表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「メジェドとチーム・サン・ジェルマン」(セーラー服と雪女 第27巻)  作者: サナダムシオ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
6/31

⑥ 亜空間レストランにて

「伯爵は……きっと気づいているわよ。」

 香子が呟いた。

「……そうかもしれないな。」

 ウアジェト女王も、観念したようにそう言った。


「貴女も、女王を名乗る程の人物なのだから、けじめのつけ方は、判っているわよね?」

 香子が重ねて問う。


「無論だとも。ここでの用事を済ませたら、必ず自分で伯爵に告白し、謝罪するよ。」

 ウアジェト女王は、香子と由理子、そしていつの間にか、その傍らに現れてコチラをジッと見つめる、メジェドに対して、そう言って頷いた。


「そう。なら、良いわ……ユッコ、帰りましょう。」

 彼女は妹に声を掛けると、あっさりとその場を去って行った。後ろからメジェドも、トコトコ歩いてついて行く。

 あとには、いささか途方に暮れたようにも見える、爬虫類族の女王だけが、一人残されたのだった。  


 二人でビートルに戻ると、由理子は早速、帰還シークエンスに入った。メジェドもしれっと、香子の後ろに座っている。


「あのう……コレ、放っといていいのかな?」

 由理子が視線で示しながら、香子に尋ねる。

「メジェドの事なら、気にしないで。多分、この子は今、この世界の諸々を学習中なのよ。」

 もうすっかり、母親気分の香子であった。


 無事に、名護屋テレビ塔の、亜空間レストランに戻って来た二人は、コーヒーブレイクとあいなった。

 同じテーブルに落ち着いた香子、由理子、メジェド以外、みんな出払っている。バー・カウンター内には、ジャンヌ・ダルクが入っていた。


「ジャンヌさん、他のメンバーは?」由理子が尋ねる。

「伯爵と鷹志さんは、地下の研究室で作業中です。他の方は、それぞれみんな、調査に出かけたみたいですよ。」


 そんな風に彼女が答えた時、ちょうどそこへ、エレベーターからその二人が、楽しそうに喋りながら出て来た。


「やあ、鷹志君のおかげで、今日の研究もはかどりましたよ。」と伯爵。

「いやいや、伯爵の的確なアドバイスで、僕も気がついたんですよ。」と鷹志。


 そこで伯爵が、テーブルの姉妹に気がついた。

「……ああ、お二人さん、おかえりなさい。調査の結果はどうでしたか?」

「それなんですけど……レンデルシャムの森事件で、ちょっとした出会いが有りまして。」

 由理子が思わず答える。

「ユッコ。今言わなくてもいいわよ。それは、本人から言わせましょう。」

 慌てて香子が引き留める。


 その瞬間、まるでそのタイミングを待っていたかのように、どこからともなくフルカネルリ卿が、みんなの目の前に現れたのだ。 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ