イライラとツッコミ
ルカメイシェルが大声で叫び護は素早く駆け付けて……。
ここはライクスチアの町。
入口付近にはルカメイシェルが居て泣きながらオルナ草原をみている。
そうあれから家や町中を駆け回り護を探しまわっていた。だがみつからなかったため、もう逢えないと思い泣いているのだ。
「マモルウゥゥウウウー……何処にいるのニャアァァアアアー!!」
そう叫び涙を拭った。
と同時にルカメイシェルへ目掛けて誰かが向かってくる。
その誰かは瞬時にルカメイシェルの口を塞ぎそのまま押し倒した。
「そんなに大声で叫ぶな!」
それは護だ。
「うう……うん」
口を塞がれルカメイシェルは真面に話せない。
それに気づき護はルカメイシェルから離れる。
「ごめんニャ……でも戻って来てくれてよかったのニャ」
「あー……俺こそごめん。勝手に逃げたりして」
申し訳ないと思い護はルカメイシェルをみた。
「待ってよおぉぉおおおー!」
そう叫び果菜が走ってくる。
「誰ニャ?」
「ドM果菜だ」
「誰が、ドM果菜よお! でも、なんか……あーいい響きかもお」
それを聞き護とルカメイシェルは「「うわぁー」」と同時に言った。
「この変態さん……知り合いニャ?」
「あー……まあ一応な」
「なんで嫌そうな顔してるのよお」
ハァーっと溜息をつき護は返す言葉を失う。
「もしかして、マモルと同じ世界の人なのかニャ?」
「そうよお……アタシは喜瀬果菜。果菜ちゃんと呼んでねえ」
それを聞いた護は突っ込みたい気持ちを堪える。
「ボクはルカメイシェル・ナトラなのニャ」
「長い名前ねえ……呼び方はルカメイでいいわよねえ」
「変な所で切るなニャ! ルカでいいのニャ」
笑っているようにみえるルカメイシェルだが内心イライラしていた。
「ルカねえ……ルカメイの方が可愛いと思うけどお」
「そうなのニャ。じゃあルカメイでいいニャ」
「まあ両方とも悪くないけど俺はルカって呼ぶ」
それを聞きルカは当然と言わんばかりに思いっきり頷いている。
「それはそうと……これからどうするのお?」
「それなんだよなぁ。これからのこともあるし……リバルに謝ろうと思ってる」
「あー……あれって、マモルは悪くないのニャ。だから謝らなくていいと思うニャ」
なんのことを言っているのか分からない果菜は首を傾げた。
「何かあったのお?」
そう問われて護は言うのを躊躇いルカメイシェルが説明する。
「そういう事なのねえ。まあ、いきなりイミフに告白まがいの行為をされたら誰だって引くわあ」
「うんうん……その通りニャ」
「そう言われてもなぁ……」
そう言い護は、ハァーっと溜息をついた。
「アタシが話をつけてあげようかあ?」
「余計にこじれそうな気もするが……本当に大丈夫なのか?」
「それは分からないよお」
殴りたい衝動にかられたが護は堪える。
「分からなくてもいいのニャ」
「なんか適当だな……」
「いいの、いいのお……行くわよお」
そう言い行こうとするのを護は果菜の腕を掴み「待て!」と引き止めた。
「場所は分かってるのか?」
「分からないのお……だから護が連れてくのよお」
堪えきれなくなった護は掴んでいた果菜の腕を引き地面に叩きつける。
「いたああいい……ご褒美ありがとうですう」
それを聞いた護は頭を抱えた。
一方ルカメイシェルは興味津々で果菜をみている。
「異世界の人のご褒美って……そう云うのニャ?」
「そうよお……」
「いやちがーう!!」
護は思わず突っ込んでしまった。
「アハハハ……それもそうなのニャ」
「だけど……アタシにとっては、ご褒美なのよお」
それを聞き護とルカメイシェルは、ジト目で果菜をみる。
それをみるも果菜は、ニコニコと笑っていた。
(変態さんだニャ)
(ここまで、ドMだと……変態通り越して特技だな)
ハァーっと溜息をつき護は呆れた表情になる。
「まあ……いっか。とにかくリバルの所に行く。何を言われるか分からないけどな」
「その方がいいのニャ」
「うん、うん……」
そう言い三人は歩き出そうとした。
「おお……ここに居たか」
「……!?」
声のする方へ護は視線を向けると、そこにリバルが居て驚いた。
「リ、リバル……なんでここに?」
「決まってるだろ。戻ってくるなら町の入口からだぜ」
「なるほど、でも居なかったらどうするつもりだったんだ?」
口角を上げリバルは不敵な笑みを浮かべる。
「そん時は町中を探す」
「あー……なるほど、まあいいか。それよりも、どうして俺を探しにきた?」
「話は終えてねえぞ」
そういう事かと護は納得した。
「仕事は別ってことだな」
「そういう事だが、この女は誰だ?」
リバルは果菜を指差して睨んでいる。
「初めましてですう。アタシは喜瀬果菜と申しますう。カッコいい……リバルさんに逢えて嬉しいですのお」
そう言いリバルの腕を掴み果菜は胸を押しあてる。
「カッコいい……って、オレは女なんかに興味はねえぇぇえええー!!」
そう叫びリバルは果菜を払いのけた。
「リバルは女だぞ」
それを聞き果菜は残念と思いガッカリする。
そしてその後、四人は一旦スラムの酒場にあるリバルの部屋へと向かった。
読んで頂きありがとうございます(^^)/
さて女ばかりになったぞっと……( ̄▽ ̄;)
では次話もよろしくお願いします(#^^#)




