13話 人混みは苦手です…。
漸く、学園モノっぽくなったかな…?
そうこうしていたら、目的していた時間ちょうどに学校到着。(リベルタさん運転スゲー上手い。ドリフトとか、生まれて初めて体験したわ。……怖かったけど。)
入学式の形式自体は、『私』が生きていたときに体験したものと、余り大差はなかった。
しかし
「(うわぁ、カオスだ…。)」
様々な獣耳と尻尾を生やした人(触りてぇ。…いや、セクハラ的な意味じゃないですよ?)や、耳が少し外向きに尖っている人がちらほら(…エルフか?)。
髪の色も、黒、茶色系、金、と言ったオーソドックスなのから、青系、紫、緑…など…ここが一応ファンタジーの世界と実感させてくれる、奇抜なカラーリングの人もいる。(私も、濃い青色の髪だから、人の事言えないのですが…。)
「(うぉ~、皆さん髪の毛がカラフル過ぎて…見てて目が痛い。チカチカする。もう少し大人しい色にして欲しいな…。…つか、新入生だけでどんだけ居るんだ。人多過ぎだろ…。人酔いしそう…。うう。気分悪い…。)」
転生しても、やっぱり本質は『私』なので、私は人混みが大の苦手です。人酔い出来ます。(吐かない。絶対に、吐かないっ。)
この葛藤のせいか、式の最中の記憶は大変曖昧…。
「ふぅ…やっと終わった…。」
「そんなに長い式でもないだろ?」
「私としては、かなり長かったですよ?同級生の方も、来賓の方も沢山居られてましたし…。入退場だけでも一苦労です。」
「あぁ…まぁ、ここの入試形式は特殊だからな…。今年は特に多いみたいだぞ?」
「…マジですか…。」
大袈裟かもしれないけど、生きていけるかな…、私。
私が入学したのは、トレラント学園と言う学校の初等部です。
トレラント学園と言うのは、小、中、高、大が繋がった大きな学校で、入試が2パターンあります。
一つが、筆記テストと面接を行う『一般入試』。
もう一つは、『一芸入試』。何でもいいから、一つは特質した力があれば、入学出来ると言うものだ。(先天性加護とか…まあ色々。先天性加護ならともかく、それ以外だと、基準が吃驚するぐらい厳しいらしい。)
因みに、私は一芸入試でここを受けた。(『創造する者』あったし、筆記試験と面接嫌いだし。)
「じゃあ、すまんが私はもう行くぞ。」
「あ、分かりました。お気を付けて帰ってくださいね。」
返事の代わりに、父様は微笑みながら片手を上げて、軽く振った。
私も父様の真似をして、手を振った。(勿論、笑顔で。)
「えー、今日から君達の担任になります、ロジエ・シュトゥルムフート・アラニエと言います。担当教科は社会です。…えっと、質問とかありますか?」
父様を見送った後、教室に行く道が分からなくて、いつかのルナさんみたいにキョロキョロしていたら、親切な上級生の人に手を引かれて教室に連れて行ってもらった。(凄い綺麗な女の人だった…。また、どこかで会えるといいな。)
私が教室に入て暫くしたら、この先生が入ってきて、入学式後のお決まりのホームルームをした。(つーか、教室って言うより大学とかの講堂に近いなコレ。因みに、机の隅に名前が書いてある小さな紙が張ってあるので、既に席は決まっているようだ。…これも日本と同じか。)
担任はロジエ先生って言う人か…。見た目はイケメンな感じだが…何か気か弱そう。そんなんで大丈夫か?小学生って、色々ズバズバ言ってくるぞ?
「ハイハイ!ねぇねぇ、先生は結婚してますかぁ?」
…こんな風にな…。……オイ誰だよ、そのお決まり台詞(質問)言う奴は。
「んー、結婚かぁ…。」
ほら見ろ、先生困ってんじゃん。
こう言う時の質問は、「どうして先生になろうと思ったのですか?」や「先生の月収幾らですか?」や「恋してますか?」ぐらいにしとけよ。(アレ?後の二つは、何だかこの質問と同じで答えるの悩まれそうだな。)
「まだ考えてないんだよねー。親には『早くしてくれ!』って物凄く頼まれてるんだけど…。どうも良い人いなくて…。」
あら?はぐらかすと思ったら、意外に真面目に答えてくれたや。
見た目気弱そうなイケメンで中身は意外に真面目……この人、絶対いろんな意味でモテるな。職員室の女教師の人も、クラスの女子と一緒のように色めき立ってるに違いない。(クラスの男子は、何かムッとしてるな。…頑張れ、この時期の女の子は、歳上に憧れるけど、これから先の君達に、もまだ望みはあるから。…多分、きっと。)
まぁ、色恋は私には関係ないけどね。(恋愛?何ソレ新商品のお菓子?)
ルナさん(とソルさん)はどこのに居るんだろ?背が小さくて、人混みに埋もれてなきゃ良いけど…。
はぁ、早く会いたいな。
人の名前決めるの大変…だけど楽しい。




