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【コミックス2巻発売中!】転生幼女は前世で助けた精霊たちに懐かれる  作者: えぞぎんぎつね
四章

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193/195

193 怒られたルリア達

このお話を入れてあと3話(195話)で完結予定です。

 村人を解毒し終わったので、あたし達はそれぞれ馬に乗り男爵邸に戻ることにした。


「めえ~」「ぶぼぼ」「もお~」「ほほほぉ」「ぴぃぴぃ」


 ヤギ達や鳥達もついてきてくれる。


「ルリアちゃん、ヤギたちと、とりたちの小屋もつくったほうがいいかも?」

「そだな? まだやみあがりだし……」

「めええ~」「ほうほう!」


 ヤギとフクロウは必要ない、適当に庭でゆっくりするから、お構いなくと言う。


「むう~、そだなー。小屋を作るにしても、時間がかかりそうだし……」


 そんなことを話していると、屋敷が見えてきた。


「あれ? マリオン?」

「ママ? ごびょうきはいいのかな?」


 マリオンが屋敷の門の前に仁王立ちしている。

 マリオンの周囲には侍女と従者が並んでいた。


「マリオン、もうだいじょうぶなの? いや、ねてないとだめだよ?」


 素早く魔法で調べてみたが、マリオンの体調は良くない。

 立って歩けるような状態ではなかった。


「ルリア様。大丈夫なの? ではありませんっ!」

「ひぅ!」


 マリオンの声は大きくないのに圧が凄くて、あたしは思わずびくりとした。


「あわわ」

 スイも慌てている。


「ぴぃ~」

 ダーウはすかさずマリオンの足元に仰向けに転がった。


「ルリア様。サラ。いったいどこで、何をしてきたのですか?」

「えっと、うまでおさんぽ?」

「正直に話しなさい」

「あい。えっと、なんといえばいいかー」


 あたしが、なんて説明すれば良いか迷っているとサラが冷静に言う。


「あのね、ママ。だまっていったのはごめんなさい。でも、家の中で説明していい?」


 サラがそう言ったのは、体調の悪いマリオンに外で立たせ続けるにはいかないからだ。


「……わかりました。馬の世話がおわったら書斎に来なさい」

「あい」「わかったのである」


 あたしはこっそり、屋敷の中に戻るマリオンの解毒をして治癒魔法をかけた。

 これで楽になるはずだ。


「……ルリア様」


 すると、マリオンは足を止めて、こちらを見た。


「どした? マリオン」

「ありがとうございます。楽になりました」

「……ん。よかった」


 そしてマリオンは再び頭を下げて、屋敷の中へと戻っていった。


 頑張ってくれた馬達の世話を終えると、あたし達は屋敷に戻る。


「トマス、怒られたらすまぬな?」

「今更です。覚悟してます」

「あ、サラちゃん、スイちゃん、少しだけ待ってな? 十分ぐらい」

「ん、先にママのところにいってるね」「わかったのである!」


 あたしはサラ達と別れて、ダーウ、キャロ、コルコ、ロアと一緒に姉の部屋に行く。

 姉は眠っていた。だが、息は荒く、辛そうだ。


「やっぱり……」

 毒だ。飲み水に混じっていたのだろう。


 あたしは姉を解毒し、治癒魔法をかける。

 ついでに姉の看病をしていた侍女も治療しておく。


「これでよし」


 姉の部屋を出るとあたしはダーウの背中に乗った。


「ダーウ! 屋敷のなかをはしって!」

「ばうばう!」


 あたしは駆けるダーウの背の上から、屋敷の者達を解毒して治癒魔法をかけたのだった。


「なんか、気分がすっきりしたきがする……」

「確かに……どうしたんだろう」 


 従者達がそんなことを話している。


「よしよし。これで安心してマリオンに怒られられるな?」

「ぴぃ~」「りゃむ~」

「ダーウとロアは怒られないから安心していい」


 あたしがダーウ達と一緒にマリオンの部屋に入ると、あらかた説明は終わっていた。


「ルリア様。子供たちだけで無断で行くことを褒めるわけにはいきません」

「あい」「はい」「すまんのである」「ぴぃ~」


 あたしたちが叱られる横で、ダーウも仰向けになっている。


「よろしいですか? 危ないことは大人に任せなさい」

「あい」「はい」「ごめんである」「ぴぴぃ~」


 マリオンのお叱りは続く。


 十分後、あたし達の反省が伝わったのか、マリオンは笑顔になった。


「ルリア様、我が領民と私自身を救っていただいたこと、感謝いたします」

「えへえへ」

「スイも、ありがとうございます。本当に助かりました」

「へへへ。スイはたいしたことしていないのである!」

「サラ。領民を救おうとしたことは、領主として立派です。ママはサラを誇りに思います」

「へへへ」


 サラは照れて、顔を真っ赤にしていた。


「ぴぃ~」


 するとダーウもマリオンに褒めてもらいたそうにしながら、体を押しつけ始めた。


「ダーウもありがとう。サラとルリア様を守ってくれて」

「ぁぅぁぅ」


 ダーウも撫でられて、とても嬉しそうだった。


  ◇◇◇◇


ノベルは3巻まで、コミックスは2巻まで発売中です。コミックス3巻は3月6日発売予定です

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― 新着の感想 ―
え?完結しちゃうの?嘘でしょ!?明確な敵が出てきたから、悪の野望を打ち砕く勧善懲悪の旅が始まるかも?と想像したりして期待感膨らましてたから、ちょっとショックが大きいかも…
更新お疲れ様&ありがとうございます え、完結されるのですか?せっかくコミック3巻も発売されるのに残念です でも連載も増えましたし、致し方ないといった所になりますかね では、次回の更新もお待ちして…
完結予定とは? 小説の終わりではないですよね? それだったら嫌だ! 学園卒業まで読みたいおー! ルリアのキャラ大好き! 続きますように!
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