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3

エスターライン家の屋敷は、北の城壁に近い丘の上に建っていた。

その後、ルーカスと一緒に、アルノは初めて部屋の外に出た。


廊下は天井が高く、石造りで、昼でも薄暗かった。壁には肖像画が並んでいた。どれも厳めしい顔の老人や、鎧を着た男たちで、皆、どこかしら似通った顔立ちをしていた。高い鼻梁、少し吊り上がった目、口の端の形。

血族というのはこういうものか、とアルノは思った。


「みんな怖い顔をしていますね」とアルノは言った。

ルーカスは「先祖代々、そういう家系なんだろう」と答えた。

「僕もこういう顔をしていますか」

「……少し、似ているかもしれない」

とルーカスは言った。少し考えてから付け加えた。「今は」

「今は、というのは」

「記憶がある頃のお前は、もっといろんな顔をしていた。今は何かを考え込んでいる顔だ」

「そうですか」とアルノは言った。「自分ではわかりません」

「当然だ」


ルーカスは距離を保ちながら、しかし目は常にアルノに向けられていた。番犬のようでもあり、保護者のようでもあり、それでいてどこか悲しそうな目をしていた。


階段を下りると、広間に出た。

暖炉に大きく、火が燃えていた。三人の使用人がいて、アルノを見ると皆、目を伏せた。

悲しみなのか、遠慮なのか、それとも何か別のものなのか、区別ができなかった。


「エスターライン家の次男、ということは」

アルノは広間の中ほどで立ち止まって、振り返らずに言った。

「長男がいますね」

ルーカスは答えなかった。

アルノは暖炉の火を見た。赤く、橙色で、揺れていた。

「いた、ということですか」

長い沈黙があった。風が屋敷の外を通り過ぎる音がした。

「テオドールは」とルーカスはようやく言った。声が少し低くなった。

「亡くなった。七日前に」


七日前。

アルノは自分の中でその言葉を転がしてみた。七日という時間の重さが、どうしてもわからなかった。昨日のことも、一年前のことも、同じように遠く、同じように近かった。

テオドール。

その名前を聞いたとき、胸の中で何かが動いた気がした。動いた、というより、動こうとして、しかし動けなかったような。

扉を押すと重さを感じるが、鍵がかかっていて開かない、そういう感触。


鍵は一自分が、かけた?

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