いざ!高天原へ!6
しばらくして、かんなさんが落ち着くとスクリーン越しのうずめさんに向かって、
「うずめ様、あんな”中二病モード”にならなくったって、いつも通り、普通に結界を弱めてくれれば自然と消滅するではありませんか!」
と顔を赤らめながら抗議する。
「いやいや~、ほら、夕華ちゃんも、紅ちゃんも、天の岩戸を通るの初めてだったから、インパクトは大切かな?っと思って~。」
満足げに語るうずめさんを見ながらかんなさんは、深いため息をついた。
「人に見られるのが恥ずかしいから、必死に隠そうとしているのに・・・それをうずめ様は・・。」
頭に手を置き、やれやれと頭を振る。
「まぁまぁ~かんなちゃんの”中二病モード”私は好きよ~、騎士みたいでかっこいいもの~。」
かんなさんは、それを聞いて少し顔を赤らめ、恥ずかしそうに頬をぽりぽりと掻きながら照れたように
「か、かっこよくないですよ、他の人に見られるとやはり恥ずかしいですし、こんな姿見られるのは、うずめ様だけで十分です。」
それを聞いてうずめさんは、うふふ~と言って幸せそうな顔をしてニコニコしていた。うずめさんとかんなさんの周りには、目には見えない、ピンク色の空気が漂っていた。洞窟の中なのに・・・。
やはり、カグラ士と式神には、縁と言うか絆といった、そう言う心の深い所でお互いを信頼し合っているんだなぁ、と感じた。
「ではでは~、かんなちゃんが結界を破ってくれたので~、いよいよ高天原に出発ですね~。二人とも準備はいいですか~?」
スクリーン越しのうずめさんに向かって、私達二人はお互いの顔を見合わせ
「はい!!」
と大きく返事をした。
「いい返事ですね~。では依頼内容の最終確認をします~。今回の依頼は”自由に生きたい”です。この願いを天界、高天原にいる神様に届けて、護符をもらってきてください。」
「カグラ士、日暮夕華、十五夜紅、両2名今回の依頼受理しました!」
私が答えると、隣にいた、かんなさんが私達に向かって
「今回の依頼、お二人にとっては初めての依頼でいろいろ分からない事もあるでしょうが、まずは、高天原にいる神様を探してください、神様は八百万いると言われていますが、必ず今回の依頼を叶えてくれる神様がいるはずです、ですのであきらめず頑張って来てください。」
と励ましの言葉を貰った。そして紅ちゃんが、じゃあ行こうか、と言うと私は頷き、天の岩戸と呼ばれている鳥居の前に足を進めた。そして、あと一歩進めば鳥居をくぐれるという所で、足を止め振り向く。
「行ってらっしゃ~い~。」
「ご武運を。」
と深く頭を下げるかんなさんと、スクリーン越しに手を振るうずめさんに向かって
「行ってきます!」
と、大きな声で言うのであった。




