白紙
「大佐と王女はこれ以上なく理想的な状態だ。あのまま馴れあってしまうかと一時は焦ったが……」
王都の庁舎通りは、装飾や露店が出来つつあり、日常を離れた祭事前の雰囲気だった。職人らしき人が行きかう中、二人の男は歩きながらのなにげない会話を装っていた。男たちの身なりは労働者風だが、どこか着なれなさを感じさせる。
「やはり御神は我らの味方をしてくださる」
ひとりが満足げに口角をあげる一方、もうひとりが眉をひそめた。
「だが、あの妙な爆発さえなければ今頃……」
「まぁそう急くな。これも御神の導きだ。感謝祭まであと数日。星の暦を迎えるのにちょうどいいではないか。邪魔な蛇を檻に入れよ、との思し召しだ」
道すがら、壁面の垂れ幕が風ではためく。踊る文字――〝働くすべての者に祝福を〟。
「愚かなアストニア王の恐怖は群衆に伝播し、大佐は破滅する」
不穏な声は雑踏に消えた。
✧ ✧ ✧
「――ナ。――聞いてるのか、ルシナ」
「――……?」
まぶたが薄くひらく。ルシナはぼんやりと意識を取り戻した。
――あれ……? ここは……?
「支度だけで疲れたか?」
背後からコーネリアスの声がする。ぎぃ、と鈍い車輪の音と小刻みにゆれる視界。
馬車に乗ってるの……? いつの間に……?
「綺麗だよ。たまには服を着た姿を見るのもいいな」
「……へ」
ふと視線を落とせば、身を包む淡い葡萄色のドレスと――彼に膝裏を持ちあげられ大きくひらかれた太もも。ルシナのそこはぐっぽりと彼のものを咥えこんでいるのが丸見えだった。
「??、?、?」
私、なにして……?
思考が追いつかないルシナを慈しむように覗くコーネリアスは、彼女のつむじに口づけた。
「つまらない式典が終わったらすぐ屋敷に帰ろう」
「しき、てん」
「出席は断れなかった。悪いな」
彼にゆったりと腰を押しあげられると、秘部からねばった水音がたつ。
「……あ♡ん♡……ん♡」
されるがまま応えるルシナ。凶器をやわらかく包みこむ感覚は慣れたものだった。
式典って、感謝祭の……? あれからどれくらい経ったの……?
寂れた王宮。古びた紙の匂い。熱い炎と――怒声。昼も夜もぶつかり合う肌。ルシナの頭をかすめる記憶の欠片。それらも休みなく繰り返す抽挿で散っていく。
「ふ♡ぁん♡~~っあ♡」
幕でさえぎられた車窓の外から、ざわめきが差しこむ。駆け足の音や楽しそうな笑い声にルシナはぴくっと反応した。
「……」
「外が気になるか?」
すぐさまコーネリアスの乾いた声が降ってくる。ルシナは一瞬で真っ赤になって、ぎゅっと奥歯を噛みしめた。
「~~~~っ♡」
「気にするな。声あげてよがるの好きだろ」
コーネリアスの指がルシナの太ももにさらに食いこむ。羽交い締めにされて、ぬ~~っとゆっくり引き抜かれれば、ルシナはおしりが浮くにつれてぞくぞく鳥肌が立った。
「……ぁ……う」
だめだめ♡すぐ外に人いるのにっ♡恥ずかしいのぜんぶバレちゃう……っ♡我慢しないと……っ♡
「頑張るなぁ」
呆れた調子でささやいたコーネリアスは、半端に引き抜いたところから一気に奥まで剛直を埋めこんだ。
「~~~~んぁあ!!」
ぐりんと目を剥くルシナ。コーネリアスはホールドした女体を高速で突きつづける。ぶちゅ、ぶちゅ♡と繋がったところからいちいち空気が漏れた。
こんなの我慢できないぃ……っ♡我慢……っ♡我慢我慢……っ♡♡♡
「……ぅ、が、まん……♡がまん……っ♡~~~~♡」
「恥じらっても意味ないだろ……っ!」
ごりっと奥の奥を潰されるのと同時に、ドビューーッと無慈悲に欲を注がれる。
「やぁああ~~♡♡♡」
コーネリアスはガクガク震えるルシナの太ももを自由にすると、空いた手で彼女のおなかをそっとなでた。
「ほら……夫の種、腹に溜めこんで出歩くんだから」
「んん……っ♡」
「よその人間はドン引きだろうな――そうだ」
コーネリアスはルシナの耳元に唇を寄せた。
「――テオ・シャノンだったか?」
熱がゾワッと引き、ルシナの肌に浮きでた汗が冷たくなる。
「君の探検の協力者は」
「なん、で、わか――」
「甘く見られたものだな。すぐわかる。ホルム公爵家に悟らせずに調べるのに多少手がかかっただけだ」
ドク、ドクとルシナの動悸が高まる。
「シャノン……様……生きてる……?」
瞬間、ぐっとルシナの髪が後ろから引っ張られ、顎があがる。
「ひぅ……っ」
「外に出たからって妙な気を起こすなよ。あの男も公爵夫人も君の助けにはならない」
「こ、殺したの……? シャノン様も公爵夫人も……?」
コーネリアスはため息混じりに苛立った声を出した。
「どっちでもいいだろ」
ルシナのドレスの襟ぐりを乱暴に剥ぐようにずり降ろすコーネリアス。
「君には俺だけなんだから……ほら、どうするんだ?」
まろびでた双丘の先をつまんだコーネリアスが、今度は甘ったるい声をルシナの脳みそに捻じこむ。
「教えただろ、ルー」
「ふ、ぁ」
胸の飾りがこねあげられて、じわっとした熱がふたたび身体に広がる。ルシナの腰は上下にゆれはじめた。
「ん……♡ん♡んん♡」
とろけた花弁が硬い幹を丁寧に擦りあげては飲みこむ。彼のクスッと笑う吐息が耳にかかった。
「そうそう。素直にケツ振ってナカたぷたぷにしてるのがいいよ。他は何も考えなくていい」
そんなの、だめ……コーニーに聞かなきゃいけないことがあるのに…………なんだっけ……? これ……おなかあったかくてきもちい……♡
たんっ♡たんっ♡たんっ♡とうっとりしたルシナは身体を跳ねさせた。潤んだ唇からは絶え間なく甘えた声がこぼれる。
「んぁ♡あ♡あ♡あ♡あ♡」
「うまくなったな……ふしだらでみじめで……救いようないよ」
「あああああ~~~~♡♡♡」
胸を執拗に虐められてのけぞるルシナ。その唇をコーネリアスが上から、かぷりと食む。酸素を失い見開かれたルシナの瞳は、すぐにドロドロした幸福感に塗りつぶされた。
「んぅ…………♡」
「……はっ、俺だけはどんな君も許してやる」
唇と唇の間でコーネリアスがつぶやいて、またすぐに舌を押しこむ。
「はぁ、はっ、ん……っ♡」
――私、ひどいことしたのに許してくれるんだ。コーニー……やさしい……やさしくしてもらえるなら……もういいや。
✦ つづく ✦
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R18番外編
ムーンライトノベルズ掲載中
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45話『永遠に君のもの』と46話『白紙』の間のSS(45.5話)です
成人済みの方は作者名【岡村なぎぼ】で検索してみてください
なぎぽ、じゃなくて、なぎぼ
BOです!




