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ど近眼の鑑定令嬢ですが、あの一夜が見えていませんでした  作者: 宇和マチカ


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陽キャの圧力に屈しそう

お読み頂き有難うございます。

何やらイケメンが遅れてやって来ましたが、ど近眼なユララには見えておりません。

「おお麗しの、光の探求の君!」

「水仙の射手の君もだ。おふたりが揃うと、眩しいな!」

「神々しいの間違いだろ」


 更に前から何か来た……と思ったら聞き覚えのある声がドヤドヤ聞こえるわね。そして周りの意味不明なお褒めの言葉まで。

 アレは何なの? ミュージカルなの? ってレベルのお言葉よね。あの国、パフォーマンスが好き過ぎて本当に辛いわよ。


 単に親戚と語り合ってるだけで、神々しいとまで言われたけど他にいるでしょ。

 麗しい系……。

 なんかこう……思い出せないけど、文官の上の立場人とか騎士団の上の立場の人とか。派手そうな衣装の人居た気がする。


 因みに眼の前のルシアンは父方の従弟に当たるわ。

 水仙がどうたらな二つ名は、髪が白で目が黄色な水仙カラーだからだそうよ。

 安直よね。白と黄色の花って他に有ったと思うけれど。


「おお、水仙の射手の君の憂い顔よ」


 憂い顔って……結構ルシアンは図太い筈だけどな。私のド近眼レベルで顔を確認する為には、鼻がくっつきそうな距離で見ないといけないから確認してないけど、多分私と似通った面倒そうな顔だと思うわ。

 あ、子供でもない従弟にへばりつく趣味はないし、勿論ガン見しないわよ。


 ウチの一族、大体似たような薄ーいカラーリングの派手ーな顔だしね。

 オマケに仕事中は厚塗り化粧必須……。一族揃うと濃くて濃くて辟易するの。なかなかに地獄よ。


 しかし、ルシアンが血統鑑定魔術使えないのは羨ましい……。受け継いだのは、別の面倒な古代光魔術の方だけど。


「ユララ姉様、ヴェールからうんざり顔が出てるよ」

「ルシアンは若くていいわよね……。

 光を浴びすぎた弊害のソバカスも無いし」

「まあ今は皮膚疾患は無いけど……。そもそも、姉様は僕の顔見えてるの?」

「勿論、テキトーに言ってるわ」

「だろうね」


 ド近眼で遮光布被ってて、クッキリその辺が見える訳ないじゃないの。

 歩行は常に綱渡りで摺り足よ。ド近眼なのに危ないったら無いわ。


「イメージが大事だから、王宮で遮光魔道具付けられないんだっけ」

「無機物系魔物みたいだって煩いのよね……」


 眼鏡のビジュアルなんかどうでもいいっての! 安全に暮らしたい!

 まあ、目がいいならフッツーに装着したくないし嫌だけどね! 重いし!

 早く故郷でも軽い眼鏡を誰か開発して……! 土器とまでは言わんが、陶器と硝子を頭に被るの重いかったんだよ!


 あー、古代光魔術やだ。皮膚も眼も光にやられるし滅茶苦茶やだ……。

 古代闇魔術の方が良かったなー。収納に特化してて荷物持たなくて良いんでしょ?

 お肌も保存出来るらしいし……。物理的な闇を纏って暮らしたい……。

 気をつけないと生きてるだけでボケっと光るし、常に眼精疲労と肌荒れに悩むの、やだもう……。


 古代闇魔術師に生まれたかったなー。

 前にシュノー家見たけど、黒い真っ直ぐストレートな髪にあの節目がちな夜の瞳がミステリアスよね……。

 うねりまくるこの天パと矢鱈悪目立ちする紫の目との差よ……。あの物静か系ビジュアル、超憧れるわ……。シュノー家にお嫁に行きたいな。静かに暮らせそう……。


「これはこれは、光のユララ嬢! 貴女にお会い出来るとは、何と運がいい! 貴女に照らされる俺は最高栄光の幸運な男です!」

「じゃあ僕はこれで」


 うえ、声でかい……。私と光はセットじゃない……。光とセットにしないで……。ルシアン行かないで……!


 ぼけっと歩いてただけなのに、天然ビジュアルいい系と遭遇してしまうとは……。運がないわ。

 逆光で更に顔は見えないけど、そびえ立つ壁のようなお体にこのどデカい声といえば……最近就任した近衛の副騎士団長だっけ。

 多分。いや、第二騎士団だっけ? 騎士の殿方って陽キャ圧が強いから、ぼんやり声は覚えてるのよね。陽キャ力で押し潰されそう。


 大して見えてないのにビジュアルいいとか知ってるのは、キャーキャーイケメーン! って周りの人が騒いでるからよ。分かりやすいわね。

 因みに、背が高くて顔は遥か遠く高くだから、服の色がボヤッと見えてるだけよ。紺色かしら。黒かも。日陰だから益々分からなかったわ。


「……今日は、近衛副騎士団長様……」

「気軽にオレオンとお呼びください!」


 良かった、立場が当たってたかしら。

 しかし前世の記憶が邪魔して、名前が黒いクッキーのビジュアルしか出てこない……。

 そもそものフルネームも知らないわね。

 知る必要も無いか。私、派手パフォーマンス以外は単なる地味な文官だから。


「今日はお時間有りますでしょうか!? 美味い菓子屋を」

「そうですね……。今から第五騎士団からお預かりした案件に対応致します」

「……そ、そうですか……。」


 見えてないけど滅茶苦茶凹んだお声だわ。

 何か相談事でも有ったのかしら。貸家? 隠し不動産? 派閥内で御家騒動に発展しそうとか? 隠し子騒動?

 秘密裏に頼むにしても、こんな廊下では困るわね。

 鑑定だけあって、闇取引も多いからなあ……。光属性なのに。

古代闇魔術シュノー子爵家に関しては、元令嬢は無限収納の相続人を辞退したいhttps://ncode.syosetu.com/n5659kf/でどうぞ。

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