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まぁ、頑張りましょうか。【学生編】  作者: 和水 璃雨
三章 学園編 中等部
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87話 一難去ってまた一難


あっれ〜、おかしいな。…一体全体どうしてこうなった?


「コトハっ、早く逃げないと…あの悪魔っぽいのに捕まっちゃうっ!!」


「本当に、何なんでしょうねぇアレは。人でもなければ獣人でもなく、況してやエルフでも竜人ですらない…。見た目まんまゴブリンを2m程度に拡大したような…」


「夜風、んな流暢に解説なんかしてないで逃げろ〜。」


いやだって、巨大なゴブリン…ぽいモノと捕まったら一生の最後なチキンレースしているこ状況って、全力で現実逃避したくなりません?




(さかのぼ)れば数時間前。呪いが解けたので、ベッドの上で「呪い解けたヤッフー!……ふぁあ…あ〜眠い。もう十時過ぎたしそろそろ寝よう。」と転げ回りながらポツリと独り言を言ったら、ドアがガチャっと開いてルナさんが入ってきた。(自分達の部屋に帰ってきたとも言います。)


「あ、普通に部屋に居たや。ただいまコトハ!…そう言えば、今日の五・六時間目どこで何をしていたの?」


あ…先生達と別れた後、疲れたから寮に直行したからエヴァンジル様の講演会丸々エスケープしちゃったんだっけ…。(因みに、髪の毛を貰ったときは、生徒達様に十五分休憩を取っているときだったみたいです。)


「ちょいとアルベロ先生の野暮用に付き合っていただけですよ。…まさか、講演会丸々サボることになるとは…。」


間違った事は言ってない。先生があの指環を手に取らなかったらこんな面倒な事は起こらなかったんだし。


「野暮用ねぇ…。ハッ、まさか逢い引き!?」


「…どこで『逢い引き』なんて言葉を覚えたんですかルナさん。」


「んとね、ニゲル先輩って人から聞いたと思う。…と言うより、否定しないと言うことはマジなの!?」


何ちゅう言葉をルナさんに教えているんですかニゲル先輩!


「…どこからんな情報が流されているかは知りませんが、アルベロ先生と私が恋愛的に付き合っていると言う噂は事実無根ですよ。」


「またまた、照れちゃ「照れていません、紛う事なき事実ですし。」…なんだぁ、結局噂は噂かぁ。結構二人はお似合いな気がしたんだけど…。」


どこら辺がお似合いなんですか。


見た目はカッコいいですし、性格も…まあ、人によっては良いかも知れないアルベロ先生に対して、私は…顔立ちやスタイルは、母様と父様のお陰である程度は良いですが、性格が難アリだし…。


「本当に、どこら辺がお似合いだと思うんですか?」


「二人を見ていたら、なんか長年寄り添ってきた夫婦みたいな感じがして…何て言うんだろう、互いの欠点を互いが補う…みたいな?」


その点だけは、(あなが)ち間違ってはいないかもしれませんね。


テンパりやすい私をアルベロ先生がフォローして、サボり癖があるアルベロ先生を私がフォロー元い連れ戻したりは、最近の日常だったからな。


「でもそれは助け合い精神によるもので、誰にでもあるものだと思いますよ?」


「助け合い精神……ねぇ、コトハ。その精神に則って僕の手助けをしてくれない?」


「聞くだけなら聞きますけど…何ですか?」


「あのね、学校にある七不思議を調べたいんだけど、コトハも付いてきてくれる?」


うぐ、潤んだ瞳で上目使い…しかも首をコテンっと傾げるとか狙っているんですかルナさん。んな事されたら断れないじゃないですかルナさん!


「い…良いですけ「マジで!?ありがとうコトハ!でねでね、校内にある七不思議は粗方調べがついているから今回は『屋外の実技場に夜な夜な出る怪しい影』を調べようと思ってるんだ!それじゃあ、そろそろ出掛けるよ!はい、レッツゴー!」ちょ、ルナさん!?」


ルナさんに手をとられて、気が付いたら既に寮の外に出ていた。(ルナさん、私疲れてるんで出来ればソレは明日にして欲しかったなぁ。)




「で、屋外実技場に潜入しようとして辺りを見回したら見回りをしていたアルベロ先生に普通に見つかって、実技場に逃げ込んだらアレに先生諸共追いかけ回されているって訳ですね。」


「何で俺まで…」


ホントに、どうしてこうなった。


「うぅぅ…この暗闇で僕らを追いかけ回せるなんて、相当夜目がきくか聴力が鋭いって事だよね。…もしそうなら、僕達どうしたらいいの?て言うか七不思議の怪しい影ってこれの事だよね…。」


逃げながらそこまで分析するルナさんも凄いと思いますが、元を辿ればルナさんのせいなんだよなぁ。




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