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光速のSeer~集団転移したみたいだけど俺のこと気づいてないっぽいので勝手に異世界を旅するぞ!!~  作者: みけ猫 ミイミ
第二章

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変態雑草花と問い詰められる

護はリバルから逃げてなぜかドルゲステの森の入口に立っていて……。

 リバルから逃げてきた護は周囲を見渡し溜息をついていた。


「振り出しに戻った感が半端ない」


 そう護はドルゲステの森の入口に立っていたのだ。


(何も考えずスキルを使ったからか。でも、まさかここにくるなんてな。

 どうする? 逃げない方がよかったのかもしれない。だけど、なんか嫌な予感がしたし)


 そう思いライクスチアの町がある方角をみる。


(そもそも、なんで……あんな冗談を言ったんだ? それとも他に意味があったのか……だけど黒薔薇って)


 黒薔薇の花言葉がなんなのかを考えてみた。


(確か……【あくまで……あなたは私のもの】、【死ぬまで恨む】、【増悪】、【恨み】……。

 本数も、かなりあった。手に持ってたのが……だいたい十本ぐらいか。それだと……【完璧な、あなた】……??)


 意味が理解できず困惑する。


「まあ、そもそも……この世界に花言葉がないかもしれない」


 これからどうしようかと悩んだ。


(行く宛てもないし……覚悟を決めて戻るか)


 そう思いライクスチアへ向かい歩き出した。


 ・

 ・

 ・

 ✦

 ✧

 ✦

 ・

 ・

 ・


 暫く歩いていると。


「キャー……これってなんですのお!?」


 それを聞き護は立ちどまり声のした方へ視線を向ける。


「ゴスロリ女が変態雑草花の蔓に巻き付かれている。どんなプレイなんだ?」


 その声に気づきゴスロリ風の女性は護をみた。

 この女性は喜瀬(きせ)果菜(かな)だ。なぜこんなことになっているのだろうか。


「あーそこのお兄さん……助けてくださいですう」

「いや、みていると面白い」

「こんなに可愛い女性が魔物に食べられそうになっているのに平気な顔でみてるなんて酷いですのお」

「そいつは変態だけど無害だぞ。それに男女構わず変態行為をしてくる」


 良い物がみれて護は喜んでいるようだ。


「無害って……変態行為自体あり得ないですう」

「そいつの花びらにキスしてやれば解放してくれるぞ」

「本当に……そんな方法でいいのですのお?」


 そう問われ護は頷いた。

 半信半疑だったが果菜は変態雑草花の茎へ手を伸ばし自分へ引き寄せる。そして花びらにキスをしようとするも真顔で寸止めした。


(臭い……だけど、このままは嫌!)


 そう思い、なるべく匂いを嗅がないようにしながら花びらにキスをする。

 すると変態雑草花は真っ赤になり揺れた。周囲には幻影のピンクの花が浮かんでいる。

 揺れながら変態雑草花は蔓を緩め果菜を解放した。

 油断していた果菜は、ドサッと地面に落下する。


「イタア~イ!! 急に落とすなですう」

「怪我してなさそうだな」


 そう言い護は果菜へ駆け寄る。


「怪我してるかどうかなんて分かる訳ないですのお!」

「そんだけ会話できれば大丈夫だ……じゃあ俺は行く」

「あー……待ってですう」


 そう言い果菜は立ち上がり立ち去ろうとする護を追いかけた。


「ついてくるな!」


 振り返らず護は歩みを進める。


「こんなに可愛い果菜を置いてくなんて酷いですのお」

「誰が可愛いって? 悪いけど……今は誰とも関わり合いたくないんだ」

「そっかぁ……君って、ワタシ達と一緒にドレナアル城に召喚されてるよねえ?」


 果菜の口調が急に変わった。これが素なのかもしれない。

 そう言われ護は一瞬立ちどまるも直ぐに歩き始める。


(まさか、みられてたのか? でも変だ。今の俺はカツラを付けて、フードを被ってる。それなのに、なんで分かるんだ)


 護はフェイクだと思った。


「なんのことを言ってるんだ?」

「ワタシねえ……君の近くに居たんだよ。声をかけようとしたら消えちゃったけどさあ」


 それを聞き護は青ざめるも振りかえらず歩いている。


(関わり合わない方がいい。今の話を聞く限り、デスゲームの生き残りだ。認めなければ…………!? そういえば、なんで俺だって気づいた?)


 不思議に思い護は振り返り、チラッと果菜をみたあと直ぐに前を向いた。


「なんで黙ってるのかなあ。あーもしかして、あの神官ババァに知られたくないってことかあ」

「知らないって言ってるだろ! てか、お前口調が変わってるぞ」

「こっちの方が話しやすいのよねえ」


 それを聞き護は呆れ果て溜息をついている。


「そもそも……なんで、そう思った?」

「まだ違うって言うのかあ。それじゃあ言い逃れないようにした方がいいよねえ」


 そう言われ護は心の中で怯えた。


(逃げた方がいいのか? だけど……それだと認めたことになる)


 護の胸の鼓動がドクンドクンと速くなる。


「しつこい、いい加減にしろ! 俺は急いでるんだ」

「そう、そんな態度を取るんだあ」


 そう言うと果菜は護へ投げキッスをした。


 《出ておいでワタシのハート!!》


 そう果菜は叫んだ。

 それと同時に護は強制的にその場に静止させられた。それと同時に護の胸からピンク色のハートが出て来て宙に浮いている。

 そのハートは、ピンポン玉ぐらいの大きさで小さな羽が生えていた。

 その後ハートは、プカプカ浮き果菜の方へ向かう。

 果菜はハートを回収すると手で覆い消し護をみる。

 その様子をみて護は何が起きたのか分からない。そして果菜をみたまま呆然と佇んでいた。

読んで頂きありがとうございます(*^-^*)


では次話もよろしくお願いします(^^)/

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