訪問・夢
祝ブクマ400人!ありがとうございます!今後ともお願いいたします!
昼の鐘がなり少しするとこちらに誰かが来る気配がする。
探索を使えばそれがマリアンだと分かった。
部屋を開ける前に魔法で開け招き入れる。
きれいな姿勢でお辞儀をし入ってくるマリアンの顔は先程あったときよりさらに酷くなっていた。
一歩部屋に入って俺を見つめたまま動かない。
「…リア?」
声を掛ければ、ピクッと体を震わせる
俺は出ていけないよう風魔法で扉を閉め、結界魔法で部屋から出れないようにした、マリアンはそれに気がついたようで部屋から出ようとするな出れないのがわかりオロオロしていた。そんな姿が可笑しく俺はゆっくり近づきながら
「なぜ逃げようとする」
そう声を掛ければ
「べ、別に…、特に理由はございませんわ…先生。」
と言い目も合わせずにいるマリアンの腰に手を回し、顎を持ち上げ唇を重ねる、微かに開く口の中に舌を入れれば甘い声と音が漏れた。
未だに先生と呼び、二人の時は名前でと言ってるのだが言い訳をするマリアンに苛立ちを感じ激しく口づけをすれば「…ん。だ…駄目…」と、脳に響くような甘い声で瞳で俺を見つめてきた。
あぁ…。リア…かわいい。
逃げないように顎に当てていた手を離しマリアンの腰からゆっくりとなでていき太ももを触れば
「…っ!リ、リオンッ!」
体をビクッとはねらせ、顔を真っ赤にしながらやっと俺の名前を呼んだ。
その姿が可愛く愛しかった、再び激しく唇を襲えば膝の力が抜け始める…そんなマリアンを横向きに抱きかかえソファーに行き寝かせ、俺はゆっくり寝れるよう本を取りマリアンの前に背を向けながら座る。
そうしなければこのまま襲いそうだからだが…。
本を読み始めれば後から
「リオンは何故私を呼んだのですか?」
そう、声が聞こえた。
「お前、最近寝れてないだろ。顔色が酷い」
「え?もしかしてそれで…?」
お前に会いたいのもあるが…。
「それ以外に何がある」
「で、でも資料って…」
「お前が素直に休むとは思えないからな、理由をつけて呼んだだけだ。」
そうとでも言わなければお前は来ないだろ…
俺は気恥ずかしくなり次のページをめくった。
確かに読んでいるのだが、頭に入らず抜けていく。
「……リオンありがとうございます。」
そう言って微笑んでくる顔が可愛く…
「もういいから休め」
そう俺が言えばマリアンは安心したのか静かに目を閉じていった。
「寝た…か。」
優しく頬をなでていると後ろから気配がした。
「セバスか」
「失礼します、坊っちゃん。」
「何かわかったか」
「いえ、学園生活はマリアン様は特に異常なく過ごされておいでです。ですが、やはり夜になるとよろしくないようです」
「そうか、今の所は魔術による影響でも無いから大丈夫だと思うが…」
マリアンが眉をしかめ始めたため手を離しセバスに向きを変えようとしたときだ。
「ちが…王子…どう………いいの。」
「リア?」
王子との言葉は非常に気になる、なんの夢を見ている…。
マリアンが酷くうなされ始めた。
「いや…いや…。」
「……いや、お、願い…。いやぁ…。」
「…ゃ……。……て、助けて…リオン…リオン!」
涙を流しなが苦痛に顔を歪ませ徐々に声を上げ俺の名前を呼ぶ。
すぐさま俺はマリアンの体を揺らしながら声をかけた。
「リア、リアしっかりしろ!」
「…お願い…。側にいて…。助けて…。リオン、リオン」
「リア…!リア。リア!」
声を張り上げ名を呼べば、ゆっくりと目を開け涙をこぼしながら俺を見つめてきた。
「リ…オン…、こ…こは?」
ここが何処か分からないようで、ゆっくりと瞳だけ動かし研究室の中を見回していた。
「…起きたか。学園の研究室だ。酷くうなされていたぞ…。」
マリアンの頬にまだ流れる涙を指でぬぐい取ると掠れる声で俺の名前を呼びさらに際限なく大粒の涙が瞳から溢れ出ていた。そっと体を起こし座らせ瞳を合わせた。
「リア…、お前何を隠している…」
そう聞けば黙って俯くため、セバスに目で合図をしマリアンに紅茶が出させた。
顔を上げセバスが「どうぞ」と勧めている姿にマリアンは困惑の顔でセバスを見ていた。
…近いうちにセバスのことも話したほうがいいかもしれん、だが、コイツが許すかだが…。
そう考えながらセバスを見ていると、マリアンの耳元に近づき何か呟いている。
マリアンは、瞳を見開きさらに驚愕した顔でセバスを見ていた。
何を言われた?
セバスを睨めばこちらに微笑んでくる。
「…リア」
名を呼べばこちらに焦った様子で振り向き、その瞬間セバスは俺の後ろへ立ち様子を笑顔で見ている。
マリアンは横にいたはずのセバスが俺の後ろにいたことがどうやら気になるようだったが、少しすると覚悟を決めたのか恐る恐る口を開いた。
「リオン…。リオンが信じられないかもしれない話を今からします。でも、その話を聞いて……。嫌いにだけはなら…ないで…。」
そう言って胸の前で手を握りしめ潤んだ瞳で俺を見てくる。
「…はぁ…。」
どうしてこう一つ一つの動きが可愛いんだ…。
なぜ俺が嫌いになると思うのか不思議で仕方がない。
俺はマリアンの横に座り抱きしめ、かすかに震えている体を包むようにし
「リア、俺なら大丈夫だ、例え何が起きてもお前を守る。」
そう言って唇に優しくふれれば安心した顔をし、震えが止まりいつもの愛おしく、可愛く熟れた顔になっていく。
顔が離れると、マリアンは深呼吸をし落ち着きを取り戻し、ぽつりぽつりとだが話してきた。
ここ最近ずっと見る同じ夢の内容を…




