海賊共和国part3
「ホニーゴールド、サッチ!お前ら何で裏切った!このナッソーは、海賊共和国じゃねぇのか!?」
「別に裏切ってねぇ。あの人の傘下でもこの国は運営できる。その上、馬鹿みてぇな数の軍艦を保有している海賊がこの海のどこにいるってんだ?そんな男が海賊として保護するって言ってんだ。断る必要もねぇだろ?」
「それに、医療物資や病院、医者をこの島につれて来てくれる上に、この島の改革にとりくんでくれるってんだから、従うべきだろ?何もこの島を寄越せっていわれてんじゃねぇんだからよ。それにお前も見たろ?この島の広がりを。あの人なら本当に国を作れるかもしれない。」
「俺達が仕切ってこその海賊共和国だろうが。」
こう見ると、サッチとホニーゴールドは大人だな。
ケンウェイは理想を並べてるが、2人は現実を基に
事実からの展望を話している。
ゲームではかっこよかったのにな。
それに船もオンボロだし。
面倒だけど、俺が出てやるか。
「おい、サッチ。ホニーゴールド。そいつがケンウェイか?」
俺は遠くから響かせるように声を掛ける。
2人は振り向きざまに俺に礼をしたが、
ケンウェイは、走り寄ってきた。
おそらく、アサシンブレードで殺すつもりなんだろうが、
それは問屋が許さない。
こちとら何十時間お前を操ってきたと思ったんだ。
お前の動きのパターンは、知り尽くしている。
俺は、やつの動きをひとつ先を読み、
奴の奇襲を避けながら背中に回し蹴りを食らわせ、
地面に叩きつけた。
俺は、やつの上に座り込み、頭を抑えて続ける。
「獣みたいな野郎だな。海賊というより野盗に近いな。」
「何で、俺達は狙う。何でこの島なんだ!」
「別に?偶々、ここが目についた。そしてその島を海賊が縄張りとしていた。それがお前達だった、それだけのこと。」
「なぜ殺さない?」
「別にあの2人は、問答無用で切りかかっては来なかった。その身で感じたんだろうな。俺には勝てないって。」
「俺以外にメンバーはいる。お前に従うやつばかりではない。」
「キッドならさっき、俺に従うと宣言してたぞ」
「なに!?」
「それホントですかい?」
「あぁ、ホニーゴールド。今の海賊団を畳んで、俺の船に乗ることになった。」
「なるほど。」
「それで?ケンウェイ船長。この国の総督では向かうやつは残すこと、お前だけだ。それで?どうする。ここで殺してやってもいいぞ。だが…」
「だが…何だ?」
「ここで死んだら、ロンドンに残してきたキャロラインが悲しむだろうな…」
「…!?」
驚いてる驚いてる。まぁ、驚くわな。
残してきた女の名前をいいあてたんだから。
「なんで知ってるとか言うなよ。俺はなんでも知ってるぞ。お前がダンカン・ウォルポールから観測所への道を示す物をトーレス総督へ渡したものの、賢者であるロバーツに出し抜かれ、奴隷とされたところにあそこにいるアドヴェールとともに脱出。命からがらこのナッソーにたどり着いた。まぁ、そんなところだろ?」
「あんた、なにもんだ?」
「いっただろ?俺は何でも知ってんだよ。おまえにできることは、俺のために働くことだけだ。その代わり、お前が俺の為に十分に働いたらロンドン市街に家を用意してやろう。そこで彼女と暮らすがいい。」
「何すれば良い?」
「何でもだが、とりあえずは船の修繕と武装の強化に勤めろ。ある程度船の扱いに慣れたら、俺に言え。仕事をやる。」
「分かった。」
「なら、あの2人のところに行って、自分が悪かったと伝えてこい。」
「わかった。」
俺が起き上がると、ケンウェイはトボトボと戻っていった。
これで海賊共和国は完全に俺の支配下に入ったわけだ。




