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第2話 宙の答え。

この質問を聞いてみようとしたら、先に答えてくれた。

『六個もあんのかよ〜。めんどくせ〜。ま、いっか。これから長い付き合いになるんだし。最後以外は、おれについての質問だな。これは一つ一つ説明していくより、おれの事を説明した方がはやいな。』

不気味な声は、いったん言葉を切ると自分の事について語りだした。

『おれの名前は、「宙」って書いて「そら」って読む。名字はない。おれは一応この宇宙の神の子でな、誰が何考えてんだかすぐに分かるし、声だって自由自在に変えられるんだぜ。まるでどっかの、小学生探偵みたいだろ。』

それだったら、その不気味すぎる声はやめて欲しいな………。

『まぁ、それは良いとして、おれの父は、宇宙の神で宇宙ってのが、存在してからずっと生きてる。だから、ざっと考えて百二十億歳ってとこだろ。

父はな、宇宙の進化、退化、空間、銀河、恒星、惑星、衛星、星、お前が住んでいる生命星、その中の大気、生物、自然、など数え切れないほど全てのものを司っている。どうだ、すごいだろ?

───ところが、その父はえらく頑固でな、おれがじゃべっている日本語をしゃべらずに、神語をしゃべれって言うんだもん。おれ、日本語得意なんだよ、ってか、日本語しかしゃべれないのに。』

なんで、神の子どもなのに日本語なんだ?宙に聞いてみようとしたら、先に答えてくれた。

『え?何で日本語なのかって?そりゃ、……なんか知らんけど、物心付いた頃からじゃべってたな。

そんで、いきなり父が神語しゃべれっていうんだもん。困ちゃうよな、虹くんだって、英語勉強するのいやだろう?』

うん、英語は一番大嫌いだ。この世に英語がなくたって、生きていけるもんね。

『おお、同じ考えじゃん。良かった、あんたを連れてきて。』

「え?ぼくを連れてきたのって宙だったの?」考えるより先に口が動いた。

『は?当たり前だろ、おれが、父のとこから家出して、一人で寂しいから、お前を連れてきたんじゃないか。』

……………つまり、宙の勝手でぼくはここに来たってこと?

『そういうことだな。』……えらそうに言わないで欲しい。

『ま、虹くんの質問には大体答えただろう。』

うん……と返事をしようとしてやめた。

「まだ二つ、答えてもらってないよ。」

そう、まだ二つ答えてもらっていない。

ひとつ、宙の声はから来るのか。

もうひとつ、ここはどこか。

ぼくは、いつもぼくが言う前に、宙が先に答えようとするから、黙っていた。

『は?「ここはどこ?」って、記憶喪失じゃあるまいし。先から言ってんだろう。ここは宇宙なんだって。といっても、虹くんは、信用しないだろうな。君はね、私が作ったハコの中にいるんだから、心配ないのよ。』

「………。」

『わかった?じゃあ次、私は今、虹くんの隣にいるわ。透明になって今は見えないけど待てて、今、実体化するから。』


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