24話 煽るな危険。
「紹介しよう、彼女はリアマ・イーグニス・ファイスカ。貴族で火属性の遺伝型先天性加護持ちだ。しかも、属性の純度がかなり高い。」
教卓(教壇?)の近くにたった赤髪縦ロールの少女は、紹介内容にフフンッて感じに控え目に胸を張る。(胸自体も控え目。…六歳だし、仕方ないか。)…高飛車お嬢様って当てずっぽうだったのに当たりかよ。(ファイスカ家は、私の家と比べ物にならないくらいの大貴族。しかも、優秀な魔導師を輩出する名家でもある。…うへぇ、あの子超エリートだ。)
「このように、属性の純度が高かったら髪と目が近い色になる。」
リアマ嬢は燃えるような赤髪に、キレイな緋色の瞳。(この世界だと、髪と目が同じ色にならない。黒髪黒目とか存在しない。もしあったら、確実にその人が祀られ、神扱いされる。…私、一回産まれ直してこの世界来て良かった!)
「ファイスカは一族のなかでも強い力を持っていてな。…まぁ、力が強すぎてこうして制限が掛かっているわけだが。」
そう言ってフォーリャ先生が、大変慣れた動きでリアマ嬢の右手を取る。
そこには、メタリックレッドの細身のバングルがあった。
「これが制限装置だ。デザインはともかく色はある程度は選べるみたいだぞ。」
ほほう、その分だとリアマ嬢は赤系の色がお好みか。
「私は、このようなモノなど必要ないですのに…。」
「そう言うなって。聞くところによると、三年前ぐらいに癇癪か何か起こしてファイスカ本家でボヤ騒ぎしたのってお前らしいじゃん。感情にコントロールを取られる奴は、まだ未熟者。大人しく制限装置を付けてなさい。」
癇癪でボヤ騒ぎ…。凄いけど、やりすぎでしょうリアマ嬢。…怒らせたら、何するかわからない、もしくは、一度やると決めたら手段を選ばないアノ性格ね…。色んな意味で要注意人物だ。
「あ、アレは昔の話ですわ!今は違いますっ!」
「ほう、具体的にどこが変わったんだ?」
おいフォーリャ先生、そんなに煽ったら…。
「力のコントロール決まっていますわ!…良いでしょう、ここで証明をして差し上げますっ!!」
リアマ嬢は、右手首に付けている制限装置をとろうとした。
……流石に、危なくなってきたな…下手せんでもコッチにも危害きそうだ。
先生、無闇にリアマ嬢を煽らないで!リアマ嬢…つか貴族の人って基本プライドがめっちゃ高いから!プライドの塊だから!(へ、私の家?ちょっと年収が多いだけで、殆んど貴族らしいとこないですよ?寧ろ貴族なのか疑問に思うくらい質素ですよ。普通に節約とかしてるし。)
「僭越ながらリアマ嬢。先生方の許可なしに制限装置を取っての力の行使は、校則により固く禁じられています。もし力を行使したなら、退学までは行かなくとも停学処分は、ファイスカ家の地位をもってしても免れません。…どうか落ち着いてください。今貴女が力を使っても、誰も良いことありません。寧ろ、一番損するのはリアマ嬢、他でもない貴女なんですよ?
…先生も、わざとリアマ嬢を煽ったりしないで下さい。」
「うぐ……あ、貴方に言われなくても、私はこんな所で力を使う気はありませんでしたわっ。勘違いしないでいただきたいです!コレは…そう、ただ皆様を驚かすつもりでやったのですよ!」
うん、それスッゴいはた迷惑なドッキリだよ。周りの被害も考えてからモノを言おうか。…なんて言わないけどね。これ以上彼女を怒らせたくないし、尚且つ言うの面倒だし。
「いや、まさか売り言葉に買い言葉的になるとはな…。俺もやり過ぎた、すまん。」
「ふ、ふん!許してあげても良いですわよっ!」
結構素直でいい先生だな、フォーリャ先生って。それに対して、素直じゃねえなリアマ嬢。何君、ツンデレなの?
また中途半端に切れます。すみません。




