23話 授業は真面目に。
一コマ(一時間)目が終わり、休み時間になりました。
「ロジエ先生の授業、まるでなんかの説明みたいでしたね。」
「そうか?つか、なんかって何だよ。」
「(ファンタジー小説のよくある世界観説明みたいだったとか言えるか。この世界自体がファンタジーなんだから…。)……まぁ、色々ですよ。」
席近いし、なんやかんやで仲良しになったディオさんとお喋りしていたら、ルナさんがトコトコとやって来た。(小動物のようで可愛いなぁ。)
「ねぇねぇコトハ…ディオでもいいけど、購買ってどこにあるか知ってる?」
「オイ、俺はオマケか。」
「ねぇ、知ってる?」
ルナさんがディオさんの発言を華麗にスルーしているので、仕方ないから購買の行き道について教えてあげた。
「購買ですか?確か高等部の方にありましたから、今から行くと確実に次の授業出れませんよ?後、人の言葉を無視するのは大変失礼ですよ?……まあ、時と場合によって無視しなくてはいけない事もありますが、今はその場面じゃないでしょう。」
「う、分かった。…ディオ、ごめんなさい。」
「わ、分かればいいんだよ。」
ペコリと頭を下げるルナさんをみて、照れたようにプイッとそっぽを向くディオさん。
……何この可愛い生物。抱き締めてもいいかな?嫌がられそうだけど。(特にディオさんが。)
この広い学園、購買は高等部にしかなく(その代わり食料品から文房具、はたまた衣服まであるデパート使用で凄いデカイ。)、そこまで行くのには一応バスも出ているがやっぱり今から行くと確実に次の授業出席できない。
「て言うか、購買が高等部にあるのかー。色ペンとか諸々買おうと思ったんだけど…。授業ノート、このままじゃ真っ黒になっちゃうよ…。」
ああ、色ペンないとやりますよね〜。授業のノートとらない訳にもいかないから、仕方なく鉛筆orシャーペンでガリガリっと黒の単色で。
「それなら、私の色鉛筆で良ければ貸しましょうか?私は自分の色ペン持っているので。」
「マジで!?コトハありがとう!!」
いえいえ、ルナさんの笑顔のためならこれくらい軽いですよ。
「でも、芯は折らないでくださいね?」
「りょーかい!」
「ルナ、俺に色ペン借りればいいのに…。」
遠くでソルさんの呟きが聞こえた気がしたけど、スルー。さっき言ったTPO的に、今はスルーしても大丈夫。(し、シスコン発言自重してソルさんっ…!)
休み時間が終了して、次の教科担当の先生が来た。
「初めまして、魔法知識担当のフォーリャ・ランケ・セマンスだ。」
わ、ダンディーな感じなイケメンだ。(また女子が煩くなるなぁ。既に何人かコソコソお喋りしてるし。)
「で、授業なんだか…。特にやること決めていない!好きなこと質問したら、適当に答えるから言ってみろ!」
胸はって言う発言じゃねぇだろ!?
「先生!物凄く適当ですね!…じゃあ、先天性加護ってなんですか?誰がなんのために贈ったものなんですか?」
ルナさんがツッコミを入れた…だと!?あと、その質問の答え、私も知りたい。
「ああ、適当で結構!…先天性加護は、主に『突発型』と『遺伝型』に別れる。突発型は詳しいことは分かっていないが、遺伝型は先祖に『精霊還り』が居ることで起こると研究から出ている。
この精霊還りと言うのは、精霊がなんかの拍子に人の中に入ることを言う。メカニズムは、まだ解明されていない。
加護自体の種類も多種多様だ。絵からモノを産み出したり、闇を操ったり、魔法無効があったり…まあ様々。」
あの先生、然り気無く私の『創造する者』の事を言ったな。(…思い出した。この先生、一芸入試の試験官やってた人だ。だから知ってるのか…納得。)
「先天性加護が誰がなんのために贈ったもかは、神様や精霊が何かをするために贈った説と、神様と精霊の気まぐれって言う説があるが、これもよく分かっていない…これで、先程の質問の回答は以上だ。」
「ありがとうございます、先生!もう一つ質問しても良いですか?」
「おお、良いぞ。」
良いのかよ。
「先天性加護を持っている人は、魔法を使うことができるんですか?」
「使うことは可能だ。しかし地水火風の四大元素、それと光と闇の先天性加護持ちは、魔法使うよりソッチ使った方が楽だがな。…まぁ、純度が高かったら制限掛かるけど。」
「制限ってどういうモノなんですか?て言うか、純度って何ですか?」
「ん~、コレは口で言うより見てもらった方が早いな。…ファイスカ、こっちに来てくれないか?」
「分かりましたわ!」
嬉々とした声をあげたのは、燃えるような赤髪縦ロールの少女だった。
「高飛車お嬢様キャラか……そこは赤髪じゃなくて金髪が普通だろ…(ボソッ)」
「いや、どういうコダワリなんだ?(ボソッ)」
隣にいたディオさんに突っ込まれたが、聞こえないフリした。…フフフ、気にしちゃ負けなんだぜ!
ちょっと長くなりそうなので、一旦切ります。




