自己紹介
皆様ごきげんよう。
私は マリアン・カーリヒルト (15)でございます。
カーリヒルト伯爵令嬢でございます。
そしてこの世界では悪役令嬢…ポジションですわ。
以後お見知りおきを。
先程出てきた漆黒の髪と瞳、人形のようなきれいな顔と肌を持つ彼は、 リオン・グリアモール 様(21)…。
彼は王宮魔術士長のご子息であり、伯爵家の方でございます。
今現在私の婚約者でもあります。
この世界で最も魔力が高く使いこなすことのできる方ですわ。
そして……主人公の攻略対象者…でもありますの。
少し昔の話をいたしましょう。
私が転生者として目が覚めたのは4歳の頃…。
彼、リオン様の養父であるエザイル様に連れられ我が家に訪れ、私の婚約者と打ち明けられ、フードを深くかぶり挨拶をしない彼…をエザイル様がフードを取り私の目の前に送り出された時でした。
漆黒の髪に瞳…。
前世でよく見た懐かしい姿…。
ドールの様に綺麗に整っている顔と白い肌。
ひと目で心を奪われてしまいました。
お母様達は驚き眉を寄せておりましたが、私はとてもきれいだと思っておりました。
「リオン、彼女がマリアン嬢でお前の婚約者だよ。」
「…はぁ、リオン・グリアモールだ。」
リオン様はこちらを睨みながら喋る声はとても冷たく拒絶した声です。
「マリアン、失礼の無いよう挨拶なさい。」
「はい、お母様…。お久しぶりでございます。エザイル様。そして始めましてリオン様、よろしくお願い致します。」
お母様に、催促され、小さな手でスカートの端を掴み淑女のお辞儀をする。
瞬間あたりは静かになりましたわ。
お母様は口元に扇を当てながらも目は見開き、お父様も少し驚いた顔をしていますわ。
私は頭を傾けてお父様たちの顔を見ました、そうしているとエザイル様が声を話されました。
「いや、マリアンお嬢様はしっかりとした淑女ですね、それにとても可愛らしい、リオンを見ても驚かない。リオン彼女が婚約者で良かったな」
「ふん。それがなんだ。」
そんなふうに言っているリオンを暖かい目で見て微笑んでるエザイル様。
そんな姿が微笑ましく思えてしまったのは、一瞬思いだした記憶…前世の私が独身アラサー女だったからなのかもしれません。
その日は挨拶と少しのお茶をかわした後エザイル様たちはおかえりになられました。
お父様とお母様は、私がまともな挨拶をした事に大変驚いたらしく、体調が悪いのでは!とお医者様を呼ばれました。
ええ……。
前世を思い出す前までの私は…。
今まで自分が一番偉い、言うことは全てが通ると思っている糞我儘小娘でしたものね。
お母様達が驚くのもわかりますわ。
そして、その日の夕方から高熱が出ました。
そのまま3日ほど寝込みましたよ…。
その時に前世の記憶を色々と思い出しましたわ。
私は地球という星の日本人で、独身喪女30ヲタクでした。
恋人は乙女ゲー、RPGの萌えキャラ…。漫画、アニメの中だけでした。
その中でかなりハマりやりこんだ乙女ゲーム
「愛の花束、逆ハーレム乙女」
というゲームですわ。
このゲームは主人公が自分で名前を決め、学園で1つ下から10上までの攻略キャラを恋人等にしていくお話です。
まあ、ベタな逆ハーレムデレデレゲームです。
なぜ人気かって?攻略キャラの声が全て当時の最高声優で揃えられており、鼻血が出るほどのナイスボイスだったからです!!!
高感度を上げていくと、恋人は一人だけれども、友達と言うなの彼氏を作ることのできる夢の萌え愛ゲームだったのもありますね。
と、興奮してしまいましたわ…。ケフンケフン…。
そんなわけで、私はこの世界では、主人公に嫉妬しあらゆるイジメをし、怪我を追わせ、攻略対象者に上目遣いをする我儘、常識知らずの糞、糞令嬢に転生してしまったのですわ。
確かゲームでは、4歳のときにリオンと婚約するも黒髪に悲鳴を上げ化物!と罵りその後も暴言や拒絶、我儘を繰り返しマリアンが8歳歳になる頃にリオン様に婚約破棄をされる。その後第二王子との婚約するも、学園に入ると主人公に取られ、それが許せず、虐めや暴言、怪我をさせるなど我儘をやり、卒園パーティーの時大勢の前、陛下の前で断罪され、処刑…又は国外追放による平民落ちのどちらかとなるのです。
あぁ、思い出すと頭が痛い。
なぜ、わざわざ死亡フラグの立っている令嬢へ転生してしまったのだろう…。
まぁ、転生してしまった以上、もう切り替えますけどね!
それに一番好きだったリオン様と婚約者になれるなら喜んで色々努力しますわ♡!!
と言うわけで、私マリアン・カーリヒルト(4)は全力で淑女となり、リオン様を落としてみせますわ!




