それぞれである……
今日の千秋は……大輪の花が開いたように……
華やかな笑顔だった……
タラララタラァン♪ タラララタラァン♪
「はい?」
「ちょっと文! どこいったのよっ!?」
「あっ、ごめん! 今3階の本屋さんで並んでる」
「本屋で並ぶ? 何買うのよ?」
「いやぁ……神々の残響の最新コミックス18巻、今日発売だってこと忘れててさぁ!」
「そ、そうなの……」
「うん、そしたらイラスト集vol3も発売だったみたい! しかも作者のサイン会してるんだ! 今それ買うのに並んでるから!」
「はぁっ!?」
「もう信じられない! まさかサイン会してるなんて! 千秋が電気屋に誘ってくれてなかったら、この幸せを得られなかった!」
「そ、そうなの? よかったわ……」
「うん! だからあと1時間は並ぶと思うから、先に帰っていいよ!」
「……お馬鹿っ!?」
それから数時間後、戦利品を並べて満足げな文。
しかし、財布の中身を確認し、夕食を素うどんで済ます彼女がいた……
みんなも衝動買いには気をつけよう!
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「えぇぇっとぉ……シーズン2の1話目で、主人公の私が本文に出てませんが……」
「いいじゃない。ちゃんと忘れずに名前出してあげたでしょ?」
「そうなんですけど……しかもお惣菜関係ない話でスタートしてますけど……しかも地の文も多少……」
「うん、そうだね。そんなにお仕事ネタなんてないし、会話だけじゃ文字数しんどいんだって」
「地の文も少し入れて、百合も推すらしいわ」
「へぇ……そんなんで良いんですねぇ」
「まぁ、趣味の世界だからね。私たちを書いてる作者は」
「いいです。けど……千秋先輩の歯ブラシが文先輩の家にあることが許せません!」
「ふんっ! ひな子にはまだ早いわっ!」
「ぬぬぬ……い! いつか奪ってやるんだからっ!」
「なんだよそれ、あははは」
「わけわからないこと言ってないで、早く次回の予告しなさい!」
「……次回っ! 【体育祭にはエビフライ!】 お楽しみにぃ……絶対に花ちゃんと皐月ちゃんのお話だよね……」




