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ヒロイン登場

二学期が始まってしまった…。

クラス替えなどはこの学園ではない為同じクラスメンバーで、仲の良い令嬢達に囲まれている訳だけど、前回のパーティーでの出来事で貴族内では王家に認められた妃候補として噂されているせいで……と話しそれた…。


その変わらないクラスの中で令嬢に色々聞かれているといつもより早めの時間に先生が現れた。それぞれ席に戻れば声をかけられてか一人の女性がはいってきた。ウエーブのはいった白銀の髪にくりっとした大きな赤茶の瞳。白く柔らかそうな滑らかな肌、ぷっくりと膨らんだ艷やかな唇、ほんのりと頬は赤く染まり庇護欲が走るその姿に周りの子息達の息を呑む音など聞こえず…マリアンほ自身の大きく跳ね上がった心臓の音がひどく耳に入った。


「ナナミ・ユージニアですわ、皆様よろしくお願いします。」


その挨拶は貴族とも思えないほど軽く気軽に声がかけれそうな挨拶で、ニッコリと微笑む姿はとても可愛らしい…。

ふと…、マリアンはナナミと目があった気がした。

それはほんの一瞬だったが確かに目があっていた。

挨拶も終わり各学びを受け昼休み…。

リオンがいないマリアンは他の令嬢と共に食堂へ向かっていた。



「マリアン!良かった。ともに食事をしよう!」


後から早足で近付いてくる王子にマリアンは内心ため息をつきながら振り向いた。


「ご機嫌ようレインハルト様」


挨拶を取ればすぐさま隣りに来て腰を支えてくる王子さま…。

周りは黄色い悲鳴を上げているのがわかります。


「ですが今から皆様と食事へと向かう所です。ですので宜しければまた後日お願い致しますわ。」


「ならば私も付き合おう」


ニッコリ返せば満面な笑みでともにくると言い始めました。

結構ですとははっきりと言えない…。

リオンに会いたい…。

そんなふうに思い始めた頃王子の後ろから白銀の髪の女性が。


「あ、あの!レインハルト様ですか!?私ナナミといいます!」


ふわふわの髪をゆらして頬を染め王子を上目遣いで見つめるヒロインに周りの令嬢たちもヒソヒソと礼儀がなってないなどブツブツ言っている中、マリアンはヒロインを王子越しに見ていると目があった。


その目は一瞬動揺が見えたが次の瞬間嫉妬の火がちらりと中から見えた気がした。

マリアンはその目から目を離すことができず鳥肌が立ち始めていた。


「そうか。私は今マリアンに用がある。」

「え?あ、でも…あのお話を少ししたくて…」

「はぁ。私は今忙しいと言っているのだ、気安く関わるな」

「え!あ!ちょっ!なんでゲームでこんな展開なかったよ!編入時期がずれたからバグったの!?」


王子はそのままマリアンの腰に手をあて食堂へと足を勧め始める。

だが、マリアンは確かに聞いていた。

ナナミという少女の発した言葉。

ゲーム…展開…バグ…

その単語から考えられるのは、ヒロインもまた転生者だということ。

本来ならば2学年が始まった翌月、1月後に転入する筈のヒロインが新学期が始まった初日から現れることはゲームでは無かった事、そして、マリアンに王子が突っ掛っている所をヒロインが道に通れず声をかけきつい言葉を言うマリアンをヒロインが諌める姿を見て王子がヒロインに一目惚れするという展開…の筈なのだが。

王子は一目惚れどころか邪魔者扱いした。

マリアンは困惑しながらちらりと後ろを見ると手を握りしめマリアンを睨んでいる姿が見えた。

これから起きるであろう事を思い出しわずかに青くする顔をマリアンは隠せずに俯きながら足を勧め始める。



ーーーーーーーーーーーーーー



「なんなのよ!一月違うだけでこんなに態度違うの!?一押しはリオンだけどレインも好みなのに!逆ハーエンド狙ってるのにあの悪役令嬢絶対国外追放にしてやる!ストーリー道理に動けば逆ハーエンド行けるはず!とりあえず予定道理に一月は大人しくして、周りの男と先生達取り込まなきゃ。あ、リオンもこの学園にいるはず!確か研究室に居るはずだよね!?会いに行かなきゃ♡」


ナナミは王子とマリアンがいなくなった後踵を翻してブツブツ言いながらリオンの研究室があるであろう場所へと足を向ける。

そこには、今は誰もいないとも知らず。そしてセバスによって扉を見つける事もできないとは知らず、見張られているとも知らず。

そしてこの世界が現実世界だとも分からず。

ヒロイン…ナナミはストーリー道理にマリアンを悪役令嬢として貶めるための行動をこれから起こすのだ。

ゲーム内のマリオンが行うはずだった行動をすべて自作自演しレインハルト王子の心を確実にヒロインへと向けさせていく…。


そして周りはマリアンを悪役令嬢として徐々に距離をとり関わるものはすくなっていく。

そして断罪の日…。






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