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光速のSeer~集団転移したみたいだけど俺のこと気づいてないっぽいので勝手に異世界を旅するぞ!!~  作者: みけ猫 ミイミ
第二章

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タネ明かしと質問と交渉と

護は果菜に質問をしていき……。

 何が起きたのか理解できず護は困惑していた。


「驚いてるのかなあ」


 悪ぶる様子もなく果菜は笑みを浮かべている。


「さっきのって……ずっと俺の体の中にあったのか?」

「そうよお……能力を試すためにマーキングハートを、あそこにいた全員にねえ」

「名前からして居場所を特定できるスキルなのか?」


 そう問われ果菜は頷いた。


「そうなんだけどお……余りにも離れている所に居ると分からないのお」

「じゃあ俺のことに気づいたのは何時だ?」

「アタシに近づいたあたりかなあ」


 それを聞き護は納得する。


「さっきのだけか?」

「そうだよお」

「なんでタネを明かした?」


 ニコニコしながら果菜は護の左腕を掴んだ。

 何かされると思い護は慌てて果菜の手を払い除けた。


「だってえ……一緒に召喚された人だって認めないしい。それに君って悪い人にみえなかったからあ」

「普通……素性を隠してるヤツが簡単に認めるわけないよな」

「そうなのお?」


 そう返答されて護は頭を抱える。


「バレたら殺されるかもしれないんだぞ」

「んー……気づいてないっぽいから大丈夫だと思うよお」

「今はそうかもしれない……だけど。そういえば……お前は、あのデスゲームに勝ったんだろ?」


 そう問われ果菜は満面の笑みで頷いた。


「そうそう……凄いよねえ。アタシが生き残っちゃったんだよお」

「殺したのか?」

「逃げ回ってたあ。マーキングハートばら撒いててよかったのお」


 そんな手があったのかと護は頷きそうになる。


「一人も殺してないのか?」

「うん……まあ返り血を浴びて気色悪かったけどねえ」

「なんで殺してないのに返り血を浴びるんだ?」


 言ってることが矛盾過ぎて護は果菜のことを疑いの目でみた。


「誰かが倒してくれてたからだよお」

「あー……そういう事か。運がよかっただけって訳だな」

「そうなるけどお……運も生き残るのには大事だよねえ」


 ドヤ顔をしてる果菜をみて護は呆れ果てる。


「確かにそうだ。それはそうと、なんで呼び止めた?」

「一緒に旅をしたいって思ったからあ」

「お前は魔竜王の討伐をするんだろ?」


 そう聞かれ果菜は首を横に振った。


「そんな恐ろしいことする訳ないよお」

「まあ確かにな。じゃあ裏切るってことか?」

「ううん……四人のうちの誰かが倒せばいいからあ」


 なるほどと護は納得する。


「じゃあ、お前は逃げ切るつもりなのか?」

「表向きは討伐に向かってるんだけどお、できることなら逃げたいのよお」

「そういう事か……で、なんで俺と旅をしたいと思ったんだ?」


 質問攻めにあい果菜は疲れてきたようだ。


「だからあ……一緒に旅がしたいからだってばあ」

「別に俺じゃなくてもいいんじゃないのか? 他の生き残ったヤツらがいるだろ」

「あの三人はねえ……平気で人を殺せる危ないヤツラなのよねえ」


 それを聞いた護は、ゾッとし青ざめる。


「関わり合いたくないな」

「そうだねえ……それならアタシと一緒に居れば逃げられるよお」

「マーキングしたままなのか?」


 満面の笑顔で果菜は頷いた。


「アタシの能力は誰にも気づかれてないからあ」

「お前の能力ってなんだ? マーキングって訳じゃなさそうだよな」

「それは言わないよお。その代わり君の能力も聞かないからねえ」


 それを聞き護は、ホッと胸を撫で下ろし果菜をみる。


「信用していいんだな? お前が裏切らないって」

「そんな心配してたんだあ。勿論だよお。だって君の方が強そうだしい」


 そう言われ護は思考を巡らせた。


(確かに……コイツの言う通り、あとの三人と関わりあわないですむなら一緒に行動した方がいい。ただ……信用できるのか?)


 そう思い護は試しに能力を使ってみることにする。

 気づかれないように軽く右目に手を添え護は果菜を見据えた。すると手で覆う右目の瞳が微かに紫色の十字に発光する。


(未来は…………やめておいた方がいいのか? まあ気にしなきゃ問題ないかぁ)


 護のみた果菜の未来はドタバタだった。

 そのため一瞬だけ護は、やめようと思ったが却って楽しくなるんじゃないかと考え直したのだ。


「そうだな……ただ条件がある。俺の素性を知っているのは、お前の他にも何人かいる。それと……」


 そう言い護はこれまでの経緯と現在の状況を説明する。


「冒険者パーティーってえ……楽しそうだねえ」

「まあ……まだ仕事をそんなにしてないんだけどな」

「じゃあこれからだあ」


 コクッと頷き護は周囲を見回した。


「条件は俺の素性をばらさない、だ」

「それならアタシも同じだよお。まあ……君の知り合いなら問題ないと思うけどねえ」

「ああ、そうだな。そうだ名乗ってなかった……俺は典野護だ。冒険者ギルドではマモル・テンノと登録してる」


 そう言い護は果菜へ視線を向ける。


「アタシは喜瀬果菜でえ……ピッチピチの二十三歳でえーすう」

「何処が……ピッチピチだって!?」


 そう突っ込み入れたあと護は果菜を軽く投げ飛ばす。


「痛ああい……でも凄いご褒美かもお」

「ドMか……」


 そう言い護は顔をひきつらせ果菜から一歩後退した。

読んで頂きありがとうございます(^∇^)


では次話もよろしくお願いします∩^ω^∩

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