25話 気付けば、死亡フラグ。
魔法知識の授業は、面白いこと聞けたけど、何か疲れたわ…。
「ふへ~、…フゴッ!?」
授業が終わり、休憩がてら机に突っ伏して和んでいたらいきなり背中から衝撃が来た。…誰だろ、大体想像出来るけど。(勢いが良すぎて内蔵的なモノ、てか胃酸…胃液?が出かけた……危ねぇ。ギリギリ出てないけども。)
「コートハ!さっきの啖呵…って言うの?…スッゴいカッコ良かったよ!と言うか、コトハがあんな大声で先生まで怒鳴り付けるんだもん、僕ビックリしちゃった!」
やはりルナさんでしたか。…て、ルナさんあんなに食べてるのに軽い…だと。(なんて理不尽な現実!)
「いやいやルナさん、私啖呵なんて切ってもいなけりゃ怒鳴ってもいませんよ。ただお二人に、僭越ながらも注意しただけです。」
あの発言のどこら辺に怒鳴ったところありました?声荒あげたり、『!』の一つも使った覚えありませんよ。『…』と『、。』と『?』しか使ってませんよ。(…寧ろそれらをやや乱用してましたけど。)
「夜風の説教…言葉って、本当に普通の事言ってるだけなのに、何故かすんなり聞いちゃうんだよな。」
隣の席のディオさんは、恐らく初対面の時の事を思い出しているのだろう。(アレも六歳らしくなかったなぁ。)
「ん~、普通の事って言うか、第三者視点の事を…あ、周りのから見た人が思った事を言ってるだけなんですよ。ほら、喧嘩とかしてると周りの状況とかが見えなくなるから。…あと、口調はリベルタさんや父様のを少し真似したんで、余計にそれっぽく聞こえたのかと…。」
ちょい誤魔化したけど、大方そんなもんだし、皆納得したし、別に良いよな。
私の中身は16、7歳で、今現在も変なとこ無駄に(本とかの知識や、『私』の体験で)耳年増すからねぇ。
あ~、何か『私』の時にやらかした黒歴史が、まるで走馬灯のように頭を駆け巡るや。……フフフ、思い出さなきゃ良かった内容がありすぎて泣けてきた。
「でも、コトハさん凄いですよ!あのファイスカ家の人に説教をするんですから。」
いつのまにかルナさんの近くに来たソルさん(本当にいつの間に…全然気づかなかった。)に、忘れようとしていた事を言われてまた机に突っ伏した。
「ソルさん~、それ言わないで下さい。私も出過ぎたこと言ったって反省してるんですからぁ。」
あ゛あ゛、私のバカ!ファイスカ家の人に説教とか、何命知らずなことしてんのさ~。
…ああ、心なしかリアマ嬢の視線が痛い。私から席遠いのになぁ。(ついでに、リアマ嬢の取り巻きしている子達の視線もズバズバ刺さってきてます。何にって、私の心に。)
体力ゲージはもうレッドゾーン入ってるから、その突き刺さる視線を止めていただけると嬉しいな。(言っても止めそうにないけど。…例のごとくプライド高そうな集団だし。)
「大丈夫だって!リアマさん良い人だもん、きっとコトハの事許してくれるって!僕が保証するから…ね。」
ルナさん、ソルさん、ディオさんが、私に温かな視線を送ってくれた。…うん、頑張れそうな気が…してきたような、してこなかったような。
うむぅ、自分のヘタレ加減が悲しい。
「てか、リアマ嬢が良い人ってよく分かりましたね、ルナさん。(私は高飛車ツンデレ属性のお嬢様ぐらいしか分からなかったです。)」
「そう言うのには、結構自信あるんだ。お母さん達にも好評なんだよ!」
スゲェな、それ。…そうか、リアマ嬢は良い人なんだ。良い人ならちゃんと謝らなきゃ!
「よし、今日も寮の大浴場でお風呂に入ります!そして、そこでリアマ嬢に謝罪します!」
「よし、その意気だよコトハ!頑張れ!」
…あ、自分で死亡フラグ立ててしまった……やるしかないよね、こればっかりは…うぅ。
これぞ本当に『墓穴を掘る』ですね。




