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九日目
「ついつい夜更かししてしまった」
「寝ないのだから夜更かしも何もという感じだがな」
「美容に影響とかある?」
「ない」
「だよね~」
「まて、もしかしたらだが、お前が影響があるかもしれないと思うことで、
容姿に変化が出ている可能性も」
「え!ちょっとそれこまるんだけど!」
「別にいいだろう、誰に見られるもんでもない」
「死神さんに見られるじゃん」
「別に良いだろう」
「いや、流石にそこまで気を遣わなくなったら終わりだわぁ」
「もう死んでいるじゃないか」
「来世に影響が…!」
「来世あるのか?」
「なんだ死神も知らんのか」
「成仏はまだだからな」
「じゃあ来世があったら私が先輩だ!敬え!」
「気が付いたらそうしてやろう」
「へへ、やった。じゃあやっぱり気にしておこう」
「さすがにそこへの影響はないとは思うが…」
「分からないんだからやっておくの!」
「そうか。蟻などかもしれんがな」
「そうか人じゃない可能性も…って踏んづけた蟻の因果応報ってやつ!?」
「そしたら人間は大体蟻だろうよ」
「そんなぁ…せめてスベスベマンジュウガニとかが良かった」
「そんなんでいいのか?」
「名前がかわいいんだもん」
「そうか」
「まぁ蟻だったら蟻で、蟻界の覇者を目指すとしよう」
「完璧な社会主義の生物システムからはみ出すのは大変だぞ」
「フッ、それでこそやる気が出るってもんよ」
「まぁがんばれ」
「…それはそうと睡眠欲かー」
「どうした?」
「…寝る!おやすみ」
「ああ。寝るといい」
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9日目夕方
朝だったはずなのに夕暮れに。
「・・・幽霊は、眠くないのに寝れるのか」
「そうだぞ?」
「教えろよ!時間損した!」
「寝るといったから寝たいのかと」
「違う寝れるかどうか試していたのさ!ああ…もう取り戻せない…」
「その時間で何をするつもりだったのか」
「暇つぶしだよ暇つぶし!」
「寝れば暇つぶしにもなるだろう」
「そうじゃないんだよ!」
「どうちがうんだ?」
「私は暇つぶしがしたいんであって、無為に過ごしたいわけではないんだ!」
「そうなのか」
「こんなことなら、別のことしておけばよかった~、あ、ファミレス」
「六文銭はもうないぞ」
「私ファミレスのドリンクバーで友だちと朝までダラダラとダベって過ごすのが夢だったんだよね」
「ほう」
「この時間を何もしないことに無駄に使うなんて最高じゃない!?」
「ファミレスに迷惑なやつだな」
「チッチッチ、この世界にはお客様は神様という言葉があってね、何やってもいいんだわ」
「駄目だろう」
「つまりあなたも神様だから何をやっても許される」
「そんなわけがないぞ?大体神なんてものはむしろ縛られるものだ。こういう格式がないといけない、信仰されないといけない。でなければ死だ、自分のように」
「めんどくさいじゃん」
「だろう?」
「つまりあれか、ファミレスでいうと、静かにしろ、叫ぶな、踊るな、ボールを蹴るな」
「どこかの公園か?」
「私は神様じゃなかったんだ…」
「そうだぞ?」
「うおーんうおーん」
「まあ、ある意味今がその状況のようなものだ。ドリンクバーはないがな、いつまでも話してられる。良かったな」
「深夜どころか1日24hよね…そこまでは望んでいない。何よりドリンクバー…」
「ドリンクバー好きなのか?」
「そりゃ好きさ!とりあえず一周全部飲むじゃん?そしたら混ぜ始めて、最初は二種類くらいで。その後、あらゆる組み合わせを試して至高の一杯を!」
「確かにお前は好きそうだ…」
「しかしこのままルールが厳格化していくと、そのうちファミレスも音を立てるな、黙って食べろとかになりそうよね…」
「どこぞのラーメン屋か?」
「何故死神がラーメン屋情報を知ってるのか」
「以前六文銭をラーメンに使ったヒトがいてだな」
「わざわざそんな窮屈なラーメン屋にいかなくとも…」
「生きていた頃はそれが逆に良かったとかもあるんじゃないか?」
「私にはわかんないなー」
「だろうな」
「それかよほどの旨さだったか」
「…」
「だめだぞ?」
死神の方を見る
「ないぞ?」
「あーなんで私は六文銭をマックなんかにぃー!!」
「だからそれでいいのかと聞いたのだが…」




