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草原の子  作者: 王虎
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第4話 断片 草原の夜

「…みんな心配してるよね」

「うん」


 小枝のはぜる音がする。 暗い草原を小さな火が照らす。


「もう見つからないくらい来たかな」

「もう少しかな」

「そっかー」

 


 小枝をもう一つ、たき火に放り込んだ。

 青燕の前にひとつかみの麦を置く。


「明日もはやくから移動する。もう寝よう」


 翌朝


「やばい! 薩蘭おきろっ!」


 重く雲が覆った空をにらんで叫ぶ。

 急いでまとめた荷物を青燕にのせて移動を始めた。




「二哥 前が見えない」

  「まずいな……青燕とまれ」


  傍を歩く薩蘭を急いで毛布にくるむ

 

「すまんな 青燕」


 風上に青燕を立たせる。その腹に背を預け、薩蘭を引き寄せた。


  「大丈夫だ」


 草原に嵐が来る


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