合コン Ⅰ
愛里とライブへ行ってから数日、今日は仕事帰りに合コンの約束があった。
「行く気にはならないなぁ、でも断れば愛里が煩いし」
「あれ?美憂ちゃん今日はどうしたの、何時もよりお洒落じゃない」
「山本主任、これは‥‥‥」
「もしかして合コン? 頑張ってね」
楽しそうに笑って話しかけてくれたのは、同じ課で働く三つ年上の山本 梓主任。スタイルも良くて仕事も出来る憧れの先輩。この若さで年上の素敵な旦那さんと結婚されている。
「有り難うございます」
上手く答えれたかなせ主任の一言で億劫と思ってた合コンも楽しめそう。
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「美憂、こっちー!」
手を振って合図している愛里を見付け、私は急いで向かう。
「もう、遅いじゃない」
「ごめん、仕事が中々終わらなくて」
「未希達には先に行ってもらったよ」
「じゃあ、私が最後?」
「そうだね、男性陣も待たせているから早く行こ」
私達は店の中に入り、奥の席へと向かう。そこには既に集まっていた男性陣と未希、詩織、亜美が居た。
「遅くなってごめんね」
「愛里、これで全員揃ったのか?」
「ええ、揃ったわ」
「それじゃ、揃った所で‥‥‥カンパーイ!」
「「「「「 カンパーイ!! 」」」」」
皆してお酒を飲みながらワイワイ騒ぐ、愛里は男性陣のリーダーらしい哲哉って人と仲良く話しながら飲んでる。他の子もそれぞれタイプの男を掴まえて楽しそうだ、私はそんな光景をただ見てるだけ。
「君は誰かと飲まないの?」
ふいに声を掛けられてそちらを見れば、そこに居たのはユウさんだった。
「え?え? ユウさん?」
「しー、その名前は内緒。ここでは優斗と読んで、美憂ちゃん」
「ど、どうして此処に居るのですか?」
「哲哉に誘われて、今日は休みだったし。そしたら君が来て声かけようと思ったから」
「そうなんですか」
「あのさ、こいつら放って俺達だけで飲みに行かない?」
私はチラっと回りを見る。皆、既にデキてて盛り上がってる。
「だから、ね」
彼――優斗さんは皆の状況を知っていて私を誘ってくれる。
「はい」
私達は気付かれない様にそーと席を離れ店を出た。
支払いが先払いで良かったと思う。
「よし、出れた。皆に気付かれる前に行こう」
そう言って優斗さんは私の手を握って来た。




