最弱魔王はステータスを確認する
「まぁ待て。先ずは詳しい状況を説明せよ」
威厳のある風に俺は言った。
「はっ! 魔王様が眠られてから300年の時が経ち、人間共はかなり発展を遂げました。今こそ、魔王様のお力をお借りして、再び人間どもを駆逐することが私たちの願いでございます」
なるほどなぁ…………ってなるかぁ!!
なんだその設定は!
魔王側のストーリーなんて一切語られることはなかったから300年前も眠っていたなんて設定何年もゲームをやっていて知らなかったぞ!
ここは一か八か!
300年前のことを少し聞こう!
「ふむ。申し訳ないが、眠りから覚めた影響で300年前の記憶が少し飛んでいる。少し教えてくれると嬉しい」
「はっ! 魔王様は300年前に人間と戦争が起こったことは覚えていますか?」
なにそれ知らない。
「あ、あぁそれは覚えている」
「その戦争によって魔王様は完全な勝利を収めましたが、こう仰られました」
『再び人間共が増えた時に絶望を教えてやろう。それまでは一度眠りにつく。後は任せた』
おいおい。そりゃひどいな魔王。
「そして人間共は呑気に暮らし、数を増やしました。最近は少々目障りな部分が多かったので、再び滅ぼそうと判断した次第でございます。」
「ふむ、そうだったな。説明感謝する」
「感謝など勿体無いっ!!私達は魔王様に使えるために生まれてきたのです!」
おぉ、あの圧倒的な強さを持つファリミエーテが頭を下げている。
気分がいいなこれ。
「そして!! 私の横に並ぶ者達が現在の極爵です。300年前は私だけでしたが、戦力も十分すぎるほど集まりました」
とキラキラした目で俺を見てくる。
なにか褒めて欲しそうな目だ。
「よくぞやった、ファリミエーテ。長きに渡る忠誠と努力に感謝しよう。後ほど褒美を与える。考えておけ」
というか魔王ってこんな感じで大丈夫なのか?
なんとなくゲームで出てきた魔王の口調は真似ているが、違和感ないか不安だ。
「勿体無いお言葉です!!褒美など必要ありません!貴方様に仕えることこそが私のご褒美でございます!!」
「そ、そうか。お前の忠義に感謝する」
おぉ、大丈夫そうだ。
さて、ここまで少しわかったことがある。
一つは、俺はファリミエーテ以外の極爵は初見だということ。
二つは、300年前にファリミエーテと共に人間を殺しまくっていたこと。
まぁそんぐらいか?
忠誠心も疑いようのないほど高いし、俺が魔王となっていることにも気がついている様子はパッと見た感じない。
なんとかなりそうだ。
後は、人間を滅ぼす事をやめてくれさえすれば最高だ。元人間として、人殺しは当然気が進まない。
人殺しを禁止するって言ったらどのような反応をするのだろうか。
いくら魔王としての力があったからと言って極爵全員を相手にすることはできない。
魔王らしく、反感を受けないような態度で接する必要があるだろう。
そういえば魔王のステータスを確認していないな。
戦闘系スキルは全部把握しているつもりだけど、細かなステータスの数値まではわからない。今のうちに確認したいんだけど…………。
ステータスオープン!
テンプレ通りならこれで!!
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レベル:1
名前:アレク
種族:魔王
HP:100
MP:200
攻撃力:64
守備力:82
素早さ:134
運の良さ:99
ースキルー
・覇気
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ん?
レベル…………1?




