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目標は淑女

皆様ごきげんよう。

高熱にうなされ寝込んでから4日目の朝となりました。

清々しいとてもいい気持ちで目が冷めました。


まぁ…かなり、いえ少し汗でベタベタする気もしますけども…。

ベットから身体を起こし座りボーと部屋の様子を見ていると扉のノック音が聞こえ返事をする前に扉が空きましたわ。

そこには水の入った桶を持ったメイドが立っておりました。


「お、お嬢様お気づきに!いま奥様たちを呼んでまいります!」


そう言うと、ドタバタとはしたなく廊下を走っていきます。


うーん。…お母様達に会うよりもお風呂に入りたい…。


そんな事を考えていると、五月蝿くはないですが早足で数名の足跡が聞こえてきます。


「マリアン!気づいたか!危険な状態だと言われて焦ったぞ!」

「あなた、マリアンは病み上がりですわよ、大声まさないでくださいませ」

「す、すまなかった。」


喜びで声を上げマリアンの元へ来たお父様に、静かな…鋭い声でお父様を留めるお母様…。後ろには先程走っていったメイドがハンカチを目に当てております。


「お父様、お母様、ご迷惑をおかけしてすみません。私はもう大丈夫ですわ、汗で気持ちが悪いので湯浴みをしたいのですがよろしいですか?」


私はベタべタになった髪を触りながらお母様達に話しました。

すると、お母様もお父様もメイドまで唖然と私の顔を舐めるように眺めてきます。

失礼ですね…。


「マ、マリアンあなたまだ熱でもあるの?」

「 いえもうありません。」

「体の具合がまだ悪いとか」

「 いえもう今から歩けるくらい平気です」

「何か悪いものでも…「 お母様…」…なんです?」

「 私は今までの自分がとても恥ずかしく思っておりますの、これからはリオン様に恥じない様に立派な淑女になってみせますわ。心を入れ替えただけですわ」

「マリアン…。」


私がきっぱり言い切るとお母様は涙を流し、お父様は笑顔で頭をなでてくれました。


「 お母様、ですので私に学や礼を教えてくださいませ。」


私は真剣な瞳でお母様に懇願すると、お母様は笑顔ですぐに家庭教師をつけてくださることを許可してくださいましたわ。

ただし来月からと、残り6日はおとなしく安静にしていなさいとのことでした。



私はお母様たちと別れたあと湯浴みをし服を着替え、ソファーの上で寛いでおりました。お昼が過ぎお茶の時間(3時)時来客がございましたの。呼ばれて客間に行くとエイザル様とリオン様がおられました。



私が目をさましたと聞いて、会いに来てくれたそうなのです!

とても嬉しいです!

4日ぶりに見たリオン様……。

変わらず綺麗です…。

ついつい長い間リオン様を見つめてしまいました。


私の様子に気づいたエイザル様がお母様達と気を使ってくださいましたのか、二人きりになるという萌キュン!!フラグへ!

胸がたかなって仕方ありません!!


「 …リオン様お忙しい中わざわざ会いに来てくださりありがとうごさます」

リオン様に微笑むと、リオン様はこちらをチラリと見たあと


「ふん、父のついでで来ただけだ。」

「 それでもとても嬉しいです」

「お前は…」

「 ?はい?」

「お前は怖くないのか、この髪に瞳が」


そう言い私を睨むリオン様に私の心は更に高鳴りました。

少し顔が熱いです、もしかしたら赤くなってるかもしれませんわ(汗)


「 いいえ、私は夜の空の様でとても綺麗に見えます。」

「……。夜など、暗闇など怖いだけだろ」


リオン様は少し暗い目をし視線をそらしました。


「 そんな事ありません。リオン様の髪や瞳は夜のように漆黒ですが、太陽の光や月の光を浴びるとキラキラ光りますもの、まるで空に浮かぶ星のようで私は好きです」

そうです、私はリオン様のサラサラした漆黒の髪、鏡のように姿を光を反射させる瞳がとても好きですもの。


そう言うと、リオン様はあり得ないと顔をしてマリアンを見るが少しして口元を少し緩ませ。


「お前は変わり者だな」


と優しい声でいってくれました。

もぅ、わたくしそれだけで、ご飯何杯でもいけ!… …ケフン。失礼しました。

そんな感じで私の殆ど一方通行な会話が多かったですが、リオン様とのんびり話すことができました。とても幸せな時間でした…。

ほぅ………。


ですが時間が立つのは早いものです。エイザル様が帰宅のためリオン様をお迎えに来られましたんですもの。

寂しく感じます。


ションボリしながら見送ると、リオン様は私の頭を1回だけポンッと叩きまた来ると言って去っていってしまいました。


その様子をエイザル様は目を見開き驚いていましたがすぐに満足そうな笑顔を見せ、(息子は君を気にっているようだリオンをよろしくな)と、言われ帰られました。


私はリオン様に嫌われておらず、またお話等できることに、そして頭を触られたことにとても嬉しく思いその夜ははしゃいでなかなか眠れませんでした。


帰りの馬車に揺られながら手を顎につけ外を見つめるリオン。

その横顔はどこか、嬉しそうに見えた。


「リオン、なにかいいことでもあったかい?」

「別に特にない。」

「彼女はどうだい?」

「一人で喋り続けてうるさいだけだ。…少し変わった奴…だ」


彼の最後のつぶやきで、彼女の事をとても気にっている事がよく分かる。

屋敷を出るときけして他人に触るなどしないはずの我が子が、自ら触れまた合う約束をしたのだから。

まだ二回しか合っていないはずの彼女がこの子の大切な存在になってくれる事を私は確信してしまった。

できれば、このまま二人がずっと幸せでいてくれる事を外に見える月に祈ってしまう。


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