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女子大教室にて

食堂から移動してやって来たのは、講義も行われていない教室である。

さっき講義が始まったみたいなので、この教室なら誰も入ってこないと思ったからだ。


「さっきはビックリしたなー……まさか美鈴ちゃんの友達に会っちゃうなんて」


適当な席に座り、食堂のことを思い出していた。

ふと、ニヤリと笑う。


「でもひかりちゃん、だっけ? あの子は可愛かったな。まさにお嬢様って感じがした」


机の上にひかりの写真を乗せた。こちらを見て微笑んでるひかりがいる。

その姿を見ると、やはりひかりになりたいと言う感情が出てくる。


「なっちゃうかなー本当にお嬢様だったら……ふひひひひ」


美鈴には似合わない笑い方をしながら、カメラを用意した。

そのまま、ひかりの写真を入れてカメラのシャッターを押そうとした。


「……っ!」


「え? あっ、ご、ごめんなさい」


急にドアが開いて女の子が入ってきた。

俺はギリギリでシャッターを押すのを取り止めて、慌てて振り向いた。

その女の子は俺をビックリさせたかと思い、謝っている。


「う、ううん。大丈夫……よ」


「良かった」


女の子はそのまま部屋に入ってきて後ろの方の席に座った。

するとその様子を見ていた俺の視線に気付いた。


「えっと……私、昨日寝るの遅かったからここで寝ようかと思うんだけど……邪魔かな?」


「そんなことない……よ。お……わ、私もそんな感じだから」


「そうなんだ」


うーん、女言葉は難しい。

でも納得してくれたようで、女の子は欠伸を一つして眠ってしまった。

当然、このチャンスを逃す訳もなくカメラで撮った。

小さな音が鳴り写真が出てきた。またもうまくいったが、少し気になることがあった。


「カメラを使って女の子の写真を手に入れれることは分かったが、他人に向けて黄色のシャッターを押すと姿を変えれるのか?」


その疑問を確かめるため、美鈴の写真をカメラに入れた。そして眠っている女の子にカメラを向けて、黄色のシャッターを押した。

フラッシュが光り、晴れると目の前の女の子に変化が訪れた。


「すー……すー……」


女の子は相変わらず眠っている。しかしその姿は、今の俺の姿と同じ、美鈴ちゃんになっていた。


「へえ、他人も姿を変えることができるんだな。いいことを知った」


ニヤリと笑った俺は、もうここには用が無いと思い、眠っている美鈴の姿になった女の子に語りかけるように言った。


「へへ、良いことを教えてありがとうな。お礼に君の姿を元に戻してあげよう。でもまあ、戻さなくてパニックになるのも楽しみだけどな」


俺は美鈴になった女の子を元に戻した。

その後、荷物をまとめて教室から出ていった。

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