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二十五日目
「ひーまっひーまっひーまひーま♪」
「歌か」
「暇すぎて今作った」
「歌は良い」
「私の美声に惚れたか」
「そこではない」
「ていうかさ刀に歌なんてわかるの?あ、馬鹿にしてはいないぞ。単なる疑問だ」
「分かる。歌というよりは正確には音だが」
「耳とかないよね?」
「祀られていた頃、神事を行われることがあった」
「神楽的な何かだろうか?」
「そうだ。確かに耳はないが、刀身に響く」
「それは初耳だ」
「だろうな。刀と生きている間話すやつなどいない」
「刀匠とかが対話が大事とか言わん?」
「実際の対話ではない。一方的な感想だろう」
「切ないねえ」
「そうだな」
「で神楽はどうだったのさ」
「音の振動が心地よいリズムで絶え間なく流れる。良い。」
「ふーん」
「だが舞はよくわからん」
「わかるわかる!何たらたら踊ってんだよってなるよね!」
「まあお前はそうだろうな」
「何その返答!どうせ、激しい動きのしか興味ないんだろって思ってるんでしょ!そうだよバカヤロー」
「罵倒なんだか自虐なんだか」
「そんなこんなで暇ダンスを考えてみた。見て見て」
「ほう」
「さっきの暇な歌と組み合わせてここでこう飛んだり跳ねたり」
「激しいな」
「暇だからこそ最大限に動いてみた。しかも幽霊疲れない!」
「ここまで激しい動きをする幽霊は初めて見たぞ」
「何年死神やってきたかわからんけど、一番ってことよね!」
「そうだな。一番幽霊らしくないな」
「それって誉め言葉?どうとらえて良いのかわからん」
「人が人らしくないと言われているようなものだな」
「結局珍獣って言いたいだけか!!」
「いや、自ら積極的に行っているからな?それを珍獣と言わずして何と言う?」
「だって舞の良さを知ってもらおうと頑張っているのに」
「お前もよくわからんと言っていただろう」
「だから楽しくやるんじゃん!」
「その精神は尊敬に値する。が、リンボーダンスをする幽霊は流石に唯一無二だ」
「コサックダンスも入れとく?」
「歌の長さ的に尺が足りないな」
「じゃあ二番ね」
「歌は良いとは言ったが、その歌が良いとは言ってないからな?」




