17話 出会いの季節。
相変わらず、恋愛的な要素は皆無です。
お昼ご飯を食べた後、椛さんと別れてルナさんと一緒に暫く寮の近くをぶらぶら散歩した。(食後の運動ダルいけど、将来のためのだもの、仕方ないよね。)
「桜、満開だね!近くで見てもキレイだな…。」
「そうですね。晴れているから、尚の事綺麗に見えますね。」
でもこの学校、桜の木多すぎないか?寮の周りだけでも、軽く十本以上あるんだけど。
まさか、昔はここら辺一帯は戦場だったんじゃ…。
古来より、桜には清めの力が有るとされているから、昔は戦場に植えてその場で死んだ怨霊とかを…なんだっけ?まぁ、なんかするために植えたって、前本で読んだことあるし…
「(って、考えすぎだよな。『私』の頃の影響で中2病思考になってるのかも…。自重しよ。)」
ふぅ、っとため息を吐いた時、ブァッと風が吹き、桜の花弁が宙を舞い、一瞬だけ私達の視界が閉ざされた。
その時、
「お前ら、誰だ?」
高めだけど、確り男の子の声がした。
目をうっすら開けると、目の前に、まるで精密に作られたビスクドールの様な美少年が立っていた。
一瞬女の子かと思ったけど、よくよく見たらスラックス穿いてるし、タイもリボンじゃなくてネクタイだった。(女子はリボンタイ、男子はネクタイ。)
「(うっわ~、睫毛長い…。キレイ…と言うか可愛らしい子だな。アレで男の子…巷で噂の男の娘って奴か。あの美貌…私、女として自信なくすわ。)」
ボーッと、その美少年を見つめていたら、
「…おい、人の話を聞いてんのか?……ちっ、コレだから女は嫌いなんだよ。」
あらら?聞き捨てならない言葉が聞こえましたね、奥さん。(奥さんが誰とか言わないで。)
「女で何か悪いですか?あなたの質問を、意図せず無視してしまったのは謝ります、すみませんでした。…しかし、女だからと言う理由で差別するのは、今のご時世どうかと思います。その点については、そちらに謝罪を請求します。」
「?…ああ?」
「コトハ、難しすぎて何言ってるかあんまり分かんない…。」
……ああああ、また『私』モードで受け答えしてしまった…。六歳…つか小一らしくねぇよ、こんなの。こんな小学生居ねぇよ…多分。(…まだかなりませた子供程度だといいな、と言う願望あるけど悪いか!)
「分かりやすく言いますと、先ほど貴方がされた質問を無視してしまってごめんなさい。だけど、女だからと言う理由で差別するのは止めてください。…所々端折りましたが、だいたいそんな意味です。
…で、私達が何者か、と言う質問ですが、私は夜風・ヴェヒター・琴波。今日こちらの学園の初等科に入学してきた新入生です。」
隣でポカーンとしているルナさん(俗に言うアホ顔状態…可愛いな。)に目で合図を送ったら、慌てたように自己紹介をした。(て言うか、ルナさんこっち見ていないのに、良く私の視線に気付いたな。)
「あ、僕はルナ・レッヒェルン・ヘミニスって言います。新入生です。」
「…俺は、ディオ・クラーレ・ボヌール。お前らと同じ新入生だ。…さっきは、変に突っ掛かって悪かった。」
「いえ、私も難しい言葉をつかってしまい、すみませんでした。」
うぅ、子供らしさって、本当にどうすれば良いのよ…。全然分かんない。
「で、こちらに何のご用ですか?」
この寮に用事って訳ないよな?一応男子禁制だし。(だから、小学生なんだから…以下略)
「………ったんだよ…。」
「え?すみません、声が小さくて聞き取れない…。」
「道に…迷ったんだよ。」
この学園、バカみたいに広いから迷いやすいよね。分かります。
新キャラ、ようやく出せた…!




