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「メジェドとチーム・サン・ジェルマン」(セーラー服と雪女 第27巻)  作者: サナダムシオ


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③ 我々は家族だから

「おお、香子さん、ようこそ。お久しぶりですねえ。」

 早速サン・ジェルマンが、にこやかに出迎えてくれた。

 しかし、彼の次のセリフに、香子は驚く事になる。

「今日はついに、彼を連れて来たのですね?」


「えっ!?」

 香子が振り返ると、そこにはメジェドが居た。

 これまでに、自宅付近と職場以外では、ソレが姿を現す事が無かったので、彼女自身、少々驚いていた。いや、それ以上に、自分以外の人物に、初めてメジェドが認識された事に、驚きを隠せなかった。


「あのう……伯爵、コレが見えているんですか?」

 おずおずと尋ねる香子。

「何を驚いているんです?そりゃあ見えるでしょう。ねえ、皆さん?」

 伯爵はレストラン内を振り返って、他のメンバーに同意を求める。

 すると、その場に居た者は皆、一様に頷いていた。

 

「私の職場では、このメジェドは、他の誰にも認識されないんですけど……。」

 香子が呟くと、それに鷹志が答えた。

「ああ、それは多分、メジェド自身が家族と認めた者にしか、その姿を見せないからなんですよ。」


「鷹志君、相変わらず良く勉強してますねえ。」

 すかさず、伯爵が褒める。

「ええ、まあ。僕にも見えているのが、ちょっと嬉しいんですけどね?他の皆さんには、ほら、ウチなる古代エジプトの神々が憑いている訳ですから……僕なんか、タダの名前だけのスサノオノミコトですし。」


「あら、私たちにも見えているわよ。ねえ?」京子がカグヤとジャンヌに同意を求めると、二人とも大きく頷いた。どうやら本当のようだ。

「……全てはメジェドの判断に拠ります。」伯爵が付け加える。

「因みに、私にも見えるぞ。」フルカネルリ卿が言う。

「キミは、その万能片眼鏡の性能のおかげだろう?」伯爵が素早く突っ込む。


 香子はこれがここ数日の中で、何だか一番ホッとした瞬間だった。

「ねえ伯爵、これは前にも訊いたと思うんだけど……このメジェド、ほっといても大丈夫なんですよねえ?」


「メジェドは、自由な存在……そして、例え古代エジプトの神々と言えども、不可侵の存在なのです。ですから、ほっといても大丈夫……と言うよりは、どうする事も出来ない、と言うのが正直なところなんですよ。まあ、少なくとも、我々に危害を及ぼす事は無い筈です。」

 サン・ジェルマンとしては、そう答えるしかないようだった。


 香子としては、取り敢えずそれで納得する事にした。

(まあ、いざとなったら、私の事を守ってくれそうな感じはするしね?)


挿絵(By みてみん)

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― 新着の感想 ―
うんお互い頑張ろう!!!あと、新しいやつ書いたから読んでね!!
頑張ってーー!!!!
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