表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/2202

12話 入学式へ向かうまで。

まだ日常編ぽいですが、学園編と言い張ります。←


入学式当日――


必要な物リストを見ながら、ユリナさんが袋を渡してきた。




「大まかな荷物は明日届けるから良いとして……今日は替えの制服とパジャマ、文房具持っていってね。」



「本当に、ピンからキリまでありがとうございます、ユリナさん。」


「何を今さら〜。私とコトハお嬢の仲じゃない。……休みには、帰ってくるんでしょ?」


「はい、極力そのつもりです。私の家族が居るところですから。…勿論、ユリナさんとリベルタさん、料理長さんも家族ですよ?少なくとも、私はそう思っています。」



私の言葉を聞いて、少し目を見開いたユリナさんは、頬をポリポリ掻き、少し照れながら、私の頭を撫でた。(私も、言っていて照れた。)



「ありがと、コトハお嬢。私も、コトハお嬢の事妹みたいに思ってる。リベルタも料理長さんも、きっとそう思ってるよ。」


「ユリナさん…。」



ダダダダッ



暫くユリナさんと見つめあっていたら、


「ユリナちゃんばっかりズルいー!私も琴波ちゃん撫で撫でしたいのにー!!」



そう言って、母様も、私の頭を撫でた。ユリナさんに整えてもらった髪が、クシャクシャになるまで撫でまくった。(ちょ、母様。ご厚意は嬉しいけど、折角の雰囲気が台無しっ。)


その後は、抱きついてきた。(何故に。)



「琴波ちゃん、学校が辛くなったら、いつでも戻ってきて良いのよ?あなたの家族は、この家で待ってるから…。」


「母様…。」



あのね、母様。


言葉自体は大変嬉しいのですが…。



抱き締める力強すぎて、痛い、苦しい…あ、ヤベ、真面目に意識が遠のいてきた…。



「奥方様っ!コトハお嬢が昇天仕掛けてる!!力掛けすぎだよ!!」


「え、えぇぇえ!!?ご、ごめんね、琴波ちゃんっ!!」



「ゴホッゴホッ…、大丈夫です。」



マジで、また死ぬとこだったけどな…。まだ生きたいから、意地でも死ぬわけにはいかん。




「琴波お嬢様、そろそろお時間です。車にお乗り下さい。……何かあったのですか?髪がボサボサですよ。」


何も知らないリベルタさんは、手際よく私の髪を櫛で梳いて、整えてくれた。



「まぁ、色々ありまして…。時間ですか、分かりました。」



改めてユリナさんと母様に向き直り、


「行ってきます。」



すると二人は顔を見合わせて、笑顔でこちらを向き、


「「行ってらっしゃい。」」



うん。今日の二人の顔、絶対に忘れない。




車の中には、既に式の付き添いのために一緒に行く父様の姿があった。(式の付き添いには、母様も行くと言ったが、騒がしくするのが目に見えてるので、辞退してもらった。そりゃもう、全力で。)



私が乗り込んですぐに、車は発進。…リベルタさん、本当にギリギリまで待っていてくれたみたいだ。スピードの出しようが、尋常じゃないもの。




「思ったより遅かったな…。また雛菊が駄々でもこねたのか?」


「いえ、寧ろ、母様らしい(命懸けの)送り出しを受けました。」


「そうか…。まぁ、こうしてちゃんと会えるのは、数ヵ月後の長期休暇の間だけだしな。今日は大目にみてやるか…。」



いつも母様が駄々こねると、説教するの父様(たまに私)だしね。



「手紙、母様宛に書きましょうかね。」


「……メールではないのか?」


「こう言うのは、手紙の方が何かと良いのですよ。……あ、父様宛にも書きましょうか?」


「そうなると、返事を書くとき、雛菊と内容被りそうだな…。家族宛で良くないか?」


「ふふ、そうですね。じゃあ、そうします。返事、楽しみにしてますね。」



久しぶりに、ほのぼのとした会話を、父様としたなぁ。



昨日のは…アレだ。私の黒歴史だから。ほのぼのとしてたの、私以外の面子だけだから断じて含めないっ!



次は、本当に学園編。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ