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誕生日パーティー

皆様ごきげんよう。

今日は私の6歳の誕生日パーティーでございます。


ピンクアメジストの髪をポニー風に持ち上げゆるふわウェーブにし、ルビーの花の髪飾りで止め、淡い水色のドレスを身につけております、デザインは最新型のベルライン型ですの…。


似合うか心配です。

前世でのイメージが強いせいで余計に心配があります…。

でも、そんなこといつまでも考えていてもだめですわよね!

だって入り口の扉の前まで来てしまったんですもの…。

お父様にエスコートしてもらいながらいざ出陣です!!


とっとっとっ…。

ううーかかとの低いヒールですので音が子供じみてます…、

子供だから他の方は違和感ないでしょうけど。


舞台の正面、に行くとたくさんの方がこちらを見ております。

うう…今から挨拶ですわ。


「……この子は我がカーリヒルト家長女だ。挨拶を…」


ごめんなさいお父様、前半何も聞いておりませんでしたわ。


「皆様、この度は私マリアン・カーリヒルトの為にお集まり下さいまして誠にありがとうございます。まだまだ淑女として怠らない所も多いと思いますがどうかよろしくお願い致しましゅ……。」


か、噛んでしまいましたわーーー!

恥ずかしいですわ!あり得ないですわ!穴があったら入りたいですの!

心の中は嵐が吹き荒れていますが、私は天使の笑顔を作り淑女のお辞儀を皆様にお披露目してやりました。


周りが何やらザワザワとこちらを見て賑やっておりますが何でしょう?


その後はお父様と共に挨拶にまわったり、話したり(横で笑顔でいるだけ)と忙しかったですが、ダンスの時間になったようで、お父様はお母様の元へダンスを誘いに行かれましたわ。

私はと言うと、現在はメイドのメル(一番のお気に入りの方!)の隣で壁の花となっていますの!


……壁の花…になっているはずなのですが…。

何故か、一回りは上の方まで何人かの子息の方が声かけてきておりますの。

私まだ6歳なのですけど…、身長差考えても無理だとわからないのかしら?

いや、まぁ、一応どうとでもなるにはなりますが…。


っ…て!メル!あなたいつの間にあんなところまで離れているのよ!

そろそろイライラし始めた頃。


ザワッ!としたかと思うと急に静かになり、目の前が開けました。

まるで道を作るように子息や他の方々まで…。


ふっと目の前を見ると、漆黒の髪と瞳がシャンデリアの光を妖しく反射させ、騎士風の青い制服に金の刺繍がところどころ施され白いスボンが…彼を一段と引き立てています。

そんなリオン様に目が話せず見つめ続けてしまいました。


「 リ、リオン様?」

「……踊ってやる…」


目の前に手を差し出されたのを私はなんの躊躇いもなく握りましたわ。

するとリオン様は中央へ私を連れて行くと、まるで私達に合わせたような音楽に変わりました。

そのままリオン様に腰を引かれダンスを踊り始めましたの。


本来は踊るつもりは無かったのですけど…。

こちらの世界のダンスは踊ったことがありませんし、一度だけリオン様が習っているのを見たことはありますが…。

身長差もありますし、何より、リオン様の足を踏んでしまうかもと思うと誘えなかったので、とても嬉しく思っています。


「 リオン様、ありがとうございます」

「……別に、僕はこの後抜けるつもりだ、その口実を作っただけだ」

「 そ、そうですか…」

「お前はどうするんだ」

「 え?」


私は一瞬リオン様が何を言っているのかわからず首を傾げてしまいました。


「だから、お前はこの後まだここに残るのか?」

「 え、あ!私も疲れましたので一緒に抜けたいです」

「…そうか。」


そう言い終わるとタイミングよくダンスが終わりましたので、私とリオン様はそのまま会場から抜けようと動きましたが…


目の前にお父様、お母様、エイザル様が立っておられます。その顔はとても()()()笑顔が張り付いていました。


私が声をかける前に、お父様は声を上げましたの。


「皆様、楽しんでいるところ大変失礼します。我がマリアン・カーリヒルトとここに居るリオン・グラアモールは本日大々的に婚約した事を発表させていただきます。中には不満がある方もいらっしゃると思いますが、本人達もこのように仲が良いのでご心配なく、見守ってもらえたらど思っておりますのでご了承下さい。」


私は唖然と口をはしたなく開けたままお父様を見てしまいましたわ。

リオン様を見上げると顔を背けていらっしゃいます。

どうかしたのでしょうか?

エイザル様も凄く微笑ましそうに私達のことを見ておりますし?


私とリオン様はもう遅いということで、パーティーを途中で抜けリオン様に部屋の前までエスコートしてもらい、別れましたわ。


とても楽しく幸せでした。前世で社交ダンスやっていて良かったと心から思ってしまいましたわ。

でも、まだいつどうなるかわかりませんから8歳まで婚約破棄がある可能性もありますから、気をつけていきますわ!エイエイオー!!!ですわ!


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