表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
18/61

まだ見ぬ神様を探して4

「それにしても、さっきの”中二病モード”は格好よかったね。」

おもむろに紅ちゃんが話し出した。


「”中二病モード”ってかんなさんの?」

「うん。あれ、格好よかった。」

紅ちゃんから話しかけてくれるのは珍しい、よっぽどカンナさんの”白狼モード”もとい”中二病モード”が気にいったのかな?まぁ、格好いいかどうかは分かんないけど、本人も恥ずかしそうにしてたし。でも、紅ちゃん自身が格好いいと思うんだったら・・・。話をあわせておこう。傷つけても嫌だし。


「そ、そうだね。」

「うん。格好いい、私今度カグラ勝負する時”中二病モード”でやってみるね。一緒に夕華もしよう!」

凄く活き活きとした表情の紅ちゃんが、こぶしをぎゅっと握りながらこちらを見つめてくるのだけれど、目が合わせられない・・。


「い、いやぁ、私は遠慮しておくよ~。」

正直恥ずかしいし、私が、マスター次の指示を、とか、み、右腕の力が~、とか素では言えないし・・・。


「そっか、・・・残念・・・。」

がっくりと肩を落とす紅ちゃん


「う、うん。ほ、本当はね、一緒にやりたいんだけどね!私みたいなカグラ舞もロクに出来ない半人前なんかじゃ、かんなさんの真似は到底無理かな~っと、思って~!」

あぁ、私何言ってんだろう。

いやだって、あんなに落ち込むとは思わなかったし、フォロー入れとかないと・・。


すると紅ちゃんはこちらの方をバッ!と向き

「じゃあ、私が今以上に特訓を夕華につけてあげて、夕華がかんなっちくらい強くなったら一緒に”中二病モード”してくれるって事だね。」

うんうんと頷き、自分で納得する紅ちゃん。


「そ、そういう事になるね~、あははは・・・・。」

あぁ、変な約束をしてしまった、どうしよう。でも決まってしまった物はしょうがない、やるしかないよね・・・。それより話題を変えよう!この話を続けていたらさらに変な事に巻き込まれかねない。うんそうしよう!


「そういえば、かんなさんも満月の夜になるとずっと中二病モードになるって言っていたけど、紅ちゃんも確か似たような能力もっていたよね?」



「そだね、私はかんなっちみたいに髪の色が変わったり、性格が豹変したりしないけど・・。」

うん・・・。何で少しがっかりしてるんだろうか、紅ちゃんの中には変身願望でもあるんだろうか。

まぁ変身出来たら、出来たで楽しいのかもしれないけど・・・。性格が豹変されたら、私の力だけではもうどうにもならないかな・・・。ツッコミ役が・・・。


「ま、まぁ普通は出来ないよ!えっと・・紅ちゃんは確か満月の夜にカグラ舞の威力が上がるんだったよね!?」

あぁ・・・なんで私フォローしてるみたいになってるんだろう。早くかんなさんの中二病モードから話を逸らさないと!


「うん。私の家”十五夜もちづき家”では苗字の通り、十五夜つまり満月の夜になるとカグラの全体の能力があがるね。」

紅ちゃんが両手で輪を作り満月を表す


「確かに満月の夜の紅ちゃんは最強だよね・・・。」

「最強は言いすぎだよ。世の中もっと凄い人はいる」

「いやいや、確かにそうかもしれないけど、実際満月の夜に訓練したときは死ぬかと思ったんだよ・・。」

そう、実際に満月の夜の紅ちゃんを見た私だから分かるのだ。前に一度、面白い物を見せてあげると、満月の夜に紅ちゃんに誘われて訓練をした事があったんけど、あれは地獄だった。あんなに長い夜を感じた事は無かったなぁ。


「そんなこと無いでしょ。あの時は力の加減もしてたし。カグラで形成していた火の玉の量もかなり少なかったはずだよ?」

「ちなみにあの時は何割ぐらいの力加減だったの?」

「んと、3割くらい?」

「あれで3割・・・。はぁ」

「ため息なんかついてどしたの?」

いやぁ、そりゃため息もつきたくなるよ、紅ちゃん訓練だからって、火の玉の形成をいつもの3倍の12個で回避し続けろ、なんて言うんだもん。アレをやらされたときは流石に死ぬと思ったよ。それを3割りの力って言うんだもん。ため息も出ちゃうよ・・・。


「ううん、何でもない。今度の満月の日の訓練はほどほどにお願いします。」

紅ちゃんは首を傾け、何が?という表情をする。


「でも、紅ちゃんの十五夜、満月の日にカグラ舞の威力が上がるの能力って紅ちゃんの本質じゃないの?」


「ん、あれは違う、あのカグラ舞の威力が上がるのは”十五夜の能力”って言って私の家、十五夜家だけが使える力なんだ。私自身の本質とは違う。」

紅ちゃんは、きっぱりそう言い切ったが何がどう違うのかわからない。


「夕華は、私が十五夜家、第8代目次期当主になるのは知ってるよね?」


「うん・・・。」

勿論知っている。紅ちゃんはカグラ士協会内で16個ある名門の中で15番目に位置する”十五夜家”の次期当主として一目置かれている存在だ。しかし今ではその名門も時と共に消えてしまい、今では15番目に位置する”十五夜家”と16番目に位置する”十六夜いざよい家”だけになったって、この前聞いた。


「だからね、この十五夜の能力は、十五夜家の当主か、次期当主しか使えない能力なんだよ。だから私自身の本質ではなくて、私の家だけが使える能力と言っていい。」


う~んよく分からなくなってきたぞ・・。つまりは・・・。

「つまり、紅ちゃん自身の本質の能力とは別に、十五夜家の能力があるって事?」


「うん。そだね、そんな感じだね。まぁ家の話はあんまり面白くないし。この話はお終いにしよ。」

そう言うとコクリと頷いて体を反転させ空を見た。

紅ちゃんはいつも十五夜家の話になると話を逸らそうとする。それが何故かは分からないし、きっと紅ちゃんの事だから聞いても、「別に。」と流されるだけだろう。きっと十五夜家次期当主という自分の立ち位置も考えて話はしたくないのだろう。


「それより夕華、休憩は終わりだよ。そろそろ出発しないと今日中に神様見つけられなくなる。」


「は~い。」

そう言ってスタスタ歩き出す紅ちゃんの後ろを追いかけるのであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ